#お茶会党運動の疑問と回答 第一回目 草の根保守運動の戦略と戦術とは

青木文鷹 @FumiHawk

[1]ご質問が来ているので、私の考える回答をつらつらと。とりあえず対象になっている質問は #日本版茶会党の是非 #お茶会党運動は保守層に浸透するか の２つのハッシュタグです。で、回答には #お茶会党運動の疑問と回答 のハッシュを付けます。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[2]最初に青藍会のセミナー（国益派の為の『大人の喧嘩作法』）参加者が纏めてくださったTogether( http://t.co/dPRbW3A )を読んでいる事を前提とさせて頂きます。以後セミナーを「講演」Togetherを「まとめ」と表記します。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[3]まず講演ですが「国益派の為の『大人の喧嘩作法』」と言う名の通り、喧嘩作法＝技術的な方法について実例を挙げて具体的にお話ししたものです。ですので、まとめにたいして「技術論としての疑問」以外は論点がずれてしまいます。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[4]時間の限られた現状においてデモやチラシというよく見られる手法より有効な戦術はなにかとの視点で行われた講演ですので、まとめも含めて思想信条については取り上げていません。それを踏まえた上で、講演で語っていない部分も含めてここで回答します。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[5]『「身近な人(家族・友人など)との意識共有→小集団の形成」が出発点のハードルの高さ』の点ですが、自分でも行動していますのでハードルがある程度高いのは百も承知していますし、その事に関してはより効率的な方法の模索に頭を悩ませてます。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[6]小集団の形成はこれまでの大集団の形成よりハードルは低くなる事が間違い有りません。ネットの活動に比べれば遥かにハードルが高いでしょう。けれども、残念ながらこのハードルを越える事が「現実社会への影響力」を考えるとどうしても必要です。 #お茶会党運動の疑問と回答

青木文鷹 @FumiHawk

[7]世界情勢は多くの危機的問題を抱えており、いつこれらの問題が爆発するか予断を許さない状況です。上海バブルの崩壊や世界的な経済混乱等が起る可能性が高く、事実上の政治空白等で疲弊したまま策もなくそれらに直面する日本は「存亡の危機」にあるといえます。 #お茶会党運動の疑問と回答

青木文鷹 @FumiHawk

[8]ネットでの発信などハードルの低い方法で何とかする事を考えると極めて長い時間が必要ですが、残された時間は短いのです。残された時間がないからこそ、リソースを最大限有効活用し、まず日本の存続を確保すべきと考えているわけです。 #お茶会党運動の疑問と回答

青木文鷹 @FumiHawk

[9]正直、民主党政権のたった2年間でここまで状況が悪化するとは思いませんでしたが、事ここに及んだ以上、まずは物理的にも経済的にも国を守る事を最優先とすべきでしょう。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[10]ツイートにある『いわゆる「大東亜戦の祖国防衛戦としての肯定」「神道・靖国神社」「皇室の神聖視」』等を軽視しているわけではありません。ですが危機が迫っている状況で危機を排除せずに原則論や理念を論じている時間はないと。純粋に「優先順位」の問題です。 #お茶会党運動の疑問と回答

青木文鷹 @FumiHawk

[11]大人の喧嘩は「無党派層の奪い合い」です。身近な人達を味方にする事は非常に重要で、味方になった身近な人達には更にその人の身近な人達の説得を期待してます。あくまで「無党派層を自陣営に」。全体の１割が味方、１割が敵、残り8割をどれだけ理解者にするか。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[12]ですので、身近な人達の小集団化で話題になるのは「安全な国作り」「経済の立て直し」といった非常に分かり易いテーマになります。米国のティーパーティー運動は「政治的理念ではなく実利先行」でした。彼らが求めたのは「小さい政府」ではなく「支出削減」です。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[13]身近な人達とは家族・親戚・友達・ご近所さん・職場仲間等々「手の届く範囲の人達」です。こういう人達は話をする人の事を知っているでしょうし、生活圏や知識等もある程度共通します。ある意味身近な運命共同体ですので小集団化しやすいでしょう。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[14]もう少し本質的な話をしますと、ティーパーティー運動は「政治活動としての見方」と「組織作り、ゼロからのスタートアップの手法としての見方」が出来ます。私の講演は「手法」を説明するものでしたので、当然組織作りの方法として提示してます。 #お茶会党運動の疑問と回答

青木文鷹 @FumiHawk

[15]小さな小集団を幹の部分でつなぎ合わせるブドウ状の組織化というのは、大規模な組織作りに比べれば初期に必要なリソースが極めて少なくて済みます。日本でも手法を流用する事は有効で、その上に日本固有のテーマを載せるのですから米国と異なる形になります。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[16]小集団化を「身近な人達の危機意識共有による集団化」と考えるのであれば、テーマが歴史でも思想でも経済でもいいと思います。最終的に政治に対して影響力を行使する状態に関しては束ねる段階でどうにでもなります。まずは集団化して名簿の厚みを増やす事が肝要。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[17]続いて #お茶会党運動は保守層に浸透するか のご質問について。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[18]根本的なお話しから。そもそも「何故保守層に浸透させる必要があるのですか？」という考え方。大人の喧嘩は「無党派層の奪い合い」なわけです。ターゲットは保守でもなく革新でもなく「無党派層」 #お茶会党運動の疑問と回答

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[19]そして、その無党派層を味方にするために動く、つまり中核になるのは「愛国心のある大人の人達」です。理念とか思想を伝えるのは難しい、だから実利を中心に小集団化を進めるわけです。そういう意味では民主党政権のこの状態は最も小集団を作りやすい状況かと。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[20]更に言えば「説得」は必要有りませんし時間と労力がかかります。ですので狙いは「共感」です。全部を取りに行くのではなく、勝利に必要な分を味方につけに行く。とっかかりは「今の政権酷いよね、経済も最悪だし円高も酷いし」というような形でよいのです。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[21]理念や思想を一致させる小集団化は現実社会ではかなり難しいとおもいます。同一の思想信条を集めると言う事は非常に骨の折れる作業です。しかし、もう少し緩やかで、かつ生活に近いテーマや実利をある程度一致させる方法は、前者よりも難易度が低くなります。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[22]私個人としては保守層への「お茶会党運動」の浸透は特に意識してません。本当に勝ちたいなら有効な戦略ですので自然に浸透するでしょうし、危機が迫っている状態でも目の前の火を消すより理念等を優先するなら何も言えません、思想信条は個人の自由ですので。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[23]長くなりましたが、ポイントをまとめます。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[24]現状を乗り切るには「身近な人達での危機意識共有」が最も有効な手法だろうという事、「まず大人の喧嘩で目の前の危機を乗り越え、理念等に関しては安全が確保されてからじっくり腰を据えて」と言う事です。日本が建て直し不能になっては元も子もないのです。 #お茶会党運動の疑問と回答

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[25]補足：おQ層をどう説得するか（ http://j.mp/bjDq7N ）とか、組織の名簿の厚みが重要（ http://j.mp/dP2GVi ）などその他の戦略戦術等については、過去に私のBlogで記事にしていますのでご参照下さい。 #お茶会党運動の疑問と回答