昔の日本は現代では信じられないほど栄養状態が悪かったという話

国立科学博物館にあった江戸時代の女性のミイラもかなり身長が低くて、摂取していたたんぱく源が魚オンリーだったと説明されてたな。
24
梓弓 @Ma_R8

明治以前の日本人は殆どヴィーガンみたいな食生活だったが、平地が少ない国土で耕作面積の確保が難しく土地あたりの収穫量で効率の良い稲作に特化し、物流が悪く物凄い距離を歩き高温多湿で汗かきまくるのに対応したのが和食で、猪肉食べたら淋病治るほどタンパク質不足。 youtube.com/watch?v=fgtPR1…

2021-11-12 03:09:37
拡大
SOW@ @sow_LIBRA11

作家のはしくれでございます。「戦うパン屋と機械じかけの看板娘」(HJ文庫)全10巻。「剣と魔法の税金対策」(ガガガ文庫)全6巻「機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE(ストーリー担当)」ガンダムエースにて連載中です!

SOW@ @sow_LIBRA11

昔は「獣肉を食べることを”薬食い”と言った」って話は有名で、「宗教的タブーをごまかすエクスキューズ」でもあるが、純粋に「その程度で効果を及ぼすくらい慢性的にタンパク質が足りていなかった」とも言えるのな。 twitter.com/Ma_R8/status/1…

2021-11-12 13:23:06
SOW@ @sow_LIBRA11

「土用の丑の日」なんてのも典型で、「夏バテにはうなぎが効く」ってのも、うなぎはビタミンBを始め栄養が豊富なのでってのも、現代の基準からしたら日常生活で補えるレベルだったりするのよ。

2021-11-12 13:24:36
SOW@ @sow_LIBRA11

ここらへん結構他の「無業息災のための季節料理」とかも、現代では誤差レベルの栄養値だったりするもので、それぐらいがはっきりわかるくらいのヤバさだったとも言えるのねぇ。

2021-11-12 13:25:42
SOW@ @sow_LIBRA11

日本ってただでさえ国土面積広くないのに、国土の8割が山なので耕地面積が狭い。なので、面積あたりの収穫量の多い米を作るようになったのだが、田んぼを増やすために人手がいるので子作りをする。増えた人口を賄うためにまた田を広げるという循環が発生した。

2021-11-12 13:29:30
SOW@ @sow_LIBRA11

だがそれももう頭打ちになり、品種改良や農耕技術の発展で、無茶な地形にも田んぼを作り、収穫量を増やしてカバーしたがそれも大概ギリギリ、近代までちょっとしたはずみで大飢饉が起こったりと、日本の歴史はなにげにチキンレース

2021-11-12 13:31:13
SOW@ @sow_LIBRA11

そんなだから、とにもかくにも米を食え! 飢えを満たせ、栄養素をわずかでも摂取しろと、米を少しでも美味しく食べる食文化を作った。 上から下まで必須栄養素が不足していた、それが日本の歴史。なにげに偉人たちの死の理由は「必須栄養素の欠乏症」だったのが多い。

2021-11-12 13:33:00
SOW@ @sow_LIBRA11

なので、精進料理なんかも、「美味しんぼ」のダイエット回で語られたが、「動物性蛋白を使用していない」だけで、むしろカロリーの高いものも多い。 脂肪もタンパク質もカルシウムもそのた必須ビタミンも足りなかったんだから、そうもなる。

2021-11-12 13:34:22
SOW@ @sow_LIBRA11

映画「武士の家計簿」で、お家の借金を減らすために超倹約生活を送ることになった主人公の家なのだが、そんな彼が、妻の出産において、爪に火をともすようにして作った金で「これを飲みなさい」と貴重な薬のように渡したのは「砂糖」。 糖分すら足りんかった pic.twitter.com/p6CN4XIbIB

2021-11-12 13:36:40
拡大
SOW@ @sow_LIBRA11

「いやいや、ソースが映画てキミィ」と思うかもなのだが、この映画、基本事実だそうです。主人公猪山直之が記したお家の家計簿が、たまたま古書店で発見され、それを元にして書き上げられたものだそうです。

2021-11-12 13:38:57
SOW@ @sow_LIBRA11

主人公の猪山の息子は、後に明治政府の海軍に務めるので、実は幕末の話。1840年くらい。飽食過食生活習慣病なんて、信じられない話だったわけです。

2021-11-12 13:41:07
SOW@ @sow_LIBRA11

ちなみに「武士の家計簿」ラストは主人公と息子の絆が描かれるわけですが、この息子、父譲りの事務処理会計能力が桁外れで、明治新政府にスカウトされ、最終的には大佐相当官になります。年収は現在の価値で4千万くらいになったそうです。大出世ですよw

2021-11-12 13:43:17
うぃz @enders_shadow

@sow_LIBRA11 西洋でも砂糖がエリクサー扱いされてましたしね 慢性栄養不足だから栄養摂ると露骨に効く

2021-11-12 14:08:15
SOW@ @sow_LIBRA11

@enders_shadow 生物の体は飢餓に関しての対応がほとんどで、過食に対しての備えはほとんどないんですね。 それくらい、自然界においては栄養欠乏は当たり前だったと言えます。

2021-11-12 14:59:41
にゃご@なろう作家「迷宮×功夫」 @pcMfM8SmWvb0DVh

@sow_LIBRA11 砂糖の話で、寒い地域の教会へ来た巡礼者へのもてなしとして、角砂糖にブランデーを数滴垂らしたのがカクテルの始まりだったという説を思い出しました

2021-11-12 15:23:36
SOW@ @sow_LIBRA11

@pcMfM8SmWvb0DVh はーへーほーはー! そういえば、実際に口の中に砂糖を含んで呑む種類もありますよね。

2021-11-12 15:32:23
神無月 @sanpai2929sii

@sow_LIBRA11 団塊第一世代であるうちの親でさえ、子供の頃のタンパク源なんてたまに行商が売りにくる干物くらいだったと言ってました。

2021-11-13 15:24:21
SOW@ @sow_LIBRA11

@sanpai2929sii 牛肉とか、自由化されてやっとって感じでしたね。 ビフテキが夢のごちそうだったわけです。

2021-11-13 15:52:46

余談だが、まとめ内でも昔の欧州での栄養状態の悪さについて言及されているが、ブリューゲルの絵なんかを見ると、結構恰幅の良い農民が出てくるのは何故なんだろうと気になった。当時の農民の願望なんかを描いてるからなのかもしれないが。