茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2623回「人生の風景を変える正の加速主義」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２６２３回をお届けします。文章は即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

大学に入って、同じ語学クラスにＭくんがいた。真面目な人で、ぼくは物理学科に進学したけれども、彼は電気電子に進んだ。そのＭくんが、よく、「ぼくはやらなくちゃいけないことは前倒しでやるんだ、その方が後で楽だから」と真剣な表情で言っていた。

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夏休みの宿題は、締切にぎりぎりやるよりも、夏休みが始まってすぐにやってしまった方が楽である。勉強も、追い込まれてやるよりもさっさとやってしまった方が良い。Ｍくんの考え方はぼくもどっちかというと実行していたが、言葉で改めて言われると新鮮だった。

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人生では、いつかやろうとしていることが大抵ある。小説を書きたいという若者にはよく会うけれども、ぐずぐずしていてなかなか書かない。とにかく終わらせて投稿するなり出版すれば先に行けるけれども、その前のあいまいな時間を好んでいるのだろう。

茂木健一郎 @kenichiromogi

日本は悪くなるから、次のステージに行くためにはいっそ急速に悪くしてしまってこれはダメだと皆が認識すればいいというのが「加速主義」であるが、人生では、正の意味での加速主義も大切だと思う。とっととやってしまって、先に行くのである。

茂木健一郎 @kenichiromogi

いつかはやろう、いつかは行こう、と思っているのではなく、とっとと加速主義でやってしまう。そうすると、文脈が変わって、次のステージが見えてくる。何かをやるということは曲がり角を越えることで、そのことで見える新しい風景が人生の素晴らしき新世界になる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２６２３回「人生の風景を変える正の加速主義」をテーマに５つのツイートをお届けしました。