エマニュエル・トッドと家族類型
トッドの本業は一応文化人類学(だと思う) 彼の面白いところはまず家族を類型化して、その家族類型が政治に凄く影響を与えているとするところ なんだけどまずその類型がル・プレイとレヴィ=ストロースの影響が交錯してすげー分かりにくい 上手くやれるか分からんけど興味のある人は見てって
2021-11-19 21:33:20トッドが考案した家族類型
・一時的同居を伴う核家族:統合核家族に似ているが、結婚してもしばらくは親元にいる。やがて独立する時も母集団から近い場所に居を構える。
2021-11-19 22:44:13〇直系家族:一人の相続人のみが親元で全てを相続し、結婚して子供を作る。それ以外の子は婿入りか部屋住み。メンタリティは権威主義+不平等主義。
2021-11-19 22:44:13〇共同体家族:すべての子供は結婚しても親元に残る。父方に残るか母方に残るかで結構違う。遺産は平等に分割。メンタリティは権威主義+平等主義。
2021-11-19 22:44:15追加 サイクルα:成人した子供から順に独立していき最後に末っ子が残りを相続する。一見末子相続に見えるが一時的同居を伴う核家族の変種。フレイザーが発見した。
2021-11-19 23:43:34ここで挙げた家族類型は「家族システムの起源」に詳しいんだけども、政治システムとの関連には言及されてない類型が多い 家族≒政治という問題提起はもっと古い「第三惑星」が一番詳しい
2021-11-20 07:42:27しかし「第三惑星」は家族システムの分類が練れてなくて結構大雑把な括りに集約されてしまっている 臆断で物を言うのも本人に悪いので、ここでは「第三惑星」に登場する家族制度以外はバッサリカットします 「第三惑星」で挙げられた家族制度は以下のとおり
2021-11-20 07:42:28家族類型(ダウングレード版)
まだ説明してない共同体家族の二類型についてちょっと補足 ・外婚制共同体家族:イトコより近い異性とは絶対に婚姻しない。近親交配の害を避けることができる。 ・内婚制共同体家族:婚姻可能なイトコがいる場合は優先的に選ばれる。共同体の財産が婚資などで目減りしない。
2021-11-20 08:18:08・絶対核家族:イギリス、オランダ、デンマークが典型。アメリカもここに入る。政治的には自由主義、経済的には自由主義・新自由主義。デンマークはドイツの影響も強いので純粋な自由主義には走らない傾向がある。世界システム論におけるヘゲモニー国家は全てこの家族類型。
2021-11-20 09:43:52