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Kim_Kaphwan11
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はじめに
2021年11月12日(金)、立憲民主党の「枝野幸男」代表が衆議院選挙での議席減の責任をとる形で代表を辞任されました。
色々と「道半ば」感のある辞任会見であり、無念さが滲み出ていたと感じました。
その枝野代表(当時)が衆議院選挙期間中に、防衛政策について物議を呼ぶ発言をしています。
『航空自衛隊は時代遅れになった戦闘機を購入しているのではないか』と述べて防衛予算の使い道に精査が必要だと主張した件ですね。
この発言は色々と問題のある発言だと思ったので、そのことをまとめてみました。
皆さんはどう思われますか?

【政治】【軍事】 枝野さん、さすがにこれはない・・・誰がF35導入を決定したのか忘れてしまったの? 『航空自衛隊は時代遅れになった戦闘機を購入しているのではないか』 ↓ news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/…
2021-10-25 22:00:15
立憲民主党の「枝野幸男」代表がテレビの討論番組で『航空自衛隊は時代遅れになった戦闘機を購入しているのではないか』と述べ、『防衛予算の使い道に精査が必要』と主張したとのことです。 紹介した記事はそれに対する反論とになっています。
2021-10-25 22:00:15
この「時代遅れになった戦闘機」とは、現在航空自衛隊が次期主力戦闘機として調達している「F35ライトニングⅡ」だと言われています。 しかし記事にある通り、現在の日本で購入できるステルス戦闘機としてはF35が「最新」であり、「最強」「最良」であると言えます。
2021-10-25 22:00:15
F35以降に登場したステルス戦闘機としては、中国の「J20」「J31」、ロシアの「Su57」などがありますが、いずれも海外への輸出実績がありません。 また中国もロシアも日本とは国境を接し、ある程度の緊張関係にあります。 戦闘機を日本へ輸出することはまず不可能でしょう。
2021-10-25 22:00:16
EUは次世代ステルス戦闘機「BAEテンペスト」を開発中ですが、運用開始はまだ10年以上先です。 ステルス機以外ではステルス機に対抗することが難しいため、中国、ロシアにステルス機が配備された以上、日本はF35を配備するしかないと思います。 ↓ ja.wikipedia.org/wiki/BAE_%E3%8…
2021-10-25 22:00:16
そもそも次期主力戦闘機としてF35導入を決定したのは、2012年の「野田政権」の時です。 そして枝野代表は野田政権の閣僚(経産相)でした。 F35導入については枝野代表の方が説明すべき立場です。 本当に何を考えてあのような発言をしたのやら・・・。 ↓ ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E…
2021-10-25 22:00:17
今回に限らずF35については「欠陥機説」「不要論」が度々あがりますが、どれも情報が古く、かなり限定された条件下での欠点だったので多くの人を納得させられるものではありませんでした。 もともと戦闘機は完璧な状態で世に出るものではなく、細かな性能向上を積み重ねながら生産されていきます。
2021-10-25 22:00:17
この「F35不要論」に対する大きな疑問は『だからどうしたいの?』が見えないことです。 同様のことは軍事ジャーナリストの「清谷信一」さんも主張されています。 『F35は欠陥機!不要!』という主張はわかりますが、『だから○○すべきだ!』が見えてこないのです。 ↓ agora-web.jp/archives/20393…
2021-10-25 22:00:17
『F-35が全くいらないのか、機数を減らせというのか、F-16などもっと安い機体を導入しろというのか』 『そもそも戦闘機がいらないのか、わかりません』 いや本当にその通りです。 ↓ pic.twitter.com/TXepQ3ZqDt
2021-10-25 22:00:18

これらの対案を出すことは軍事・安全保障に詳しい人でないと難しいかもしれません。 しかし、ある程度知識のあるはずの軍事評論家でさえなかなか現実的な案が出てこないのが実情です。 具体的かつ現実的な議論を積み重ねて行かなければ現状は変えられないと思います。 ↓ pic.twitter.com/efL2qK9XuQ
2021-10-25 22:00:19

ましてや枝野代表は国会で安全保障政策を議論し決定していく「公党の党首」の立場です。 F35導入に関して糺すべき所があるのなら、党内議論を経て意見をまとめ上げ、一つの「論」を組み立てて政府と議論すべきと思います。
2021-10-25 22:00:20
現時点の「F35不要論」の最大の欠点は「論が無い」ことだと思います。 「論」がないと「議論」のテーブルに乗らないので、いつまでたっても現状のままです。 選挙後の国会では、ぜひ「論」を組み立て堂々と政府に論戦を挑んでいただきたいと思います。 ↓ pic.twitter.com/5QS2Jx9atV
2021-10-25 22:00:21
終わりに
まとめ内にもありますが、そもそも次期主力戦闘機としてF35導入を決定したのは2012年の「野田内閣」の時です。
そして枝野議員は野田内閣の閣僚(経産相)だったので、F35導入を閣議決定した際には枝野議員も賛成したはずです。(閣議は全会一致が原則)
↓
https://kotobank.jp/word/閣議-43572
枝野議員の提言はF35導入の「当事者の一人」としてはあまりに無責任だったと感じます。
当事者として「F35導入に関して糺すべき所がある」という問題意識があるのなら、立憲民主党内で「論」を組み立てて政府と議論すべきと思います。
これは枝野議員が「やり残したこと」の一つだと思うので、代表を退かれた後も引き続き取り組んでいただきたいと思います。