- naobotaka_magi
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鉄道アンチが主張する歴史の「すべてが完全に誤っている」と言うつもりはない。日本では長らく、鉄道は社会の一部で〝特権的企業〟として位置づけられてきた。戦後のちぐはぐな社会の形成の過程から、ときには日本人の間で彼らに対する過剰な忖度が働いたことも事実だろう。
2021-11-23 00:06:21そこにある種の〝タブー〟が生まれたことも私は否定しない。 まさに鉄道アンチは、その点を衝いた。鉄道が必要以上に「守られている」と喧伝し、車社会が「貶められている」と訴えた。やがてそれが、社会を食い物にする的ないわゆる「利権」「フリーライド」論を形成するに至った。
2021-11-23 00:06:26中途半端に形成された社会インフラシステムのハンデ補完としてわが国が鉄道社会に対して設けた補完的な権利が、いつのまにか利権だとして槍玉にあげられたのである。 閉塞感に満ちた今日にあって、こうした「利権」というコンセプトは、声を大にして打倒すべき対象としては実に魅力的だ。
2021-11-23 00:06:27なかでも「自分は社会から守られていない」と感じる層にとって、鉄道社会に与えられた補完的な権利が「許せない利権」に見えたこともあったかもしれない。 彼らにとって鉄道とは、既得権益に守られた特別な存在に映ったのだろうか。しかし、繰り返すが、調べれば調べるほど、
2021-11-23 00:06:29彼らが「利権」「特権」だと非難するような権利は、少なくとも、私たち日本人の一般国民社会で当たり前のように浸透しているものであり、一般国民が羨むほどの内容ではないのだ。
2021-11-23 00:06:30何度でも言うが、私自身は、『近代日本において鉄道社会に対する、ある種の聖域的な風土があったことは事実』という立場にある。たとえば都会に行けば普通に存在する私鉄が、かつては左派の人財源や宗教団体の資金源でもあったことは皆さんもご存知の通りであろう。
2021-11-23 00:06:31しかし、昭和のように一般人と反社会的な人物との交際に寛容的だった時代ならまだしも、いま現在、そのような黒い風土が残っているというのか。そんなもの、ほとんど消滅している。仮にその残滓があったとしても、目くじらたてるようなものじゃない。
2021-11-23 00:06:32鉄道アンチの言葉の激しさや怒号の大きさに比べると、問題設定の立て方があまりに針小棒大のような気がしてならなかった。 私の眼から見れば、『鉄道社会アンチ』の言論拡散活動は、『黒い風土』なるものがほとんど消えてなくなった後になって始まったかのように見えて仕方がない。
2021-11-23 00:06:33『無問題』を『問題』と言い、あるいは『1つ』を『無限大』と言って相手を責め立てるなら、これは不当な言いがかりであり、デマインフルエンサーの悪行の類と変わりがないだろう。
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