- montana_sf16
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日本にはまともな映画批評がないと言われて久しい。私自身も、批評家にはなれそうもない。映画のコメントを頼まれると、全力でその作品の一番良いところを褒める。心の中ではいろいろ思っていても、つくった人の思いの中で一番共感できるところ、作品の美質をとらえて言葉にする。
2021-12-04 06:46:53毎年映画史に残るような傑作が生まれるはずもない。ただ、つくる側は、毎回場外ホームランをねらっているのだと思う。あまりにも難しいので、ポテンヒットになったり空振りになるだけである。だけど一生懸命つくっているんだから、応援したいと思う。
2021-12-04 06:48:13ただ、美辞麗句ばかりの日本の映画紹介にもみんな気づき始めていて、最近は容赦ない批評のロッテントマトもだいぶ参照されるようになった。昨日ネットフリックスで見始めたTiger King 2など、なんと17%の酷評で、こうなるとかえって気持ちがいい(笑)。日本では見られない光景だろう。
2021-12-04 06:50:31ロッテントマトで17%だからと言って、Tiger King2を見ないかというときっと時間があれば見るんだと思う。ただ、批評的にはそうなんだということはおそらくかなり正しくて、そういう批評がある世界はたのもしいと思う。
2021-12-04 06:51:21私自身もそうだけど、日本人はやさしいから、心の中でいろいろ思っていても言わない。映画を見て、ロッテントマトの%はほぼ正確だなあと思っていても表では言わない(身内では言うかもしれないけど)、結局、批評の基準というのは世界のどこでもそんなに変わらないものだと思う。
2021-12-04 06:52:29日本の映画でむしろ問題なのは、ロッテントマトの対象にすらならない作品の場合だろう。この場合、容赦ない批評にさらされることもなく、日本の大甘の美辞麗句だけでコーティングされるから、わからない人には何もわからないことになる。
2021-12-04 06:53:20試写やコメントなどで、配給や宣伝の方々とよくやりとりするけれども、みんな、映画好きなんだから、本当はロッテントマト的な批評は胸の中にあるんだよなあと思いながら、一生懸命その作品の良いところを探している。冷静な批評と、作品を応援する温かい心と、どちらも大切なんだと思う。
2021-12-04 06:55:05