ドイツの機関銃と日章旗帝国の軽機関銃徒然

軽機関銃のみを信頼せよ
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

ドイツ日章旗帝国の軽機関銃について今ずっと考えている (MG42が軽機関銃であるかというところには議論の余地がある) pic.twitter.com/ZdPdtTtIWe

2021-12-05 20:49:19
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

十一年式軽機関銃の弾送りについては 『独逸ではバラ弾を使ふ機関銃を研究してゐると聞いてゐる』 という国司伍七(当時参謀本部付歩兵大佐)さんのアドバイスが影響しているというが、その『バラ弾を使ふ機関銃』とは何ぞや pic.twitter.com/NBERHX22Xz

2021-12-05 20:49:20
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

さすがに一切心当たりはないので、噂上の何かという感じだ とまで考えて次に思い至ったのが、小銃の弾薬を機関銃に使えるようにしたいという命題は不変のものだよなあ、とこの前個のツイットを見て思ったのを思い出した もしかしたらそういう研究だけはされてたかも? twitter.com/Gribeauval1942… pic.twitter.com/7gsJYHkPlp

2021-12-05 20:54:06
グリボ @Gribeauval1942

しかし、軽機関銃の射程を活かせる平原での戦闘であっても 往々にして軽機関銃は過早に発砲開始されて、有効な射撃を行えないまま弾薬武装に陥ってしまい、 その後の接近戦では弾薬が切れかけて軽機関銃の運用に3名が拘束される6~8人の歩兵分隊よりも pic.twitter.com/1AVGt6YjLR

2021-11-27 13:18:48
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

そして、そこまで考えると日章旗帝国の軽機関銃は(結果的に)最後まで小銃弾薬を迅速に軽機関銃に流用できることが重点だったのだなあ 十一年式は言うに及ばず、九六式/九九式軽機関銃は銃の側に常に装弾器マンがいて弾倉にすぐに小銃弾薬を挿入できるんだなぁ、という風に感じてたり pic.twitter.com/JkvcMzetkM

2021-12-05 21:01:40
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

一方でドイツのそれは結局そういうことが容易でないままで進んでしまったのだなあと それが末期に日章旗帝国は小銃の価値がますます減じて軽機関銃火力のぱわーを信頼するに至って、ドイツはそうでなくなった、めいたのにつながったという気がする(←論理の飛躍である) pic.twitter.com/OA9LgcNNjB

2021-12-05 21:05:00
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

日章旗帝国は小銃手の持った弾薬はすべて軽機関銃でもすぐに撃てる ドイツはそうでない 一長一短があるのでそこに優劣はないけれど、そういうところの考え方に差異があって面白いかもだ pic.twitter.com/whz1XDrECS

2021-12-05 21:07:33
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

tips昭和6年以降の日本の軽機関銃は三脚に載る (ただし九九式のころには戦時省力でそういう機能が省かれてたりする) pic.twitter.com/fqXT0nh4Zi

2021-12-05 21:19:17
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グリボ氏によるMP43小隊の話

グリボ @Gribeauval1942

アメリカより厚い本が届くなどした pic.twitter.com/hZi01Ms0OP

2020-06-03 18:35:00
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グリボ @Gribeauval1942

なぜドイツ軍がこのような編制の突撃小隊を編成するにいたったかよくわかった pic.twitter.com/VdJvnRNwNz

2021-11-24 00:05:55
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グリボ @Gribeauval1942

1943年10月にはヒトラーの 「主力小銃の後継はG43でMP43はMP40の後継とせよ」 という命令を撤回させることに成功したもののドイツ軍ではこの武器が何ができてどのような運用を行うべきかについて意見が割れていて

2021-11-24 00:08:29
グリボ @Gribeauval1942

とくに焦点となったのは 「主力小銃をStG44に更新することにより、歩兵大隊の機関銃中隊(重機仕様のMG42を装備)などを例外として歩兵中隊からMG42機関銃を無くすことができるのか?」 という問題で

2021-11-27 12:56:47
グリボ @Gribeauval1942

東部戦線北部で従軍した指揮官はMG42の射程が活かせない森林地帯での射撃戦が多く、MG42の廃止に賛成する傾向があり、 逆に南部で従軍した指揮官は平原での射撃戦が多く、当時の東部戦線が防戦一方だったこともあり400m以遠で有効な射撃を行えるMG42を維持したいと考える傾向にあったと。

2021-11-27 12:56:47
グリボ @Gribeauval1942

しかし、軽機関銃の射程を活かせる平原での戦闘であっても 往々にして軽機関銃は過早に発砲開始されて、有効な射撃を行えないまま弾薬武装に陥ってしまい、 その後の接近戦では弾薬が切れかけて軽機関銃の運用に3名が拘束される6~8人の歩兵分隊よりも pic.twitter.com/1AVGt6YjLR

2021-11-27 13:18:48
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グリボ @Gribeauval1942

全員がMP43を装備した歩兵分隊の方が300m以内まで射撃戦を行わず(というか行えず)、弾薬を保持した全員が射撃戦に参加できるので結果的に高い火力を発揮できるとされ、 これが陸軍総司令部が軽機関銃を廃止したいと考える大きな動機となったらしい

2021-11-27 13:34:03
グリボ @Gribeauval1942

↑根拠となった陸軍兵器局が書いたMP43についての覚え書きが全文載ってるけど 射撃戦で軽機関銃が弾を大量に消費してしまうとともに 苛烈な戦闘で軽機関銃の弾を運ぶ弾薬手が小銃を手に射撃戦に参加して、分隊が後退を強いられると持てない弾薬箱を放棄されて大量の弾薬が失うことも問題とされていたと pic.twitter.com/I8uFeAbkcz

2021-11-27 15:51:55
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グリボ @Gribeauval1942

従来の歩兵分隊(MP40、MG42、Kar98k、P38)から全員がMP43を持つ突撃分隊に更新すれば 確かに傾向弾数は1.75倍増えるけど、装備統一や8mmマウザー弾より一回り小さいクルツ弾によって資源は節約できるよっていう当時の試算 pic.twitter.com/ittKHRg5AN

2021-11-30 23:29:40
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グリボ @Gribeauval1942

上記の知見をもとに44年3月から4月にかけて行われた試験では、分隊長以下の全分隊員がMP44を装備した突撃分隊3個からなる突撃小隊が東部戦線の29個師団で試験的に編成され、歩兵小隊のすべての小火器をMP44で置き換える試みが実戦に供されたところ

2021-11-30 23:58:51