茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2645回「創造性の「今、ここ」性」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２６４５回をお届けします。文章は即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ビートルズのセッションで、ジョンレノンが遅れてきて、その間にポールマッカートニーがジョージとリンゴの前でギターを弾きながら曲を考えている動画が流れてきている。それで、最初は曖昧なんだけど、だんだんあの「Get Back」のメロディーになっていく。

茂木健一郎 @kenichiromogi

「Get back」のメロディーが出来上がってきた頃に、まるで奇跡のようなタイミングでジョンレノンが「悪いわるい」みたいな感じで登場するのだけれども、この動画を見ていると、創造の瞬間というのは素早くさりげないと改めて思う。

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小説家にせよ、音楽家にせよ、あるいは画家にせよ、表現者が何かをつくるときには、十分な時間と試行錯誤があってできあがるのだと思いがちだけれども、実際には「今、ここ」で起こっている。努力していればそのうちできるというよりも、まさに目の前で起こる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ドストエフスキーは『罪と罰』を口述で書いたけれども、あの名作がまさに今、ここで、男の口から述べられるという奇跡が、この宇宙の世界線の中にかつてあったのである。

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創造性の「今、ここ」性については、以上のようなことなので、もし、この連続ツイートの読者が何らかの表現、創造を目指しているのであれば、その奇跡は目の前でたった今おこらなければならないのである。みなさんの精進をお祈りいたします。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２６４５回「創造性の「今、ここ」性」をテーマに５つのツイートをお届けしました。