作家さんの反応シリーズ「書評と本の紹介」

豊崎由美＠アンチ維新 @toyozakishatyou

正直な気持ちを書きます。わたしはTikTokみたいなもんで本を紹介して、そんな杜撰な紹介で本が売れたからって、だからどうしたとしか思いませんね。そんなのは一時の嵐。一時の嵐に翻弄されるのは馬鹿馬鹿しくないですか？ あの人、書評書けるんですか？

豊崎由美＠アンチ維新 @toyozakishatyou

ま、同じようなことは「本屋大賞」にも思ったりするんですが。

けんご📚小説紹介 @kengo_book

書けません。僕はただの読書好きです。 書けないですが、多くの方にこの素敵な一冊を知ってもらいたいという気持ちは誰にも負けないくらい強いです。 読書をしたことない方が僕の紹介を観て「この作品、最高でした」「小説って面白いですね」と言ってくれることがどれだけ幸せなことか知ってますか？ twitter.com/toyozakishatyo…

けんご📚小説紹介 @kengo_book

TikTokの投稿をお休みさせていただきます。各方面で様々な企画等控えているのに、本当に申し訳ないです。 僕はTikTokを仕事にしてません。PR動画を1本も上げたことないです。純粋に楽しかったのですが、これからは楽しめそうにありません。 動画も含めて、Instagramでの小説紹介は続けていきます。

けんご📚小説紹介 @kengo_book

ちなみに、夏頃から活動に対しての批判的なDMが数多く寄せられてました。どうでもいいと黙っていたのですが、もうめんどくさいです。 執筆活動とInstagramでの紹介活動は今まで通り、楽しんでいきます。 メンタルは鬼強い自信あるので、精神面は気にしないでください。

豊崎由美＠アンチ維新 @toyozakishatyou

「TikTokの人がこれでやめたらどう責任を取る」と言われても、いろんなことを乗り越えて書評を書き続けてきた身からすると、こんなことで本の紹介をやめるなら、その程度の気持ちでやっていたんだなと思うだけのことです。

豊崎由美＠アンチ維新 @toyozakishatyou

わたしは匿名の人たちも日常的に行っている「自分が思っていることを呟く」行為に及んだだけです。 その自由は実名のフォロワー数が比較的多い人間には許されないのでしょうか。おかしなことです。

綾辻行人 @ayatsujiyukito

何が起こったのか、いま知りましたが、TikTokで自分の好きな本を紹介している若者に対するプロの書評家のネガティブツイートの件、僕はまったく感心しません。どちらが近視眼的なのか、と疑問に思いますが。

綾辻行人 @ayatsujiyukito

小説を読んだ。面白かった。それをみんなに伝えたい。TikTokで紹介した。興味を持って多くの若い人が読んでくれた。……出版界の損得の問題とは別に、これってとても素敵なことだと思うのですね。

綾辻行人 @ayatsujiyukito

若いころに読んで面白かった本は一生、心に残るものです。大人になってたくさんの本を読んで「物知り」になってからの読書とは、まるで鮮度が違う貴重な体験でしょ。そのきっかけが、同じ若い読者の視線で語られたTikTokの動画であることの、どこがいけないのかしら。……などと。

綾辻行人 @ayatsujiyukito

「偉い」の意味もいろいろありますが。 僕はプロの書評家の皆さんを、その読書量や知見、分析力、考察力、文章力などなどを総合したプロフェッショナル性において、大変にリスペクトしています。だからこそ今回の件、ちょっと残念に感じるのです。 twitter.com/yuzusawa1838/s…

綾辻行人 @ayatsujiyukito

書かずもがなのことではありますが、ひと言だけ。 「書評」と「批評」「評論」は区別して語られるべきもの、ですね。ごっちゃにすると話が捻じれてしまいます。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

ところで、いま書評関係でゴタゴタしてる件ですが、私はもちろん、どんな場所で本を紹介するひとがいても、それは素敵な喜ばしいことだし、紹介されるのが自分の本でなくても、それをきっかけに本の話題で盛り上がるなら楽しくて良いよね、というスタンスです。ましてや時代の最先端の場所ならば。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

で、みんなどう思っているのだろうといろんなひとのツイートを検索して読んでいたんですが、いやちょっとそれは、と思うこともあり。 そもそも本は売れないといけないものなのかしら。売れ行きに関係なく、何らかの価値のある本はあって、それを見いだして解説するのが書評の仕事の一つなのでは、と。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

もちろん、本が売れることはありがたいことで、本を扱う仕事に関わるみんなが笑顔になりますが、でもね。たとえば私は専業作家ですが、売るために本を書いているわけではないのですよ。山を登り続けるように、めざすもの（より完璧に美しい作品）があって、そこに到達したくて書き続けている。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

書くことで食べているので、もちろん本が売れなくては困るし、多少は名誉欲もありますから、作品に人気が出れば嬉しいですが、そのために書いているわけではない。 いろんなひとのツイートを見ていて、本をたくさん売ることや、人気を得ることについて語っている人が多いようで、何か違うよなあと。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

私は、たとえば新刊が出るときに、サイン本を作ったり色紙を書いたり、そういう本が売れるためのお手伝いをするのが好きです。でも私自身は売れることにそこまで必死じゃなくて、あれは書店さんと読者さん、版元さんへの愛故にしていることです。読者さんと、本が売れると喜んでくれる人たちのため。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

だから、なんだかツイートを見ていて、売れる売れないの話がちらほらあると、うーむ、と思ってしまったのでした。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

あと、「本は娯楽です」と言い切ってる人もいたけど、そりゃ本によって違うでしょ、と。 だれかの楽しみのために消費される本だけが、本ではないので。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

一冊の本を深く読み込んで、書物というもののいろんな価値を見いだすのはだれにでも出来ることではないので、そのためにプロの書評家は必要だし、尊敬すべき存在なんですよね。 …まああの先生はたまにけんか腰だけど、でもあそこまで大勢に罵倒されるような人でもないと思うんだけどな。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

あとねえ。もとのツイートが攻撃的にだった、というところはあるにしても、集中攻撃は見ててやなものよね。 ひとりひとりが哀しみや正義を訴えたくて、小さな言葉をぶつけたつもりでも、それをまとめて受ける側は痛いよね。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

ネットにいると、時として、自分にリアルな体や生活があることを忘れがちで、許せない、と思った相手に対して、リアルな人間関係の場にいればきっと口に出せない強い言葉をツイートできてしまったりします。でもその万能感は錯覚で、いささか危険なものなんですよねえ。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

あとちょっと、人間を敵味方に分けすぎ。悪人認定しすぎ。ひとのミスに寛大さが欲しいところですね。 みんなそんな、自分が常に間違わない、つい言葉に失敗したりしない自信があるのかしらね。 私は無理だわ。言葉で叩かれてる人を見ると、あれは私だ、明日は我が身だ、と思っちゃうけどな。