豊崎由美氏とTikTok書評にまつわる騒動で思った事
- tiltintninontun
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追記2021/12/14
「ジャケ買い」は作家にとって、ファンを生むかもしれない可能性ではありますが、全くファンではない人に売る行為でもあります。
2021-12-14 06:16:08ファンでもない人に作家の声が届くと思いますか?
作家が「古本屋で買って欲しくないなぁ、新刊書店で買って欲しいなぁ」とぼやくのは人として理解出来るけど、古本屋に大量に自著が売られる構図を作らないとその本は再版されない、ぼやくのは自由だけどジレンマをどうしようもなければそれは〝毒饅頭を喰らう〟というやつではないか?ということです。
2021-12-14 06:05:272021/12/14追記終わり
最初に書いておかないといけないのは、私はTikTokには一切興味がなく、知らないので、そっちのクリエイターには無知だし、そういう意味で悪意も敵意もありません。知っているのは二分間の動画投稿サービスということだけで、それについては後述します。
2021-12-13 10:26:07間違いを指摘されました。
TikTokとは15秒から1分ほどの短い動画のサービスでした。
たまたま偶然知人と「読書」について話していたんですが、その人、多方面から情報を得た書籍に興味をひかれたら、とりあえず買うと言っていたんですよ。で読んでつまらなかったらすぐ売ると。
2021-12-13 10:26:16それ聞いて驚きまして、つまらなかったらお金もったいないじゃん、どんな内容か確認~立ち読みしないの?と聞いたら、
2021-12-13 10:26:24近所に本屋がないので行くと時間がかかる、それも往復だし交通費がかかることもある、だから本屋に行っても立ち読みしている時間がない、もったいない、なのでとりあえず買って、面白ければ手元に置くしつまらなかったら売ったり人にあげたりすると。
2021-12-13 10:26:32書籍の購入は作家へのリスペクトとは限らない、単に好奇心を満たすためにお金を出す人ってのがいる。
近所に本屋がない人が本屋に行く労力ってのは私にとって盲点で、ビジネス本で「時間が一番高い。意識高いビジネスマンは時間を買う」の一般人バージョンかと驚きました。
2021-12-13 10:26:38例えば村上春樹が新刊を出すとニュースになり、発売日前から予約をする人がいて、予約をしない人は発売日からしばらく経たないと読むことができない、買えないので図書館で借りようとしてもそこも予約で一杯で、ということがあって、
2021-12-13 10:26:54でも発売されて時間が経てば、もうそんなこともなくなる、どころか本の状態を気にしなければ古本屋で一冊百円で買えるのが現実です。
2021-12-13 10:27:01で作家は、図書館で貸すのはいいけど、一度に貸す冊数にも限度ってもんがあるだろう!とか、古本屋で買われたって作者には一銭も入ってこない、新刊書店で買って欲しい、という声が挙がるわけですが、
2021-12-13 10:27:08作家さんの主張って一貫してて、1.売れなければ職業人としてやっていけない2.初動である程度売れなければ再版されない3.本が売れない今、話題は多い方が買ってくれる人が増える可能性がある等々ありますが、
2021-12-13 10:27:16あまりにもミニマムな視点を守ってません?作品に合わない人が買ったって、その人はすぐ売っちゃう時代ですよ?で古本屋に売られて、その本を買う人が出て、「作者には一銭も入らない!」って、いいんですか?それ。
2021-12-13 10:27:22別のジャンルで言われている「毒饅頭を喰らう」に似てますね…。TikTokで興味をひかれてその本を買った人のどれだけが、古本屋に売るかの数字は、たぶん調べようがないんだろうな。
2021-12-13 10:27:28あとTikTok書評を書評家が、内容ではなく行為それ自体を否定して酷いって意見がありまして、最初に書きましたが私はTikTokを知らないので以下は間違えてるかもしれませんけど、
2021-12-13 10:27:36TikTokってヴィルトオーゾ(格別な技巧や能力によって名人、達人の域に達した人物を指すイタリア語)じゃないですか?
2021-12-13 10:27:43文学とは別分野ですが、料理とか音楽は今現在、腕自慢・材料自慢・道具自慢はダメ中のダメということになってるんですよ、良いのは素材の味を引き出すとか客の立場に立った作品商品作り。
2021-12-13 10:27:49文学で自分自慢が良くないとされているといえば、いわゆる純文学、私小説が人気がないというか、根強い一部の人に支えられている現実が動かせない。有名人のエッセイで自分語りはあっても自分自慢ってあるかな?
2021-12-13 10:27:56料理でも、料理人が若いうちは「世界一美味しいものつくるぞー!」と意気揚々として頑張るんですが、自分で店を持って経営に携わって時間がたつと、「美味しい料理」って結構疲れるもの、ストレスをもたらしやすいものだって解ってくる。
2021-12-13 10:28:01そりゃ誕生日とか祝勝会とかハレの日に美味しいものはいいですよ、けど人生ハレの日ばかりじゃないでしょう、嫌なことがあった、悲しいことがあった、失敗した、そんなときには美味しい料理もいいけど、そっと寄り添ってくれる味が嬉しいって人が多いわけで。
2021-12-13 10:28:08