- Uroak_Miku
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TikTokで書評活動している方について、プロ書評家さんが毒舌吐いて吐かれた方が活動停止宣言しちゃった件についてですが、要は「書評を欠かさず読むひと」と「書評、何それ?」の二大人種の衝突という気がしました。[続く]
2021-12-15 10:44:34土曜や日曜の新聞に2頁や3頁使って最新刊の批評が載るんですよ。私の訳書もそういうところに何度も取り上げてもらって、訳を実名あげて称えてもらったりもして嬉しいのですが、私自身は書評欄はほぼスルーしてますいつも。
2021-12-15 10:46:24ブルーバックスという科学啓もう系新書の老舗シリーズがあって月平均4点の新刊だったかな。ブルーバックスは欠かさず新作購入している系の中年中高年男性層が手堅く存在していて、そういうひとたちを市場に回っているようです。編集さんが前にちらっと漏らしてた。
2021-12-15 11:00:25新聞書評欄をいつもチェックしている人種は、ブルーバックスの新刊なら欠かさず買うよ系の人たちの、より広いバージョンって気がします。日本のあらゆる新刊を購入なんてむろん個人では不可能だから誰か権威者が事前に選別してくれたものから面白そうなのを選んで買うわけです。これが「読書人」。
2021-12-15 11:06:36TikTok書評家さんがどういう方でどういう本を取り上げてきたのか存じませんが、想像するに今私があげた「読書人」たちの閉じたエリア外に位置する方のようですね。狭い銀河系の外側にいて「ほら、あそこに面白い惑星があるよ、すっげー寒いけど防寒して歩くとめっちゃ綺麗なんや風景」とガイド。
2021-12-15 11:09:27プロ書評家さんはこの銀河系の慣性系に軸足を置いてるから、TikTokという外宇宙より、金魚すくいみたいに書物を取り上げられるとなんか腹が立つってところなのでしょうか。
2021-12-15 11:12:06今ふっと閃いたことがあります。人気まんががあって、アニメ化とかされて商品がばーっと世にあふれ出すと、まんがのなかでそれをネタにするパターン。まんが家さんは何のかんのいって作家でありアーティストだから、描きたいものを追求していくわけです。しかしアニメ化やキャラクター商品で[続く]
2021-12-15 11:15:21「アラレちゃん?ああ、両手を広げて手のひらを立ててキーンって走っていくメガネの子やろ」とか定型化される。原作まんが家にすれば、それをやればもう合格点でやらなければ文句を言われるのだから、縛りですよね。
2021-12-15 11:17:34第一話最終頁。キーンはオチをつけるためのその時かぎりのネタだった気がします。 pic.twitter.com/unm3H6X0Bz
2021-12-15 11:19:40Tシャツ。しかし鳥山先生の線ではないですよね。テレビアニメのほうの絵に準拠しています。 pic.twitter.com/Zj3deIMINJ
2021-12-15 11:23:13原作に逆輸入される。 ちなみにキーンはアニメ化前より定番ギャグで行われていはいましたが、縛りになったのはアニメ化そして商品化以後。 pic.twitter.com/2WG5ZQ4d82
2021-12-15 11:26:13鳥山先生はしっかり適応されたわけですが、アニメ化と商品化によって自分の作家の魂をただの大量生産ラインと思われるようになってしまったと不快さを露にする方も少なくなかった。横山光輝先生はそうでしたね。『鉄人28号』のリメイクのたびに「ああまた鉄人かあ」と不快感丸出し。
2021-12-15 11:29:07書評騒動から逸脱していくので話を戻します。プロ書評家は「読書人」という信者たちを従えた教祖的なもので、それを外部の者に「あの神社の階段かっこいいから見てくるといいよ」とか観光ネタにされるのは腹立たしいのでしょう。
2021-12-15 11:32:02そうそう昔たけしが自分の映画をいろいろな映画批評家が褒めてくれても不機嫌で「あいつらいくら褒めてくれても客こないじゃん、映画批評家のことばなんて大衆はちっとも信じてないんだよ、批評ひとつで興行成績まで変わることだって欧米ではあるのにさ」
2021-12-15 11:34:32これに映画批評家たちが猛反発したけれどまともに言い返せなかった。 今度の書評家さんの騒動、なんだかこれと重なる気がしますね。
2021-12-15 11:35:41