茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2659回「表現の自由が社会の中で大切なのは、一人ひとりの人間の孤独な魂を癒すためのトンネルがそこにあるから」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２６５９回をお届けします。文章は即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

これは昨日英語のユーチューブの方で論じた問題なのだけれども、ふだん、十分に自分の考えや感じていることを表現しておくことのメリットは、他人に対して余裕を持って傾聴することができることである。表現しない不満が溜まっていると、そのようなゆとりがない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

会合などで、自分の持論やふだんから考えていることをとうとうと語っている方を見かけると、いつもそのようなことをなんらかのかたちで表現しておけば良いのにと思う。表現のマグマのエネルギーがたまりすぎているのだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

たとえば、ＳＮＳでもいいし、noteのようなメディアでもいい。あるいはユーチューブを使うのでもいい。自分の言いたいことは言って出し切っていると、もう自分の表現をしたいことは残っていないから、他人の言葉をにこやかに聞けるようになる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

一般に、自己肯定感の確立していない方が、自分を認めてもらいたいという欲求の表れとして、あれこれと言い立てることがある。本当は相手の話も聞いて、ゆったりとした対話に持っていけばいいのに、そのような余裕がないのだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

表現の自由が社会の中で大切なのは、一人ひとりの人間の孤独な魂を癒すためのトンネルがそこにあるからという側面もある。誰もが、自分の内面を吐露する権利がある。しかも、たまりにたまって他者にというかたちではなく、普段から自然に。自己表現のマグマは抑えていると必ずどこかで爆発的に流出する

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２６５９回、「表現の自由が社会の中で大切なのは、一人ひとりの人間の孤独な魂を癒すためのトンネルがそこにあるから」をテーマに５つのツイートをお届けしました。