なぜ『メンヘラは美人』『巨乳はバカ』のように語られがちなのか

ステレオタイプが発生するには相応の理由があったんだね、という話
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Tamejirou @Tamejirou

今日はなぜ『メンヘラは美人』『巨乳はバカ』のように、正と負のパラメータが連座しているかのように語られがちなのか、そういう話をしようか。

2022-01-01 19:34:12
Tamejirou @Tamejirou

ツイッターがフリーズしたからやめとくか?この話。

2022-01-01 19:36:13
Tamejirou @Tamejirou

予め断っておくとこれは「メンヘラは美人だ」「巨乳はバカだ」と言いたいわけではない。ただ、『そうであるかのように語られがちである』という話をしているのでお間違えなく。よろしいか。よろしいようで。

2022-01-01 19:37:28
Tamejirou @Tamejirou

もちろん反論として「巨乳かつ知能の高い女性を知っている(またはその逆)」、「ブスにもメンヘラはいる」という個別の事例があることは重々承知している。しかし“一般人の観測範囲では”そうなりがち、という点を論ずる。

2022-01-01 19:40:08
Tamejirou @Tamejirou

現生人類が今のような遺伝子構成をもち他の種から完全に断絶した数十万年前、人類の小集団において遺伝的差異や形質の違いは微々たるものであったはずだ。 しかし数万年前までには、人類は実に多様な形質をもち、集団ごとにはっきりと違う見た目(そしておそらく能力も)をもつ様になっていた。

2022-01-01 19:45:39
Tamejirou @Tamejirou

「一年の計は元旦にあり」って言うけどこんなこと書いてていいのか本当に。

2022-01-01 19:46:16
Tamejirou @Tamejirou

例えば寒冷地においては鼻が高くなって吸気を暖められるようになった、とか、日光を遮るもののない草原では一重まぶたで目が細くなった、アフリカ以外では肌の色の薄い形質が保存されやすかった…… など、人間の形質は自然環境によって大きく変化する。

2022-01-01 19:49:26
Tamejirou @Tamejirou

これは中立的なランダム変異のうち環境に適していたものが、極わずかでも有利ならば世代を重ねるうちに濃縮され、やがてはその形質を持たない他の個体を淘汰するか、あるいは飲み込んでしまうからだ。

2022-01-01 19:49:27
Tamejirou @Tamejirou

さて、これまで「ある環境において生存に有利となる形質」について触れたが、人類の生存或いは繁殖に大きく影響を与える因子がある。それは言うまでもなく性的魅力、伴侶を獲得する能力のことである。

2022-01-01 19:52:54
Tamejirou @Tamejirou

よく古代人は美貌の条件として金髪碧眼、白い肌、背が高く、肥えすぎていないことを挙げたという。現代ではこういった美醜の基準を大っぴらに語ることは憚られるが、少なくとも古代においてはそうであった。

2022-01-01 19:52:55
ノラ神主ぴーちゃんPete the Stray Shinto Priest @PeterYokoyama

こーゆー偏見て結構どこにでもあるみたいで、🇺🇸には「ブロンドはアホの子」ゆうのんあるよね… twitter.com/Tamejirou/stat…

2022-01-01 19:54:54
Tamejirou @Tamejirou

古代においてそうであったのであれば、現代においても“美醜に関連した何らかの性的選好”が働いて伴侶ないしは繁殖相手を選んでいるであろう事は論を俟たない。 人類の歴史において2千年程度は一瞬であり、そのように短い期間では生物の行動基準は変化しない。

2022-01-01 19:55:34
Tamejirou @Tamejirou

すると人間一般において、「生存に直接必要な能力」即ち身体の頑健さ、賢さや勤勉さといったものとは別に「容貌の美醜を含む性的魅力」によっても子孫を残す機会は大きく左右されることは想定可能である。

2022-01-01 19:57:35
Tamejirou @Tamejirou

いつになくめっちゃ言葉を選んで書いてます。わかれ。

2022-01-01 19:58:09
Tamejirou @Tamejirou

この前提に立って、「実用的能力」と「性的魅力」のそれぞれについて、人類一般が正規分布をとっていると仮定する。すると、人類は大まかに言って下記の四象限に分類できることになる:

2022-01-01 20:00:00
Tamejirou @Tamejirou

1. 能力が高く性的魅力にも富む(どちらも上位3割に入るとして9%程度) 2. 能力は高いが性的魅力に乏しい(上位3割×下位7割として21%程度) 3. 能力に乏しいが性的魅力に富む(同様に21%) 4. 能力も性的魅力もさほどでない(残りの49%)

2022-01-01 20:03:57
Tamejirou @Tamejirou

細かい数字やニュアンスについては異論があるだろうけれど、人類をやや乱暴とはいえこのように分類してみると、1.のように両方を兼ね備えた人はごく少数となり、約4割が「能力か性的魅力のどちらかに難あり」、とみなすことができる。この4割の人々が今日の主題である。

2022-01-01 20:06:26
Tamejirou @Tamejirou

もちろん4.の半数弱の人々は、性的魅力と能力のどちらも持たないことになってしまうが、そういった人々は今回論じる「性的魅力に基いた選好」において土俵に上がることがないため大胆に割愛する。

2022-01-01 20:08:01
Tamejirou @Tamejirou

さて、恋愛市場にせよ縁組社会にせよ、人間が配偶者を決める段において1.の人々、能力が高く性的魅力に富む者たちは相手に困ることはない。我々凡人は得てして2、3のいずれかに該当すれば良い方で、どちらもパッとしないケースのほうが多いのは間違いない。

2022-01-01 20:12:01
Tamejirou @Tamejirou

しかしそういう目から見て、「どうにか手の届きそうな相手」というのは、例えば『年収は高くて真面目なんだけど顔が悪い又は人格的に面白みに欠ける』『顔だけはいいんだけど無職でDV野郎』などと難を抱えた人物が目立ちがちとなる。何故だろうか?この問いは白々しいだろうか?

2022-01-01 20:14:18
Tamejirou @Tamejirou

もう皆様お気づきのように、人類の上位1割に入るような人々は、人格円満な美男美女で閉じたサークルを形成していて、娑婆に残っているのはどこかに重篤な欠点を抱えた者ばかりなのである。

2022-01-01 20:15:47
Tamejirou @Tamejirou

そういった「売れ残り社会」(今考えついたけど酷え言葉だな、)においては、例えば容貌の良さや乳房の大きさを追求すれば自然と他の点については大目に見る、欠点を受け入れるということにならざるを得ないのである。

2022-01-01 20:17:23
Tamejirou @Tamejirou

一般大衆の世界においては、多少の欠点があろうとも相手を選り好みしすぎては繁殖成功に至らない。「理解のある彼」の発生要因は、“容姿さえ良ければ性格に難があっても赦せてしまう男性の性欲”のほうであって、決して「もともとメンヘラには美人が多いから」などではない。これが本日の結論です。

2022-01-01 20:20:44