さらば、菅総理
総理交代、したんだな。菅さん絡みの発信仕事は、昨日の3本立て(http://t.co/goNmW2Q)を以て、終了。人生最大の挫折感、不達成感。そして、国民に総理の真意を伝えるという任務を全く果たせなかった罪悪感。当面の僕の身の振り方は、今週号の『週刊金曜日』で少し話します…
2011-08-30 23:07:19今、菅さんが官邸玄関に並ぶ職員達の拍手に送られて官邸を去って行った。知り合ってから30年、ついにこの瞬間が来てしまった。長い長い準備の末に迎えた100m決勝、最大の期待をこめた選手がスタートのフライングで去って行く、その背中を見送るトレーニング・スタッフの気持ち。
2011-09-02 09:20:05続き◆スーツを来て定位置に並ぶことは、敢えてせず。「先生と呼ばないで」と新人時代連発していた政治家・菅直人を見送るには安っぽい普段着が一番ふさわしいのだが、流石にそこまでは出来ず、Yシャツでメディア側のゾーンの一番端に立つ。こちら側には来ないと思ったが、想定外の握手。複雑。
2011-09-02 09:29:44花束を受け取り、皆の前に立った菅さんの第一声は「今日は誰も原稿を用意してくれなかったので…」(一同笑) 原稿の素案を用意するたびに、システムという名の生き物が立ち現われて色んな人間の口を使い、散々に“安全”・堅実・没個性な言葉に置き換えられていった日々が、一気によみがえる。
2011-09-02 09:37:47続き◆菅さんを乗せた車が玄関前を発車し、門を出て行く。大雨の筈が、明るい陽射しの中を。それがかえって切なくも割り切れない。被災地には、今この瞬間にも苦しみ続けている人達が沢山沢山いる。阪神大震災の数ヶ月後、自分でリポートした言葉を反芻する。「震」は収まっても「災」は続いている。
2011-09-02 10:06:55見送ったばかりの菅さんから電話。繋がるなり「それでさぁ」…コレだ。総理になった当日も、こうだった。一瞬だけ感慨を分かち合うとか、そういう回路は皆無なんだよな。ひたすら実務を、前へ前へ。それが多くの突破を実現し、他方で無用な混乱も招いてきた。前者で総理になり、後者で総理を追われた。
2011-09-02 10:24:09