茂木健一郎さん連続ツイート 『「民間と政治」』

茂木健一郎(@kenichiromogi)さん連続ツイート
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茂木健一郎 @kenichiromogi

みせ(1)民主党の代表選挙を見て、印象に残ったこと二つ。一つは、演説にその人のそれまでの人生の全てが表れるということ。もう一つは、みんな、演説に基づいては投票しないのだということ。特に後者については、膝から崩れ落ちるような脱力感があった。

2011-08-30 05:47:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

みせ(2)そもそも、なぜ選挙や投票があるのだろう。民間には、いろいろな考えの人がいい。世間という生態系は、十分に大きい。どんな極端な人も、ふしぎな人も、この世にいる権利がある。他人に迷惑をかけないかぎり。だから、民間のことは、自由競争で、放っておいていい。

2011-08-30 05:48:08
茂木健一郎 @kenichiromogi

みせ(3)国家としての政策、意思決定にかかわる人は、民間のように「どんな人でもいい」というわけにはいかない。政治のリソースは限られている。「首相」になれるのは一人だけである。だからこそ、その「首相」に誰がなるのか、真剣に考えて、ふさわしい人を選ばなければならない。

2011-08-30 05:49:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

みせ(4)昨日の代表選もそうであるが、指導者の選挙において、この「限られたリソースを誰に割り振るか」という命題を、真剣に考える気質が日本では乏しい。だから、「顔がいいから」「頭がよさそうだから」などという、印象批評的なテレビ政談がまかり通る。厳しさがない。

2011-08-30 05:51:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

みせ(5)本来、候補者がどのような政策をもっているのか、どれくらい深く考えているのか、その資質を徹底的に精査して、誰がもっとも指導者(=限られたリソースを使う人)にふさわしいか、厳選すべきだろう。人は何をしようと自由だが、政治に関する限り、厳しい選択が必要。

2011-08-30 05:52:49
茂木健一郎 @kenichiromogi

みせ(6)民主党の代表選の演説会で明らかになったことは、国を導く上でどのような政策が必要で、日本の未来につながるのか、普段から論戦をしている形跡があまり感じられないということだった。だからこそ、日本の政治には、厳しい淘汰を経たアイデアの煌めきがない。

2011-08-30 05:55:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

みせ(7)美しくなるためには、削らなくてはならない。生存競争の愉悦にひたらなければならない。淘汰の快楽に目覚めなければならない。アイデアの進化は、生命原理と両立する。競争にさらされていない思想は、ぶよぶよとぜいにくがつき、醜い。日本の政治はそれである。

2011-08-30 05:56:36
茂木健一郎 @kenichiromogi

みせ(8)政治が限られたリソースをめぐる激しい淘汰であるという認識は、政党だけでなくメディアにも乏しい。メディア自身が、寡占状態で本当の競争にさらされていない。だから、日本全体が贅肉ぶよぶよの凡庸な文化状況に陥る。民主党代表選にその姿を見てしまった。

2011-08-30 05:57:51
茂木健一郎 @kenichiromogi

みせ(9)民間では、どんな人たちも並列して存在してよい。政治は、基本的にシングル・トラック。そこにいることは、他の人たちの機会を奪うことになる。だからこそ、激しい批判、淘汰にさらされるのは当然のことなのだと、もう一度関係の方々は考え直してみませんか。

2011-08-30 05:59:01
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「民間と政治」の関係についての、連続ツイートでした。

2011-08-30 05:59:18

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