「この国では本気で子供に対する文化が消えてしまったね」、って話

中島梓、「ベストセラーの構造」 、北田暁大、「純粋テレビ」(@嗤う日本の「ナショナリズム) など関連
文学 文芸 サブカルチャー
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Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
初めて自分の小遣いで買った本は筒井康隆の『にぎやかな未来』。はじめて友達と劇場で見た映画は『犬神家の一族』。はじめてした編集の仕事は『ザ・テレビジョン』。俺は完全な角川チルドレン。
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
橋本治はかつて角川文化について、「そこからはじめるしかない者にとっての第一歩」というようなことを書いていた。そして、そこからより高いレベルへの「階段」の不在についても。
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
いまは「階段」どころか「第一歩」さえ与えられない、若い世代が多いのだろうか。いま思えば、1976年当時の「第一歩」はとんでもなく贅沢だった。筒井康隆、小松左京、平井和正、半村良…。
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
はじめて衝撃を受けたミステリは、講談社文庫の小峰元の『アルキメデスは手を汚さない』。高校生を主人公にした話なのに、作者が大正生まれと知って二度びっくり。
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
つまり当時は、大人が本気で子供向けに全力投球で作品をつくっていた。コバルト文庫も同様。
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
子供が大人を厭い、子供だけで自治をしようとしたとき、大人たちはそれを許すだけでなく、子供にかかわることをやめた。そして大人は大人だけで自治をはじめた。世代分断は子供が求めただけでなく、大人たちが子供を見捨てたことも大きい。
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
そしていま、子供の頃に大人の「本気」を知らずに育った世代が、大人になっている。そして「大人のための教科書」という名の、子供じみた本が増えている。
m_um_u @m_um_u
@solar1964の話おもろいけどマンガ業界なんかわりと本気なんじゃまいかと思いつつ以前にちょっとつぶやいたワンピースにおける文化政治のことを思ったりする
m_um_u @m_um_u
あれは伝わらない人たちにはほんとに伝わらなくてなんかみょーな勘ぐりとか思われたみたいだけど、児童文学における本気の話だし、その本気が経済的な理由で偏向せざるを得なかったり、もしくは変更することが大人になることなのか?、とかが基層テーマだよ
m_um_u @m_um_u
尾田栄一郎の作風、とかほんとに描きたいもの、というのはブラックボックスなんだけどジャンプマンガにおける文化政治があの作品に表れているという話だったのにぜんぜん理解されなかった(一部
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
「サブカルチャー」は「子供による自治」としてはじまる。でも、たぶんマンガやアニメ、ゲームの世界には、「子供のために本気」になる人が、本の世界と入れ替わりに生まれてきた。
m_um_u @m_um_u
わりとアタリマエのことですが現代日本における「文学」的な場はマンガあるいはゲームにシフトしてると思ってます。昔は小説なんかガキの暇つぶしとか俗なものと思われていたように、メディアと市場のイメージなんか時代によって変わる
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
本の世界にも、あらためて「子供のために本気になる」人が増えてほしい。それは自分の内なる「子供」を自由にすることでもあるはず。
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
津野海太郎は「子供百科の作り方」で、花田清輝の次の言葉を引用している。「この全力投球は、作家が、読者を――たとえその読者が、幼年や少年の読者であろうとも、自分と対等の人間として――あるいはまた、対等以上の人間として尊重しているところからきている。」
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
「子供たちには、大人たちほど、知識や教養や表現力はないかもしれないが――しかし、知性がないとはいえないのである。〔中略〕概して人間というものは、年をとるにつれて、しだいに馬鹿になっていくものなのだ。」
m_um_u @m_um_u
まぁそういうのもあって今度のジブリ+レベルファイブなDSゲームは期待してたり。単に自分がジブリファンだからというのもあるんだけど
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
それは嬉しい話。RT @maeQ:最近の子供たちにも、文化人類学者兼作家である上橋菜穂子さんの書かれた本格的なファンタジー作品が読まれているようです。今でも「大人が本気で子供向けに全力投球で作品をつくって」いないわけでもないし、それが届いていないわけでもないと思いますよ。
m_um_u @m_um_u
やなせたかしか谷川俊太郎辺りに「子供に真剣に作品をなげかけること」についてもにゃもにゃした言があったように思うけどわすれた。 「子供に真剣に対することは下手にすれた大人と対するよりも恐ろしくまた有意義なことだ」みたいなの・・があったかどうか定かではない
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
たしかに、「大人のための教科書」的な本の読者は、もう少し上の世代かもしれませんね。RT @singsingsingsin: そんな事はないと思いたいですが否定出来る材料も持っていないrt.@solar1964 「大人のための教科書」という名の、子供じみた本が増えている。
m_um_u @m_um_u
あと、「複雑な作品でもその中にホンモノが含まれていれば、子供はなんとなく覚えていて大人になってから理解するもの」、というのは自分の言葉だったか他人の言葉だったかあいまい
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
たぶん「最初の一歩」は、いまは「本」ではなくて、別の表現ジャンルにあるんだろうな。そこからの「階段」をどうつくるか。もちろん、それは一種類の「教養」の階段ではなくて、多種多様でいい。
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
でも、「ジュブナイル再興」というのとは、ちょっと違うんだよな。いま考えているのは。
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
大人とか子供という言葉自体、30~40年前とは完全に違ってしまった。いまや30歳になっても「大人はずるい」とか言い出す人間がいる時代。
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
そして60歳になっても、相変わらず「青年」をやっている人たちがいる。そんななかで、子供だけが老成していくのかも。
Nakamata Akio『失われた娯楽を求めて』発売中 @solar1964
つまり俺は、「サブカルチャーってなんだったんだろう」ということを、過去形で考えているのです。
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