動画『NYタイムズは信頼できるのか?』を訳してみた。NYタイムズは、世界で最も影響力のあるニュース・ソースだ。毎日、世界の何百もの新聞や放送局がNTタイムズの記事を追いかける。同紙はジャーナリズムの最高峰なのか? 調査報道記者のアシュリー・リンズバーグが解説します。youtube.com/watch?v=x4dUeV… pic.twitter.com/vlnuHZHkJY
2022-01-14 18:58:36世界で最も影響力のあるニュース・ソースはNYタイムズである。毎日、世界中の何百もの新聞、テレビ局、ケーブル・ニュース放送局が、NYタイムズの記事を追いかける。そうしない理由があるだろうか? NYタイムズはジャーナリズムの最高峰だし、偏見や底意なしに事実を提供しているのではないか? pic.twitter.com/eZEGb8FU7U
2022-01-14 19:07:11実のところ、その答えは「ノー」である。NYタイムズは、歴史的に大きな重要性をもつ出来事に関して、公平なジャーナリズムを一般大衆に提供することを繰り返し怠ってきた。その代わりに、虚偽のストーリーをでっちあげることを選んだ。そしてそれはしばしば破滅的な結果を生んだ。 pic.twitter.com/cauiOtRFiL
2022-01-14 19:07:12NYタイムズはそれ自身の金銭的およびイデオロギー的な利害のためにこれを行っているのである。 これは少なくとも1932年にまで遡る。 pic.twitter.com/5WqayjyVrZ
2022-01-14 19:07:13この年、ウクライナは酷い飢饉に襲われた。餓死したウクライナ人は500万とも700万ともいわれる。この惨事は悪天候のせいではなかった。すべてソ連の独裁者であるヨゼフ・スターリンの冷酷な統治のせいだった。 pic.twitter.com/aaFlmziCO6
2022-01-14 19:07:15NYタイムズのモスクワ特派員のウォルター・デュランティはすべてを知っていたが記事にしなかった。それどころか、飢饉など起きていないと書いたのだ。 pic.twitter.com/c4NhurUKnJ
2022-01-14 19:07:16アメリカのメディアは、NYタイムズのスター記者の記事を追いかける。アメリカの政治的エリートも同じだ。選挙で選ばれたばかりのフランクリン・ルーズベルト大統領もそうだった。ルーズベルトはデュランティと個人的に面会し、ソ連の状況について議論したのだ。 pic.twitter.com/mkp3dy19D3
2022-01-14 19:08:43デュランティを称賛する者はもう1人いた。ヨゼフ・スターリンである。この残虐な圧政者はこのNYタイムズの記者を褒めたたえてやまなかった。「あなたはソ連に関する記事で素晴らしい仕事をしている。我が国について真実を語ろうとしているからだ」 pic.twitter.com/mh1pmppXO4
2022-01-14 19:08:44デュランティがスターリンと飢饉について事実を暴露していたら、アメリカ人はソ連の真実の姿をより深く理解しただろう。実際には、多くの者がだまされた。 pic.twitter.com/RFd84EVBbH
2022-01-14 19:08:45第二次世界大戦直前のドイツにおけるユダヤ人の迫害に関しては、NYタイムズはさらにひどかった。最初は強制収容所に関する記事を掲載することを拒んだ。掲載されることになっても、後ろのページが与えられただけだった。 pic.twitter.com/hDua36RmKq
2022-01-14 19:08:46ここでも、アメリカの他のメディアの方向性を決めたのはNYタイムズだった。NYタイムズがユダヤ人虐殺をたいした話ではないと考えたなら、それはたいした話であるわけがない、というわけだ。 pic.twitter.com/3Roc2yM1wX
2022-01-14 19:08:471957年、NYタイムズは今度は逆のことをした。どうでもいいような話を重要な話に変えたのだ。それはキューバにおける反乱の話だ。その過程において、NYタイムズは1つの国を破壊するのに手を貸した。 pic.twitter.com/DGmRObfXHz
2022-01-14 19:11:32NYタイムズのハーバート・マシューズ記者は、ほぼ敗北がきまったフィデル・カストロという名の反逆者を探し出し、山中の隠れ家を訪ねた。 このインタビューから、カストロをキューバの民主的な救世主として称賛する一面記事がいくつも生まれた。 pic.twitter.com/kBZV3Q77mW
2022-01-14 19:11:33NYタイムズは、この落ちぶれたマルクス主義革命家を国際的なスターへと変えた。NYタイムズがカストロを作ったといっても過言ではない。NYタイムズの助けがなければ、キューバ革命はほぼまちがいなく失敗しただろう。 pic.twitter.com/Pz117tiCHZ
2022-01-14 19:11:34数年後、東南アジアでも同じような現象が発生した。今回は、悪漢をヒーローにする代わりに、ヒーローを悪漢にした。NYタイムズの威光をまとった若くて押しの強いデイビッド・ハルバースタム記者は、選挙で選ばれた南ベトナムのリーダーであるゴ・ディン・ジエムは血に飢えた狂人であると決めつけた。 pic.twitter.com/oCB7ZLFbMc
2022-01-14 19:11:35アメリカの戦争行為は道義に反しており、真の自由の闘士は北ベトナムの共産主義者だという当時支配的だった左派の考えに捕らわれていたハルバースタムは、ジエムを引きずりおろすための記事を次から次へと書いた。 pic.twitter.com/KAgTOdlIew
2022-01-14 19:11:36最終的にその目的を達成したのは、ジエム政権が彼の政策に抗議する30人の僧侶を殺害したという記事だった。しかし、そんな事実はなかった。それはハルバースタムが匿名の情報源や噂に基づいてでっちあげたストーリーだった。後に国連が調査したところでは、殺害されたとされた僧侶はすべて健在だった。 pic.twitter.com/TzylwehtCk
2022-01-14 19:15:44しかし、もう取り返しはつかなかった。ジエムの失われた信用は二度と戻ってこなかった。それから間もなくジエムは暗殺され、政権は倒れた。ジエムは完璧ではなかったが、リーダーシップに優る指導者であり、彼に取って代われる有能な人物は現れなかった。戦争はぐずぐずとあと10年続くことになる。 pic.twitter.com/BTyNRgdvvv
2022-01-14 19:15:45現在、NYタイムズは最も有害な嘘かもしれないものを拡散している。アメリカのルーツは自由ではなく奴隷制にある。それが1619プロジェクトの背後にあるテーマだ。(注: NYタイムズが推進する1619プロジェクトは、米国の建国は独立宣言の1776年ではなく、奴隷が最初につれてこられた1619年だと主張する) pic.twitter.com/NosXUAqcfs
2022-01-14 19:15:46歴史家は右派・左派を問わずこのプロジェクトの核となる主張の誤りを暴いてきた。しかし、NYタイムズは状況を改めるどころかこれまで以上に強引にことを推し進める。歴史のカリキュラムを1619プロジェクトという恥知らずの中傷で置き換えようと全国の学校区に働きかけているのだ。 pic.twitter.com/PmqCxkzZgC
2022-01-14 19:15:47私がここで挙げたのは、NYタイムズのとんでもない振舞いのほんの数例にすぎない。詳しくは、私の著書『灰色の淑女が目配せした: NYタイムズの誤報、歪曲、捏造がどのように歴史を大きく改窮したのか』を参照してほしい。 pic.twitter.com/m1TIeDRktq
2022-01-14 19:15:48世界で最も影響力のある新聞はあなたの信頼に値しない。客観的である振りをしていることがその不誠実さに拍車をかけている。NYタイムズは真実を追求しているのではなく、自分たちの思惑を推進しているだけだ。私たちもそろそろそれに気付くべきだ。 pic.twitter.com/PkTarmViWc
2022-01-14 19:15:48調査報道記者のアシュリー・リンズバーグでした。(了) 英文スクリプト: ↓ prageru.com/video/can-you-…
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