いじめや不登校と吊し上げ学級会の関係が見えにくいわけ

狸穴猫／松村りか @mamiananeko

日教組の集団主義教育の実録としては「滝山コミューン一九七四 原武史著」が有名で、確かに異様さは伝わってくるんだけど、あれは実は極端な個人攻撃が出ていない「うまくいった」パターンなんだよね。

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1971年に発刊された「学級集団づくり入門第二版」に沿った指導であれば、個人攻撃が起こるのは当たり前で、むしろ個人攻撃を誘発するような仕掛けすらある。 　 そこから考えると「滝山コミューン一九七四」に登場する教員は、それより少しゆるい方法を採用していたと考えるのが妥当だろう。

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「学級集団づくり第二版　全生研常任委員会著　明治図書　1971」は、新版が出る80年台後半までに、実に三十数刷を数えた、教員向け書籍としては大ベストセラー。 　 これの影響がなかったはずはないのですよね。 「吊し上げ、は、学級会かよ」 で通じちゃうことこそが、その影響のあらわれだろう。

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「集団づくり指導」は、実は失敗例の方が多かったのではないかと思うのよね。 　 教室内の教員がいる場で、個人攻撃的な学級会なんかがあれば、教員がいない場でもエスカレートするのは当たり前で、そこは修羅の世界にもなる。

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んでもねえ、小学生にその裏側わかるだろうか？言語化できるだろうか？なんだよな。 　　 「なんか知らんが吊るしあげしてた」 or 「なんか知らんが吊るしあげられた」 　 でしょう。 それが異常な世界だというのを気が付かないまま通りすぎるか、人間不信になるだけになる。

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通り過ぎた層もほぼ語れないし、人間不信に陥った層は、思い出すだに苦痛なのでさらに語れない。 　 かくして「滝山コミューン一九七四」よりも酷い話は、長い間出てくる事はなかった。

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1972年（昭和48年）～1976年（昭和52年）に、私も思いきり食らったようだが、当時の自分もその仕組みなんぞ認識できなかった。 運よく、最後のほうになって「なんか変な教員が原因のようだ」という認識にはいたったが…その程度である。

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中学生生活で「リハビリ」をしながら「あれは何だったのだろう？」と思い返し、図書館で資料を読んで、どうやら「教組」の問題が大きく絡むらしいと気が付きはしたものの、自分の将来もあるし、他の興味もあるしで、そればっかやっていたわけではなく…

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後年息子を育てる中で同じ構図に出くわし、そして、いろいろな出会いから、教組に近い世界も知り、やはり、また気になりだして、言語化を試みはじめた。 　 さらに娘の学校との付き合いでさらに闇の深さを知り、やはりガキの頃の案件はしっかり言語化しておくべきだと再認して資料漁りを本格化した。

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私は泣き寝入りはしなかったが、それでもかなり語りにくい案件なんですわ。 　 あれこれ調べたのと、ネットの発達で、同様の「被害者」の存在が見えてやっとこさ、「広範に存在する問題だった」という確信がもてたのが、だいたい四半世紀前でしたかねえ。

狸穴猫／松村りか @mamiananeko

そのあたりでほぼ言語化はしてある部分も、子育てある程度終わらないと書けないな…という部分もあったりとか、まあそんなこんなで50年近くたってしまったわけですよ。 　 まあ、思い出すだに腹が立つ！もあるので、まとめて書くにはそれなりのエネルギーが要ります。

狸穴猫／松村りか @mamiananeko

「書いていいのか？」という自問自答するという部分もあるんですよ。 　 思い出すだに腹が立つ案件ではあるものの、復讐したいとは思わない（そりゃまあ「許せるか？」といったら許せませんけど）ので。

狸穴猫／松村りか @mamiananeko

書けない理由はいくらでもある。 　　　 ただ、これ不可視化されたままじゃ、いけないのではないかな…と思ってようやく重い腰を上げて書き始めたのが昨年夏。今年に入ってやっと続きを書いて小学校編を書きあげました。

狸穴猫／松村りか @mamiananeko

いま、起こっている「学校化した社会」の問題の分析の端緒になれば幸いです。 　 note.com/maminyan/n/n3f… note.com/maminyan/n/n70… note.com/maminyan/n/neb…

狸穴猫／松村りか @mamiananeko

※過去「学級会吊し上げ」被害に遭われた方が読まれる場合は、読み進める際に無理しないようにしてください。 　 できるだけ淡々と書くようにつとめましたが、フラッシュバックを起こす可能性がある内容です。