influenzer氏の投稿 欧州でインフルエンザの流行が本格化、ECDCは流行の長期化を懸念

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●欧州でインフルエンザの流行が本格化、ECDCは流行の長期化を懸念 →2020/2021年シーズンは感染対策によりほぼ制圧されたインフルエンザ。 今年はマスク着用などの感染対策が緩和された影響もあり、欧州でインフルエンザの流行が始まっているという報道です。

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フランスではすでに72人の重症例、6人が死亡。 流行株はH3N2でワクチン選定株は｢外れ｣で、実験室レベルではワクチン無効である可能性が指摘されています。 同じインフルエンザAでも、H3N2はH1N1より重症化傾向がある事が知られています。

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ECDCの専門家は昨シーズンの自然曝露がなかった事による集団レベルでの免疫力低下により、インフルエンザの流行が夏ごろまで長引く可能性を懸念しています。 COVID-19とのツインデミックが医療システムにさらに負荷をかける事になります。

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Return of the flu: EU faces threat of prolonged 'twindemic' reuters.com/world/europe/r…

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----- ・昨年はほぼ完全に制圧できていたインフルエンザが、今冬は予想を上回る速さで欧州で猛威を振るい始めている。インフルエンザワクチンの有効性にも疑問が出てきている中、COVID-19とインフルエンザの｢ツインデミック(twindemic)｣が長期化する可能性が懸念され始めている。

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・EUの統計によると、昨シーズンのCOVID-19パンデミック期間に欧州で行われたロックダウンやマスク着用、社会的距離などの対策はインフルエンザを完封(knocked out)し、世界中で年間約65万人の命を奪ってきたウイルスを一時的に根絶していたのだ。

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・しかし、ワクチンが広く普及した事により各国のCOVID-19対策が緩和されたため、今は状況が変わってしまった。ECDCの今月の発表によると、12月中旬よりインフルエンザが欧州内で予想よりも速い速度で流行しはじめているという。

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・ECDCおよびWHOのデータによると、12月時点で欧州でICU管理されているインフルエンザ患者数は確実に増加傾向(rose steadily)にあり、昨年の最終週には43人に達していた。

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この数字自体はパンデミック以前の水準よりもかなり低いものである。例えば2018年の同じ時期には400人以上のインフルエンザ患者がICU管理を受けていた。しかし、12月全体でたった1人しかインフルエンザ患者がいなかった昨シーズンと比較すれば、データは今シーズンの大幅な増加を示しているのだ。

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・ECDCのインフルエンザの専門家(top expert)であるPasi Penttinen氏は、今回のインフルエンザの再来は、夏まで続く可能性ある異常に長い流行(an unusually long flu season)の始まりかもしれない、とロイター通信に対して述べた。

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｢もしもすべての感染対策を解除し始めた場合、私が非常に心配しているのはインフルエンザなのです。欧州では非常に長い間インフルエンザが流行しなかったために、今回の流行は通常の季節性パターンから大きくシフト(shift away from normal seasonal patterns)するかもしれません｣。

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・彼は、春に制限措置を解除した場合、通常は5月頃に終えるインフルエンザの流行は、それを遥かに超えて長期化するかもしれないと述べている。

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・ECDCは報告書の中で、この｢ツインデミック｣が、すでに過剰な負担がかかっている医療システムにさらなる大きな負荷(could put excessive pressure)をかける可能性があると指摘している。

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・フランス保健省の先週の報告書によると、パリを含む3つの地域はインフルエンザがすでに流行しており(facing a flu epidemic)、他の地域は流行が始まりつつある(pre-epidemic phase)。今シーズンですでに72人の重症例が報告されており、6人が死亡しているという。

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・問題をさらに困難にしているのは、今シーズンの主要流行株が現時点でインフルエンザAのH3N2であるという点だ。一般的にH3N2は高齢者において最も重症化しやすい。

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Penttinen氏はワクチンの有効性に関しては多くの患者が実際に罹患するまで判断する事が出来ないと述べている。しかしながら、実験室での検討では、今シーズンに流通しているワクチンは流行中のH3N2に対して｢有効ではない(are not going to be optimal)｣という結果を示しているのだ。

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・これは、昨年、ワクチン株(vaccines' composition)を決定する時期にインフルエンザが全く流行していなかった事が大きな原因だ。そのため、ワクチン製造会社が次シーズンの優勢株を予測する事が極めて困難だったのだ。

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欧州のワクチン製造会社を代表するVaccines Europe社は、昨シーズンの流行が非常に小規模だったためにワクチン株の選定が非常に難しかった事を認めながらも、今シーズンのワクチンの有効性を評価するにはまだ十分なデータは出ていない、とも述べている。

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・インフルエンザワクチンは、変化し続けるウイルスに対して有効性を維持できるよう毎年変更が行われている。ワクチンの組成は流行が始まる6か月前に、反対の半球(南半球)での流行データに基づいて決定されている。

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これによりワクチン製造会社は、ワクチン株を開発してワクチンを製造するまでの時間を得ているのだ。 ・欧州のインフルエンザワクチン接種率は現時点では不明である。しかしフランスのデータによると当局が期待しているほどは高くないようだ。

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・フランス当局は接種率を高めるべく、ワクチン接種期間を1か月延長して2月末までとした。先週の報告によると、これまでに1200万人がワクチン接種をうけており、これは対象人口の約45%に相当する。

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保健省は1月11日の声明で｢インフルエンザ流行を抑えるためには、もっと接種率を上げる必要がある｣と述べた。今年の目標は対象人口(people at risk)の75%にワクチンを接種する事である。

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・Vaccines Europe社はパンデミックにより生産能力に大きな影響があったが、大量のインフルエンザワクチンを供給する事ができたと述べている。 -----

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→米国も今冬はインフルエンザの流行が起きています。 ある程度は感染対策をしているはずなのに、例年レベルの流行が見られています。 昨シーズンはほぼ完封していました。