- mocharn3rd
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宮沢鬼龍は、アイルスト王国の広大な自然を歩いていた。 (俺は、グランブルーファンタジーのアルバハHL6連をやっていたはずだが……?) 意識が戻った時には、広々とした荒野にいた。 (情報を集めねば。人のいる所に行かないと話にならない) 足を速める鬼龍の前に、人間と怪物が闘っているのを見た。
2022-01-30 13:26:58(こいつは……『グランブルーファンタジー』のジータ……!) 怪物と闘う女子は、鬼龍がプレイしていたゲームの主人公と瓜二つだった。 (夢なら覚めろっ) 鬼龍は怪物へと飛び掛かる。 「灘心陽流"鷹鎌脚"」 怪物の首を蹴ると、鬼龍はそのまま怪物の胸に掌底を放った。 「破心掌」
2022-01-30 13:30:07小さいドラゴンが鬼龍へと感謝した。 「ありがとな、オッサン。あんたがいなきゃジータはどうなってたか」 鬼龍は首を横に振る。 「ビィ君、君が感謝するほどじゃない。みてられなかったから闘っただけだ」 「あれ? オイラって名乗ったっけか」 「あ? ああ聞いたぞ」 嘘だ。
2022-01-30 13:33:03「ビィさん! ジータ!」 目が覚めるような青白い髪を持つ少女が駆けてくる。 (ルリア) 鬼龍はもう疑わなかった。 自分は『グランブルファンタジー』の世界にいるのだと。
2022-01-30 13:34:37「ビィ君、ルリアちゃん、時間とか空間を操る星晶獣に思いあたりはないか」 グランサイファーの一室で、鬼龍は問うた。 ルリアが首をかしげながら宙を見る。 「いないことはないですけど……」 ビィが唸った。 「鬼龍のオッサンが元の世界に戻れるかっていうとなあ……」
2022-01-30 13:40:45鬼龍はこめかみを揉んだ。 「アーカーシャに関わることはできるか?」 ルリアとビィが体をこわばらせた。 「それは難しいです……」 「って、鬼龍、オマエどこまで星晶獣のこと知ってるんだよ……」 鬼龍は首を振る。 「俺もどこまで何を知ってるのかわからねぇよ」
2022-01-30 13:43:41ローアインは珍しく、顔をしかめた。 「鬼龍さん、ちょっとこれ油多くないっスか?」 エプロンをつけた鬼龍がまごついていた。 「オリーブオイルは味わいがあると思ってかけたんだが」 「程度問題があるっしょ、この味が好みの人もいるっちゃいるでしょうけど」
2022-01-30 13:47:28歓談室で、スカーサハと鬼龍が話をしていた。 「異世界とこの団が絡むのは知っておるが、ここまで急いで話すのは初めて見た」 鬼龍は、90度の角度で頭を下げている。 「あなたを真龍の中の真龍と見てお願いします」
2022-01-30 13:54:11鬼龍がさらに頭を下げる。 「リンドブルムやル・オー、フェディエル……あとはニヒリスあたりと口利きは出来ませんか」 「おぬし、どこまで何を知ってる」 鬼龍は笑う。 「何かを知っていたらこの世界になんて来ない」
2022-01-30 14:02:22ビィがやってきた。 「世界を超えてくるっていうのは、たまに見かけるけどよぉ」 ジータが笑う。 「鬼龍さんが帰りたい世界があるなら、私たちは協力するから」 鬼龍は目をぱちぱちと開閉して、立ち上がった。 「何か君たちに恩返しがしたい。俺が元の世界に帰る前に」 ジータが笑う。
2022-01-30 14:07:02古戦場!! 鬼龍は、ただマウスを移動してクリックする話ではおけないことを感じた。 殴りまくるし蹴りまくる。 (こんな約束しなければ良かったが……ジータが頼むのならば仕方ない) 灘神影流の技をぞんぶんに使った。
2022-01-30 14:09:26