島薗進「支え合うケア、新たな共助、利他の意識が社会を変える」(コロナ禍の思想⑦日本経済新聞)メモ

まとめました。
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何もせんほうがええ @MITARAI_H

支え合うケア、新たな共助 宗教学者・島薗進氏: 日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXZQO… 「人と人とをつなぐ場でもある儀式や祭礼も制限された。ともに祈ることもできず、葬儀すらままならない。」「実際に集まることができないというのは、宗教の根幹に関わる事態だ」→ 死を受け入れる「が」ない。

2022-02-01 08:01:03
何もせんほうがええ @MITARAI_H

島薗「かつての日本では、地域や血縁、そして宗教というがっちりした関係性や組織が人とのつながりを支えてきた。しかし、生き方が多様化、複雑化する中で敬遠され、薄まっている。コロナはそこに追い打ちをかけた。」→ 〝つながり〟をしがらみ、因習として煙たがり、時には〝絆〟と言いかえた。

2022-02-01 08:10:55
何もせんほうがええ @MITARAI_H

島薗「しかし、決してつながりが不要になったわけではないだろう。宗教が長い歴史の中で育んできたものを、人々は違う形で求めているのではないか。」 違う形?それは、 「宗教という組織や団体にとらわれない一般の人たちによる「横の支え合い」とでもいうべきものだ。」→

2022-02-01 08:14:59
何もせんほうがええ @MITARAI_H

島薗「私には経済を中心とした社会の中で、欠落したものを人間が補おうとしているように映る」(子ども食堂や貧困者支援など)「誰かが誰かをケアしようという動きが生まれている」(ウェブ上でのグリーフケア等)「同じ空間で語らうことはできなくても、「場」を共有することには大きな意味がある」→

2022-02-01 08:25:56
何もせんほうがええ @MITARAI_H

島薗「それはオンライン上であっても同じだ。宗教者によらないケアし、ケアされるという新たな共助の形は、宗教がこれまで担ってきた部分を代わりに担うものである。 Z世代など10~20代の若い世代は格差などの社会問題に敏感だ。寄付など利他の意識も高いようにみえる。」→

2022-02-01 08:34:54
何もせんほうがええ @MITARAI_H

島薗「宗教に関心がないという人にも、利他の思いが根付きつつあることは社会を大きく変える可能性がある。」 「宗教者は、難しい教えを説くのではなく、悲嘆に暮れる人々と向き合い、じかに現場に立ってケアの実際を学ぶ必要がある。」→ それが現代社会で宗教が持つ「本来の意義」ではないか、と。

2022-02-01 08:41:14
何もせんほうがええ @MITARAI_H

島薗「宗教には排他的な面があることは否定できず…教義によっては束縛が多い」「しかし、歴史的に見れば、権力者や聖職者だけではなく、広く庶民に門戸を開き、多くのいのちを支えてきたことも事実だ。」→ ここで〝宗教〟と一括りにされるものは相当に幅広い。

2022-02-01 08:46:40
何もせんほうがええ @MITARAI_H

島薗「宗教は、時代を超え、繰り返し再発見されるものを蓄えている。横の支え合いとともに、宗教が培ってきた精神はこれからも必要になるだろう。」 今はまだケアや「利他」を行う余地がある。それすら間に合わなくなった時代が再来した時、特定の信仰を持つ「宗教」はその「本来の意義」を試される。

2022-02-01 09:04:28