毒親に育てられた私が毒親になりかけた話

先輩はネコ @3nekokitchen

毒親に育てられた私が毒親になりかけた話 ↓↓↓ 何を持って「毒親」って言うんだろう。 色々な「毒親」の本がでているけど、少し読むとフラッシュバックなのか苦しくなるから明確な定義が分からない。 でも私は実家が好きじゃないし実家にいると落ち着かない。親のことも好きになれない。だから....

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だから多分「私は毒親に育てられました」言えると思う。 どんな風に育てられたか記憶を興して見たいと思う。 初めの記憶は狭い社宅で3歳頃KUMON(当時は公文？だったような)をコタツでしている私。 テーブルの上には自宅学習のKUMONのプリントと丸い洗面器に水が張ってある。 プリントを解く私の横に母

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プリントの問題を一問間違うと私の頭を母が掴み、洗面器に私の顔を漬ける。 泣く私。怒鳴る母。 怖くて萎縮してどんどん問題が解けなくなっていく。 何度も何度も洗面器に顔をつけて水浸しで母が怖い。 いつ終わるんだろうって子供ながらに思っていた。 社宅には幼稚園の年中までいた。

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社宅での他の記憶は、夜中に何度も外に出されてドアの前で泣きながら「ごめんなさい~開けてください~」と泣き叫ぶ私の記憶。 もうこれは日常だったからなのか、とても怖い記憶だったからなのか、私の記憶は幽体離脱していて私は空から泣き叫ぶ私を見ている映像記憶。 ドアの形や社宅の横の畑とか、

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全部がシャッターをきった絵の様に画として残っている。 高校生頃に「なんで家に入れてくれなかったのか」って聞いてみたけど「言った時間に帰って来なかった」とか「言う事聞かないから」とか母は言っていた。 社宅にいた頃から既に、母と父は怒鳴り合いを繰り返していた。 よく母は私を人質にとり、

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トイレに立てこもっていた。 トイレの中と外で怒鳴り合い。 トイレの壁には、アルファベット表や漢字表がビッシリ貼られていた母の膝の上で、怒鳴り合う親の声を流しながら、ぼんやりそれを眺めていた。 ある時、強烈に怖かったことがあった。 車で少し行った所に川にかかった橋があった。

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橋の下にはホームレスの人が住処をダンボールとかで作っていた。 見るからに汚く汚れた一角が橋の下にあった。 4歳くらいの私はそこを車で通る度に母に脅されていた。 「ここで拾ってきたんだ」とか色々。 そして、ある日母の逆鱗に触れた事があった。(多分母の思い通りにしなかったんだろう)

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母は何回も私を殴り気が収まらないから、私を車へ引きずり無理やり乗せて走り出した。 私は嫌な予感しかしなくて助手席で泣き叫んでいた。泣き叫ぶ声が気に入らないのか、母は右手でハンドルを握り左手で私を殴り続けていた。 そして、あの橋がかかるすぐ横の側道に車を停めて「ル○ぺと暮らしな！」

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と言って、車から降りて助手席の私を引きずり降ろそうとした。 泣き叫び私は中から助手席と運転席の扉をロックした。 絶対捕まりたくなかった。 しかし母は反抗した態度をとった私に更に腹を立て、後ろのドアから乗り込んできて私を引きずり下ろして、橋の欄干の中央まで連れていった。 「落ちろ！」

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私は抱えられ、欄干を半身以上乗り出され、半身逆さまになって、頭から川面を覗き、あのホームレスのボロ屋も見えた。 (死ぬ)(死ぬ)(死ぬ) それまでも、殴られたり、怒鳴られたり、母が夜中にいなかったり、あったけど、(母に殺される)と明確に思ったのはこの時が最初なのかもしれない。

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「ごめんなさい！ごめんなさい！ごめんなさい！」 私が何をして何に謝っているのかなんて分からないけどとにかく謝っていた。 今生きているから落とされなかったんだと思うけど、あの橋は二度と近づきたくない。 年中から年長の時一軒家を買って引越しをする事になった。

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それまでより母は仕事量を増やしたのか家にいる時間が少なくなった。 母のいない時間がホッと出来る時間だったが、食べるものがなかった。 たまに大きな鍋でドカっと作って何日も作らない母だった。 何も無い日卵かけご飯とか。とにかくご飯が無く父が帰ってくるのをお腹を空かせて待っていた。

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母が帰って来るのは恐怖だった。 母の車の音が遠くから聞こえてきたら身を正した。 言われたとおりの枚数のKUMONやドリルが出来ていないと殴られたり家具をぶつけられたりハンガーが飛んできたりした。 そもそも出来る量じゃない量を指定されていた(と思う) 幼稚園では母のお迎えがない事が良くあった

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最後に1人で待っていると幼稚園の先生が牛乳パックをくれて飲んだりした。 土曜日園も閉めなきゃならず、平気な振りしてウサギ小屋でずっと待っていたりもした。 小学校にあがると、3歳差の妹の幼稚園の運動会に保護者の代わりに行かされたりした。 親子競技に何故か私が妹の手を引いて参加した。

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小学校の運動会でお弁当を親と食べた記憶はない。1度運動会の昼休憩に母のが現れ体操服のまま車に乗りラーメン屋に連れて行かされた記憶があるけど何歳だったのか覚えていない。 あとは近所の人の家族に混ざってお昼を食べていた気がする。 小学校2年で家が家事になり立て替える事になった。

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家事の原因は昼間に母が鍋に火をかけたまま出かけてしまったからだ。 父と私と妹はその時間に水泳教室にいた。 水泳教室から帰ると家の周りに人だかりと煙。公民館にビショビショになった家族の服や私達の文房具とかが干されていた。 庭にはビショビショの家具が出されていた。 1階が半焼だった。

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家に思い入れはないけど、その頃から父と母は格段に仲悪くなった。 家は建て替えをした。 新しい家で、父と母は良く殴り合いをした。 多分その随分前から母には彼氏がいて、男に会いに行く為に火をつけたまま家を飛び出したらしい(何年後かの父の言動から察するに)

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朝起きると家の家具がめちゃくちゃにひっくり返っていることがある。 (夜中に父と母が喧嘩したのか、酔った父が暴れたんだな)ってよく思った。 ある日酔った父が勢いに任せまた夫婦喧嘩が始まった。 私も妹ももう止めようとする気力も無かった。 しかしその日は、父の怒りが凄くてコタツのコードで

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コタツのコードで母の首を締めにかかった。 「やるならやれ！」 母が叫んだ。 私は咄嗟に妹を胸に抱え見えないようにした。 「よく見とけ！」 母は私に言った。 父は泣きながら締めていた。 ボロボロ泣く父を初めて見た。 そして、ギリギリで力を緩めて泣きながら居なくなった。

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父は何週間か帰って来なかった。 大人になって教えてもらったのは 車中泊しながら精神科に通っていたらしい。 父が久しぶりに家に来た時、詫びのつもりなのか、私と妹に蓋が開くとオルゴールのなる宝石箱をくれた。 そして、タイミングが良かったのか、父が決めたのか、父は単身赴任をする事になった

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父が居なくなってから子供は地獄だった。 母の彼氏が週１回泊まりに来る様になった。 数年続く彼氏。すぐ終わる彼氏。 彼氏の家の前で2時間くらい車で1人待たされていたこともあった。 私がアレは彼氏だったのだろうと思う人をカウントすると、7人はいる。

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歴代の母の彼氏の内2人に、小学校6年と中学2年の時下着に手を入れられたことがある。 徹底的に避けた事により最後までの被害は無かったが、その被害が妹に行ってないことを願う (姉妹ではこの話は一切していた無いから分からない) だけど、この頃から妹は明らかに素行が悪くなった。

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まあ、そんな思春期を私は過ごした。 母は女王様で、みんなが持っているものよりいい物を欲しがり手に入れるまで執着し、手に入れたら飽きていた。 思い通りにならなければ、怒鳴る殴る無視する。 そんな母のご機嫌を伺うだけで疲れてしまう毎日だった。 詳しく書くと書ききれないから端折るが、

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そんな風に育てられ他私も母親になった。 自分の母の様にだけはならないようにしようと思った。 生まれてきた子供たちは可愛かった。 3人も生まれて来てくれた。 色んな育児書を読んで、虐待親にならない様に悲しい思いをさせないように必死になっていた。

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3人の育児で不眠不休だった。 もちろん里帰り出産なんてしないし飽きやすい母には無理だと判断した。 主人の相手をする事も出来ず、育児でいっぱいいっぱいの私は主人にだけ愚痴を言った。 主人は辟易していたのか分からないがその頃ある女性とメールのやりとりを楽しそうに始めていた。