日本から海外に移入されて問題になっている生きものたち
上記ツイートに頂いたリプライや引用リツイートになかなかよい情報が集まったのでまとめました。
色々な情報を頂きとても勉強になります。 あえて「観賞用や愛玩用」と条件を付けたのは、SNS等で発信される日本の素晴らしい生きものたちが海外の人の目に止まった時、それ自体は歓迎すべきことだけど、弊害もあるのではないか、と思ったためです。発信者側にも配慮が必要な場合もあるかも知れません。 twitter.com/saichuta/statu…
2022-01-27 12:32:09観賞用・愛玩用の外来種と条件を付けましたが、条件にとらわれずに紹介していきます。
ざっとネットで検索したソースらしいものをつけていますが、精査していませんので、参考にされる場合は自己責任でお願いします。
※順番は初出の時系列順
※複数揚げている人は最初に揚げたものを優先
2/8追記
ヌマコダキガイ
日本では環境省のレッドリストで絶滅危惧I類に指定されている希少種だが、バラスト水により拡散し、サンフランシスコ湾で猛威を奮っている。世界の侵略的外来種ワースト100に選定。
http://www.kisuiiki.shimane-u.ac.jp/symposium/intsem2/Intnl_Presen(J)/8.ThompsonJ.pdf
※リンクがうまく張れないため、下記のタイトルで検索してください。
「サンフランシスコ湾へのアジア産二枚貝 Potamocorbula(ヌマコダキガイの一種)の移入とその後の環境変化」
2/7追記
@saichuta 前提から少し外れていても良いようなので、 ・クリ胴枯れ病菌 ・ニレ立ち枯れ病菌 ・ゴヨウマツ発疹サビ病菌 ・ダイズサビ病菌 ・トネリコ立ち枯れ病菌 あたりも仲間に入れてあげてください。
2022-02-07 01:24:53クリ胴枯病菌
世界三大病害の一つ「クリ胴枯病」を引き起こす。当初日本から苗木とともにアメリカに入ったものと推測されたが、アジアに広く存在していた病害であることがわかった。日本のクリは抵抗性がやや強い。
https://www.agries-nagano.jp/pest/225.html
ニレ立ち枯病菌
世界三大病害の一つ「ニレ立ち枯病」を引き起こす。ヨーロッパやアメリカで甚大な被害をもたらした。アジアのニレは抵抗性を持つことからアジア原産と考えられている。日本では2009年に北海道で初めて確認された。キクイムシによって媒介されることが知られており、キクイムシの駆除のために撒かれたDDTの薬害を取り上げたレイチェル・カーソンの「沈黙の春」は有名である。
https://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/kouho/Press-release/2009/20100106/Nire20100106.html
五葉マツ類発疹さび病菌
世界三大病害の一つ「五葉マツ類発疹さび病」を引き起こす。やはりアジア原産とみられ、日本を含めアジアでは抵抗性をもっているとのとだが、アメリカでは甚大な被害となっている。
https://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/seibut/bcg/bcg00173.html
ダイズさび病菌
「ダイズさび病」をもたらす。2001年にパラグアイで侵入が確認され、南米でまん延している。日本を含むアジアでは以前から確認されており、抵抗性を示す品種が多い。
https://www.jircas.go.jp/sites/default/files/seika/2008/2008_seikajouhou_A4_ja_Part9.pdf
トネリコ立ち枯れ病菌
ヨーロッパ全域でセイヨウトネリコの立ち枯れを引き起こしている。1993年に日本で初めて確認された菌で、2011年に日本の菌とヨーロッパの菌が同一であることが確認され、アジアからの侵略的外来種であることが明らかになった。
https://cbs.biol.tsukuba.ac.jp/update/890
@saichuta カエルツボカビは出ましたかね?ペットとして人気のシリケンイモリなど日本の両生類と一緒にカエルツボカビが世界中に拡散されたという説がありますね。実験用のカエル(アジア発)説もありますが。
2022-02-06 23:50:24@saichuta 500種の両生類を大幅に減少させ更に90種を絶滅させてしまったそうで恐ろしいです。まだ解決できていないので今後の影響は計り知れないですね。一般向けに書かれた五箇先生の記事が参考になりました。 news.yahoo.co.jp/articles/68370…
2022-02-07 00:05:24カエルツボカビ
持ち出された個体そのもではなく、その個体についていた病気が海外で悪影響を及ぼしたことが示唆された事例。今後の研究成果が待たれる。
@uta_31 さんに添付していただいたものでも十分であるが、下記の資料の96ページ以降により詳細なデータが載っている。
https://kankyorenrakukai.org/symposium_07/pdf/07_program_02.pd
@saichuta 有名なとこだとクズですかね? 確かあれは当初園芸品種として持ち込まれたとか聞きました あとタヌキもペットから逃げ出してヨーロッパで問題になってるとか
2022-01-26 22:02:31クズ
アメリカに渡り、ちょうど日本におけるアレチウリと同じように猛威を振るっている“グリーンモンスター”。渡ったきっかけは、1876年のフィラデルフィア万国博覧会とのこと。その後緑化植物として利用されたり、園芸品種としても売られたようだ。"世界の侵略的外来種ワースト100"に選定。
ウィキ
https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ合衆国におけるクズ#cite_note-Forseth-6
原著
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/07352680490505150
@saichuta イギリスにはニホンジカが居ます。観賞用ではなく狩猟用で輸出されたものと思われますが…。 改めて調べてみるとイギリス以外でも欧州各地に移入してるみたいですね。 現地のシカとの交雑などが問題になってるようです。 jstage.jst.go.jp/article/mammal…
2022-01-26 22:53:55観賞用/愛玩用だとニホンジカくらいかな…タヌキも? クズはグラウンドカバーとしての導入だし、イタドリも園芸用か。キンギョやコイは…やっぱり日本からになるのかな。 他に有名どころではマメコガネ、意外なところでワカメ…ですかね。マメコガネなんか「ジャパニーズ・ビートル」で通じると。 twitter.com/saichuta/statu…
2022-01-28 08:50:11ニホンジカ
狩猟資源としてアメリカやニュージーランド、ヨーロッパ各地に持ち込まれたとのこと。ヨーロッパでは在来のアカシカとの交雑が指摘されている。
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/10340.html
https://www.env.go.jp/council/12nature/y124-04/mat01.pdf(@jyunyouさんからの情報提供)
@saichuta 鑑賞ではないですが、タヌキが、 ヨーロッパの方でアナグマ?等現地の生き物と競合してしまうような問題はありますね、
2022-01-27 00:26:21