ryoinalfさんの〝塩野義には「前科」があるんですよ。〟
塩野義がコロナの「内服薬」を出すと言っていてすでに治験では「手ごたえを感じている」と。 国産のコロナができるっていういい話のように見えるこの話に医者がわーわー言ってるのはなんでかというのをちょっとお話。 塩野義には「前科」があるんですよ。
2022-02-08 11:42:48さて、皆さん、薬を飲むことってありますが「薬が効く」ってどんなことを指すでしょう?例えば今はやりのコロナにかかったとして、熱が出た、のどが痛い、息がつらい、全身つらい、っていうときに薬を飲んで「これは効いた」っていうのはどんなことがあったらでしょうか?
2022-02-08 11:43:55多分、「熱が下がってのどが痛くなくなって息が楽になって、重症化せずに、死なずに済んだ」ことが「薬が効いた」、だと思うんですよ。こういう、「効果」の定義を治験なんかでは「エンドポイント」と言います。
2022-02-08 11:45:17さて、塩野義はこの「エンドポイント」を、「体内のコロナウイルス量が減る」と定義してます。 「ウイルス量減ったらそれだけ治るじゃん」と思う人がいるかもしれません。そこが人体の不思議で、それがさっきのような「楽になって重症化したり死んだりせずに済んだ」とはならないこともあるんです。
2022-02-08 11:47:10もう5年ほど前のインフルエンザシーズンで「一回だけ飲めばいいだけのインフルエンザの最新の薬が出ました!」なんて話題になったの、覚えてないでしょうか。「ゾフルーザ」って薬で、最近テレビで見なくなったスキンヘッドの呼吸器の専門の開業医も
2022-02-08 11:49:13ワイドショーで診療場面公開しながら「一回だけ飲むだけならそっちの方がいいですよね?」みたいに言ってました。この薬、塩野義が「体内のウイルス量が少なくなります」っていう触れ込みで大々的に売り出したんですよ。
2022-02-08 11:50:33さてふたを開けてみたらどうか。 まず子供では発熱期間が「かえって延長しうる」ということで子供に使いにくくなりました。 大人ではどうか。高齢者、基礎疾患がある人には使えません。(既存のタミフルのように安全性が担保できない)
2022-02-08 11:51:59結局「若くて健康な成人に対してゾフルーザを飲ませたら、タミフルと変わらず熱がある期間を半日から一日程度短縮しました」という結果に終わりました。 まあ「大して効かないうえにリスクの高い人に安全に使えない」という何ともお寒い結果でした。
2022-02-08 11:53:54そして今回、塩野義がコロナに対する内服薬の売り文句が「体内のウイルス量が減ります」なのです。 …ホンマに大丈夫なんか?と疑いの目を向けたくなるんですよね。こんなことがあったから。
2022-02-08 11:58:51ロビー活動がどうとか甘利さんがどうとか、そういった話については私はわかりません。「ほかの薬の10分の1量だから」という話もどういうやり取りがあったのかはわかりません。 しかし、この点から私は「眉が唾でびっちゃびちゃ」になっています。
2022-02-08 12:00:31