2022年2月11日

久々に経済について語ったのでまとめた(インフレとデフレについて)

まとめました。
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青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

ネット論客。表現の自由戦士。フェミニストにしてアンチフェミ。寛容と対話の力が、私たちの社会に残る分断と断絶を乗り越えられると信じて、今日も論じます。「私は君の言うことに反対だ。しかし君がそれを言う権利は命をかけても守ろう」アイコンはマスコットキャラの「ヴォル子さん」(※呟きは個人の見解です。所属組織とは一切無関係です)

note.com/dokuninjin7

青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

インフレ率が2%のインフレ目標に近づく中で、追加金融緩和ですか……インフレ率を抑えながら金利抑制を図るとなった場合、財政出動に制約が発生しかねませんが……。 日銀、14日に金利抑制策発動 国債を0.25%で購入: 日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXZQO…

2022-02-11 01:45:19
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

言うまでもありませんが、空前の財政赤字に伴う膨大な国債発行は金利押し上げと、貨幣供給によるインフレの発生原因となります。わが国の財政拡張政策の前提は、財政赤字にもかかわらず超低金利と低インフレ傾向が続いていたことでしたが、その前提が崩れつつある……。

2022-02-11 01:49:19
河童野郎 @tohogensyoki

@BlauerSeelowe 前提知識足りな過ぎてぜんぜんわからないのでもう少し噛み砕いてもらえるとたいへんありがたいです(強欲)

2022-02-11 02:45:02
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

インフレというのは、いろいろな商品の価格が上昇することを言います。基本的に、経済は成長する生き物であるため、少しずつ価格も上昇することが望ましいとされています。日本の中央銀行である「日本銀行」は「2%」のインフレ率を政策目標として設定しています。 twitter.com/tohogensyoki/s…

2022-02-11 11:48:37
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

よく、「インフレになると給料の上昇よりも早く物価が上昇して大変だ」と言われますが、普通は、物価が上がると企業の収益も増え、給料は上がっていきます。すべての商品の価格や給料が常識的な速度で上がっていくのであれば、インフレはまったく恐ろしいことではありません。

2022-02-11 11:48:38
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

むしろ、恐ろしいのは価格が下がることのほうです。これを「デフレ」と言います。一般に、商品や給料の価格を引き上げるのは簡単なのですが、下げるとなると、いろいろな困難が生じることが多いです(これを経済学の言葉で「下方硬直性」と言います)。

2022-02-11 11:48:38
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

誰でも、給料を下げると言われたら抵抗しますよね。また、独占や寡占になっている業界の商品は、デフレになってもなかなか下がっていきません。結果として、給料や一部の商品だけが異常に高いいびつな経済ができあがってしまいます。

2022-02-11 11:48:39
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

そうすると、販売商品の価格が下がったのに、給料や原価が下がらない多くの企業は、赤字になり、倒産します。また、商品の価格がずっと下がっている社会では、人々は「もう少し待てばさらに下がるだろう」と予測するため、買い控えが発生し、これがますますデフレを加速させます。

2022-02-11 11:48:39
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

これがいわゆる「デフレスパイラル」です。一部の既得権益を握った企業や、高給が保障された正社員・公務員ばかりが豊かになり、逆に、給料が高すぎるため、リストラや派遣社員の採用、新規雇用の低迷が発生します。こうしてデフレ中に雇用にあぶれた「氷河期世代」が生まれるわけですね。

2022-02-11 11:48:39
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

さて、では、インフレ率をコントロールするにはどうすればいいでしょうか。簡単ですね。上げたいときには国がお金をばらまき、下げたいときには国がお金を回収すればいいのです。

2022-02-11 11:48:40
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

想像すればわかりますが、普通は「お金をばらまく」ほうが簡単です。お金をもらって喜ぶ人はいても、とられて喜ぶ人はいないからです。したがって、歴史的には、国はインフレに苦しむことのほうが多いです。ジンバブエですごいことになったのは有名ですね。 pic.twitter.com/5nD2efiJvm

2022-02-11 11:48:40
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青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

続き。ここからは、国がお金をコントロールする方法について説明します。ざっくり大きく分けると、その手段は二つで、一つは「金融政策」、もう一つは「財政政策」と呼ばれるものです。順番に説明します。

2022-02-11 13:15:37
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

まず、「金融政策」ですが、これは、お金を作っている「中央銀行」(日本の場合は「日本銀行」)が、じゃんじゃんお金を作ってばらまいたり、逆に回収したりするというものです。中央銀行は、お金をコントロールする三つの武器を持っています。

2022-02-11 13:15:37
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

私たちのお金がどうやって私たちの手元に来るかですが、基本的には、中央銀行が民間銀行に貸す、民間銀行が企業に貸す、そして企業がおちんぎんとして私たちにお金を払う……というルートです。 中央銀行 ⇒ 民間銀行 ⇒ 私たち(企業など)

2022-02-11 13:15:38
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

まず一つ目の武器は、「中央銀行⇒民間銀行」で中央銀行が民間銀行に貸す際の「金利」をコントロールするというものです。これを「公定歩合」と言います。中央銀行の金利が上がれば、民間銀行はより高い金利で貸さざるをえませんから、お金を借りにくくなりますし、

2022-02-11 13:15:38
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

逆に、お金を預けると金利が多くもらえるので、人々はなるべくお金を使わないようになり、企業は投資を抑制し、どんどん銀行にお金が戻っていきます。インフレは抑制できますが、景気は悪くなりますね。逆に、中央銀行が金利を下げれば、どんどんみんながお金を借りて、使うようになります。

2022-02-11 13:15:39
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

二つ目の武器は、「民間銀行⇒私たち」の部分のお金の量をコントロールするというもので、「法定準備率」と言います。中央銀行は、「民間銀行が預金者から預かっているお金の何割を私たちに貸してもいいか」を決める権限があります。

2022-02-11 13:15:39
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

これも、公定歩合と同じく、上げれば銀行の貸し出しが減り、人々が持っているお金の量が減ります。逆に、下げれば、貸し出しを積極的に行うようになるため、人々はお金をたくさん持つようになり、インフレ率が上昇します。

2022-02-11 13:15:40
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

さて、で、やっと日本の話になるのですが、日本はデフレなので、教科書的には、日銀が公定歩合を引き下げ、法定準備率も下げればそれでいいじゃんという話なんですが、ことはそう簡単ではありません。

2022-02-11 13:15:40
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

日本はすでに長いこと「公定歩合」はゼロです(いわゆる「ゼロ金利政策」)。また、法定準備率を操作しようにも、そもそもみんなが銀行にお金を預けた額のほうが、貸出する額よりもはるかに多い状態が続いている(超過準備)ので、中央銀行としてはこれ以上どうしようもない状態なのです。

2022-02-11 13:15:40
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

みんながお金を使わな過ぎて、中央銀行の金融政策が無効になってしまうことを、経済学の言葉で「流動性の罠」と言います。いわゆる「失われたウン十年」は、この「流動性の罠」にはまっていたと説明されることが多いです。

2022-02-11 13:15:41
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

さて、そこで中央銀行の三番目の武器、これが実はメインウェポンなのですが、これが「公開市場操作(オペレーション)」と呼ばれるものです。これは、中央銀行が自ら、市中に流通する債権や株式を買ったり、売ったりするというものです。

2022-02-11 13:15:41
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

中央銀行が債権を買い入れた場合、債権を低い金利で発行してもバンバン売れるようになるため、企業の投資環境がよくなります。株式を買えば株価が上がるので、企業はジャンジャカ投資するようになり、投資家は儲かって景気がよくなります。なんだか卑怯臭いですが、効果は抜群です。

2022-02-11 13:15:42
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コメント

葦ノ葉(あしのは) @AshinohaTW 2022年2月11日
オーソドックスな学問的整理。せめて、この辺を出発点に議論したい。
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葦ノ葉(あしのは) @AshinohaTW 2022年2月11日
自分は、現状は実体経済に対して流通する通貨量が少なすぎる状態だと思っているので、あんまりインフレ率は気にしていないなあ。
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柵檻 @SAKUOLI 2022年2月11日
政策金利がゼロの時は金利コントロールが出来ないと説明してますけど、実際には長期国債の買い入れによるイールドカーブのフラット化とか手はあるというか、実際日銀はやってますよね…
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柵檻 @SAKUOLI 2022年2月11日
読み直しても思いますが、なぜ日銀が緩和をやめずインフレになった時に高金利になるのか全く説明出来て無いんですよね。金利は資金需給により決まるので日銀が緩和継続するのに高金利になる経路の根拠を全く示せていない
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柵檻 @SAKUOLI 2022年2月11日
インフレ率は必ずしもそのまま金利に反映されず、インフレ率が上がっても資金需給の影響の方が強いので低金利のままというのは現状を見ても明らかに分かる事なのに、なぜ青識さんが全然現実を見ないで経路や因果のわからない空論を言うのか理解に苦しみますね…
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柵檻 @SAKUOLI 2022年2月11日
アメリカの金利が上がったら日本の金利も上がると言ってますけど、実際に日米の国債金利の長期推移を見れば短期金利も長期金利もアメリカと日本は全体連動してないですし、青識さんは全く統計を自分の目で見ないでデータ的な根拠なく想像で経済を語ってるようにしか見えませんね…
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baloonfight @houseslestaque 2022年2月11日
SAKUOLI 例えば期待インフレ率が5%上がった状況では株式の名目期待収益率は5%上がり、そんなときに名目利子率たった1%の国債を買うバカはいないので金利は上がる。もしかしたら日銀が莫大な損失をかぶれば10年債以下は金利を保てるかもしれないけど、超長期や公社債、ローンの金利などはコントロールできないからそんなことしても実体経済に意味無いし
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柵檻 @SAKUOLI 2022年2月11日
houseslestaque 好景気のインフレならともかく単なるコストプッシュインフレでは企業の利益はむしろ悪化しますから、国債の実質金利が下がっても株式に資金が移動するとは考えにくいですし現に今そうなってるでしょう。仮に企業業績の上がる好景気のインフレなら政府の税収も大幅に上がるので金融緩和、金利抑制の必要性も低いですから問題でも無いですし
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baloonfight @houseslestaque 2022年2月11日
SAKUOLI 現状の株式市場は過去最高益の企業が連発してると思いますが、それはそれとして、株じゃなければゴールドでも商品先物でもいいのですよ。要はリスク対比利回りのアービトラージが発生することにより金利が上がるということなので
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柵檻 @SAKUOLI 2022年2月11日
houseslestaque 全体では低調だから株価も落ちて行ってるのでしょう。また他の資産への資金逃避による金利上昇も、近年BEIが10年国債金利より高くなり予想実質金利がマイナスになっても、国債金利はBEIより低いままそんなに上がってないですからね
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baloonfight @houseslestaque 2022年2月11日
SAKUOLI 株価はむしろ上昇傾向だったのであり、さらに短期的な値動きを根拠に株式市場の性質を分析することには意味がないと思います。同様の理由により、インフレと金利の関係を足元のインフレ環境と足元の金利環境を根拠に論じることも不可能です。
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柵檻 @SAKUOLI 2022年2月11日
houseslestaque 日経平均の下落傾向は去年の3月くらいからですし、BEIや10年もの国債は長期の予想を反映してるので、突然非線形な動きになるという予測の方が難しいでしょう。あと繰り返しになりますがそもそも経済が良いなら緩和を弱めても良いので問題ないですしね
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baloonfight @houseslestaque 2022年2月11日
SAKUOLI 10年チャートを見れば下落傾向とまでは言えませんし、1年タームで市場の動きを表現できる経済理論は存在しません(例えば「IT企業は過剰評価されている」という経済学者の予測が正しいと証明されるまで、IT株は3年上昇し続けました)。また、私は金利とインフレの関係について述べているだけで、それが別に良いのか悪いかという価値判断はまた別の問題になります
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柵檻 @SAKUOLI 2022年2月11日
houseslestaque 繰り返しになりますが、そういう好景気のインフレなら実質成長律も高くなりGDPそのものも大きく上がり金融緩和は弱めて問題ないので、青識さんがいう悪性インフレ+金利上昇みたいな想定のシチュエーションとは全く違いますから、僕の青識さんへの批判とは関係ない話ですね…
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baloonfight @houseslestaque 2022年2月11日
具体的には、利上げは中長期的にはマーケットを安定させるが、特に緩和環境が過剰に続いていた場合は短期的には極端な反応を示すことがあり、それが致命的である可能性があること。市場を刺激しないようにうまく利上げをする能力がある人は存在しないということなどがあります(「神の手」グリーンスパンですら失敗したのですから)
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柵檻 @SAKUOLI 2022年2月11日
houseslestaque 別にFRBがグリーンスパン時代の引き締めでそこまで大きい影響無かったと思いますけどね…
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Denullpo S. Hammerson @denullpo 2022年2月12日
概ねこんなもんだが、なんで単なるインフレにジンバブエとか持ち出してくるんだろう。資源の禁輸とか通貨の国際信用低下とかで物資不足に陥らない限りハイパーインフレなんかにはならんぞ。逆に、物資不足で解決の見込みなくなったらあっさり起こるがな。
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願人坊主中立派 @unneutral13 2022年2月12日
どなたかこの方に公定歩合はすでに廃止されたので訂正や補足をなさった方が良いとお伝えください。
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柵檻 @SAKUOLI 2022年2月12日
unneutral13さすがにそこは細かい話だから良いじゃないですか…w
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