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求人募集かけてるんだけど、ヤバいやつしか来ないの本当に魔界 ・水曜日に1時間だけ働きたい50代主婦 ・閑散期だけ働きたい80代農家 ・座って茶を飲むだけで給与がほしい70代主婦 ・1日3時間勤務で1時間休憩が欲しい20代女性(ただし給与は満額欲しい) ・自称この道のプロな60代男性(無資格 ・山田
2022-02-16 12:08:26この中で1番ヤバいのは山田でしたが、座って茶を飲むだけで給与が欲しい70代主婦もだいぶキてましたね ぼく「お電話ありがt」 主婦「ちょっと?お仕事募集しとるんやろ?応募したいんやけどぉ私足と膝が悪くてぇ立ってられんのよ。せやから座って茶飲みながらでも出来る仕事でええねん」
2022-02-16 12:11:37ぼく「(なぜこういうヤバいやつは私の話を遮ってくるのか) そういうお仕事はちょっとありませんねえ」 主婦「せやけど足が痛いねん、立ってられんのやわぁ」 ぼく「あーそうなんですね、うちは重いもの持ったり立ちっぱなしの仕事ばっかりなんですよ、お大事になさってくださいね、それでは」
2022-02-16 12:15:53〜1時間後 ぼく「お電話ありg」 ?「ちょっと求人募集したいんやけど」 ぼく「???求人募集ですか???そういうのはうちではやってないですねー」 ?「でも(某有名求人募集雑誌)に出しとるやんか」 ぼく「?????」 ?「それでなぁ私足腰が悪いねん、座って出来る仕事なら(以下略)」
2022-02-16 12:18:52正直なところ電話かけてくるのはまだマシな方で、面接の予定入れてもバックれたり面接してもそのあと音沙汰なしになったりっていうのが大多数なんだよなあ
2022-02-16 12:30:29山田
先ほどのヤバい面接の件なんですが、応募時からしてやばかったんですよね ぼく「お電話ありがt 奴「(某有名アルバイト募集雑誌)を見ました!応募したいんですが!」 ぼく「ではお名前をどうぞ」 奴「え?何?」 ぼく「お名前は?」 奴「はぁ??」 ぼく「名前を教えてください」 奴「なんて????」
2022-02-16 00:59:08とにかく話が通じない。日本語を喋っているようで通じていない不安感があった。 どうにか名前と年齢を聞き出した。仮に奴を、山田太郎としよう。山田は40代の男性だった。職歴は無し。なんと山田は働いたことがなかったのだ。 弊社は専門の資格とある程度のスキルが要求される。なぜ応募してきたのか…
2022-02-16 01:02:35山田は耳が遠いのか、こちらの言うことを5〜6度は聞き返してきた。しかも絶妙に話が通じない。 ぼく「では山田さん、面接ではパソコンかスマホでオンライン面接を行うのですが」×5 山田「パソコンもスマホもないよ」 ぼく「(この時代に珍しいな……) ではコロナ対策のうえ来社してもらうんですが」×5
2022-02-16 01:06:43山田「コロナうつりたくないから外出たくない」 ぼく「(めんどくせえな)そうなりますと面接の手段がなくなりますが?」×8 山田「なんで???」 ぼく「オンラインも来社も無理なんですよね?」 山田「スマホあるよ」 ぼく「え?さっきないって」 山田「あるから。駆使するから」 ぼく「(駆使???)」
2022-02-16 01:11:16山田はスマホを所持しているようだった。こちらに教えてきた連絡先は携帯電話だったので、もしかするとスマホ、という言葉の意味がわからなかったのかもしれない。 とりあえず面接日時の希望日を聞いてから、日程と時間調節をするので折り返し電話をする、と山田に伝え、電話を切った。
2022-02-16 01:14:13そこから面接日の時間調節を行い、山田の都合を確認するため電話をかけた。 だが、出ない。3回はかけた。しかし出ない。 こちらとしても、3回はかけたのだ。 本気で働きたいのなら折り返しがあるだろう。そう判断して、電話をかけるのをやめた。 それから1週間後のことだった。なぜか山田が来社した。
2022-02-16 01:17:21山田「山田ですけど。今日面接してもらいに来ました!!!」(クソデカボイス)(ノーマスク) ぼく「はぁ??????????」 山田「山田ですけど?????面接ですよね????」(ドヤ顔) ぼく「山田さん?折り返しがなかったので面接やめたのかと思いましたよ」 山田「はあ????なに????」
2022-02-16 01:20:06ぼく「どうして!電話に!出なかったんですか!」(クソデカボイス)×3 山田「なに????電話?????はあ???」 山田が、耳に手を当て顔を近づけてくる。 その瞬間言い表せぬ異臭がした。あえて例えれば洗っていない犬に夏場の仮設トイレ臭を加えてから死臭を振りかけたような、そんな臭いだった
2022-02-16 01:24:00山田、とにかく耳が遠いようだった。こちらの言うことを5〜6回は聞き返す。意思疎通が難しすぎると判断した私は断ろうとした、が。 山田が、突然履歴書を突き出してくる。白紙だった。名前すら書かれていない。学歴も職歴も資格もまっさらだ。 山田「ほら履歴書もあるんで!!!面接しましょうよ!」
2022-02-16 01:27:23なんというかもう理解の範疇を超えていた。山田暴走特急は白紙の履歴書を携えてなぜかバックヤードに侵入しようとする。 ぼく「面接はしませんよ??」 山田「え???なに???」 ぼく「面接はしませんよ???」×3 面接はしない、と言う言葉の意味をようやく理解した山田は、首をかしげてみせた
2022-02-16 01:32:32山田「面接するって言ったじゃないですか」 ぼく「その面接の日時を改めて折り返し電話すると言いましたが」×3〜4回 山田「じゃあ面接はできない……?」 ぼく「そうなりますね」 山田が突然ウワーーーーッッ、と泣き始めた。そうしてなぜか床に置いてあった段ボールを蹴り飛ばしてから、姿を消した。
2022-02-16 01:37:05やれやれ大変な事件だった。段ボールの中身は無事だったが、私の心には少し傷がついた。 そしてその3日後。 山田から電話があった。 「もしもし山田ですけど!いつから出勤ですか????」
2022-02-16 01:39:51ちなみにこの話で1番怖いのは 「山田の暴走を止めるべき人間が不在」 ってところ 身だしなみを整えられなかったり白紙の履歴書を出してきたりってのは保護者が居れば止めるなり何なりすると思うんだが 山田のめんどうを見てくれる人がいないのか、それとも居ても山田が暴走特急なのかはわからない
2022-02-16 12:42:56山田も山田で事情があるんだろうけれど、だからといってこちらが面倒を見るわけにもいかないし出来ないんだよな 我々は給与をもらって仕事をするための仲間を探しているんであって、セーフティネットが必要な人の発見と保護を行うのはまた専門的なスキルが必要になってくるだろうし
2022-02-16 12:47:06こういう事象に対してどうするのが最適解なのか分からないので、識者の方がいらっしゃったら是非とも教示いただきたい。今後の参考にしたいので。
2022-02-16 12:51:25