2022年2月23日

「『呼び水』考」ーーついに現れたカシマさん!青山葵は怪談「呼び水」の謎を解き、迫り来る恐怖から逃れることができるのか?ーー

クダマツヒロシさんの怪談実話「呼び水」を考察します。
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青山葵 @aowasabi1972

◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◥ 「呼び水」型カシマさんを追う ◣_____________◢ 「呼び水」の衝撃 togetter.com/li/1821102 「呼び水」のその先 youtu.be/SBCG5xmTSLI ムー1グランプリ第二夜  youtu.be/zKhtf2MGOFs 五十年目のカシマさん togetter.com/li/1824585 pic.twitter.com/roO5tM3MEk

2022-02-09 18:10:12
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青山葵 @aowasabi1972

極私的な感想で恐縮ですが、吉田悠軌さんの「現代怪談考」を一読し、脳に手術を受けたような衝撃を受けたのは、以下の一文でした。 それは正に、クダマツヒロシさんの語る「呼び水」という怪談を聞いて以来囚われている漠然とした不安を、正解に摘出されたような感覚でした。 呪われているという確信 pic.twitter.com/07lbZFCLAC

2022-02-17 18:38:25
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青山葵 @aowasabi1972

「カシマさん」の話とは、つまり 「語る」こと 「語られる」こと 「名付ける」こと とは本質的に《呪い》である。 ということの恐ろしさを 「語り」によって暴き出す怪談である ---というような解釈を施すことで、ひとり勝手にも《憑き物落とし》を成し遂げだと思っていたのだが……

2022-02-17 18:59:31
青山葵 @aowasabi1972

「実話怪談倶楽部」で「呼び水」という話を聞いてすぐに「カシマさん」との関係に気付き、しばらくは「呼び水」「カシマさん」を検索ワードにして、他にこの事に気付いている人がいないか探し続けているうち不安を感じ始めていた。 これは私へ向けられた「何か」なのでは? youtu.be/SBCG5xmTSLI

2022-02-17 21:16:15
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青山葵 @aowasabi1972

怪談師の方や体験者の方には、ものすごく身勝手で不遜な事で申し訳なく思いますが、感じている不安は確かなものになっています。 不安を解消するためには、誠に勝手ながら「呼び水」という話を考察させて頂き、自分なりの解釈を付け憑き物落としをするしかないのかも知れません。

2022-02-17 21:29:52
青山葵 @aowasabi1972

「呼び水」という話の最も薄気味悪いところは、 「カシマさん」の話には兵士型と女性型のバリエーションがある。 という知識を、女幽霊だけが持っていたように思われるという点にあります。 という事は、この女幽霊こそカシマさん本人なのだ!自分の事を一番よく知る者は自分自身なのだから……

2022-02-18 19:08:24
青山葵 @aowasabi1972

と考えてしまうと、 ーーついに現れた。 と怖い考えになってしまい不安が拭えません。 それでは誰がその知識を持っていたのか?というのが、差し当たっての解明すべき《謎》の焦点と思われます。

2022-02-18 19:08:25
青山葵 @aowasabi1972

怪談師の方や体験者の方は、それを知らずに語っています。 そこを疑う見方もあるとは思いますが、それは重大なマナー違反、ルール違反と感じます。 それゆえ、それから導き出される解釈には、この不安を解消する効能はありません では、誰が? 「カシマさん」が永い伝承の果てに実体化して現れたのか

2022-02-18 19:08:25
青山葵 @aowasabi1972

「呼び水」という話は、怪談師のクダマツヒロシさん(語り手)の流れる話し運びゆえに気付かれにくいのですが、 「3層の入れ子構造」 になっています。 それぞれの層で、日本兵の幽霊が出る話が語られる場面があるので、それを基準にして、各場面の年代と誰と誰が語ったのかに注目して見ていきます。

2022-02-19 12:22:26
青山葵 @aowasabi1972

【第一層】ーいま・ここー 語り手(怪談師) と 聞き手(観客) 【第二層】ー二十年ほど前ー 高校時代の語り手 と M君 【第三層】ーさらに数年前ー 中学時代のM君 と M君のお兄さん 「呼び水」の前半の語りのプロットは、第一層から第三層に向けて進みます。入れ子構造の外側から内側方向です。

2022-02-19 12:22:26
青山葵 @aowasabi1972

それぞれの層で日本兵の幽霊の噂をする場面があり、最後に第三層でM君のお兄さんが赤い女幽霊を目撃した事を、お兄さんの体験談として語られます。 ここを極点として、語りのプロットは各層をさかのぼり、第二層では日本兵の噂をすれば赤い女幽霊が現れるかも知れないというM君の不安が語られます。

2022-02-19 12:22:27
青山葵 @aowasabi1972

最後に第一層で、怪異を語る事により怪異を呼び寄せるかも知れないという不安を、聞き手と共有することで「呼び水」の話は締めくくられます。 つまり 《噂をすれば現れるかも知れない女幽霊への不安》という軸が通っているので気付き難いですが、本格的な怪異は第三層でしか起こっていません。

2022-02-19 12:22:27
青山葵 @aowasabi1972

赤い女幽霊を目撃する《M君のお兄さんの体験談》 【第三層】 ↓ を聞いて不安を感じる《M君の体験談》 【第ニ層】 ↓ を《語り手》から聞いて不安になる観客の体験 【第一層】 「女幽霊から『語りかけられる』怪異」は、お兄さんの『語り』の中だけにあり、それを聞く事で不安が次々に連鎖する仕掛け

2022-02-19 12:22:27
青山葵 @aowasabi1972

「呼び水」の入れ子構造の中心核にいるのが「M君のお兄さん」という事になります。 そのことが、「呼び水」という話に、微妙に複雑な印象を与えています。 語り手のクダマツヒロシさんから見るとM君のお兄さんは確実に特定できる個人であり、その意味で「呼び水」は【怪談実話】として語られています

2022-02-20 09:05:49
青山葵 @aowasabi1972

しかし聞き手には、あらかじめ匿名化された「M君」の、さらに「お兄さん」となれば、もはやどこの誰か分からない「トモダチのトモダチ」であり、「呼び水」は限りなく【都市伝説】に近い味わいの話に聞こえます。 「呼び水」とは 語り手は怪談実話として語り、聞き手には都市伝説として聞かれる話。

2022-02-20 09:05:49
青山葵 @aowasabi1972

怪談実話であると同時に都市伝説でもある虚実皮膜な話。 あるいは、実話が都市伝説になる瞬間の一点を物語化した話といえるでしょうか。 この時、「語られる」事と「語る」事にまつわる都市伝説が新たに生まれた……というだけでは終わらない仕掛けが施されている事にまだ誰も気付いていませんでした

2022-02-20 09:05:49
青山葵 @aowasabi1972

この仕掛けは カシマさんには、女性の姿と兵士の姿の化身が存在する。 という知識を持っていないと出来ません。 という事は、「M君のお兄さん」がこの知識を持っていたという事になります。 あくまで推測の域を出ませんが、現実的な解釈で不安を解消するには、この可能性を考えなければなりません。

2022-02-20 09:05:50
青山葵 @aowasabi1972

承前 この仕掛けとは さらに聞き手の中にも「カシマさんには女性と兵士の化身が存在する」という知見を持つ者がいて「呼び水」が語る怪異に「カシマさん」と【名付け】た時に始めて発動し入れ子構造の核であり全ての始点であるはずの「M君のお兄さん」の語りが内破して一気に外部と接続されるものです twitter.com/aowasabi1972/s…

2022-02-22 21:08:03
青山葵 @aowasabi1972

外部と言っても単に「カシマさん」伝承と接続されるだけではなくて、これまでのカシマさん伝承の観察・研究の根底を揺るがす衝撃となります。 なぜなら、カシマさんの二つの化身に関する知見は、カシマさんの話を聞くだけでは得られないのです。 それは、カシマさん研究からしか得られないのです。

2022-02-22 21:08:03
青山葵 @aowasabi1972

「M君のお兄さん」が女幽霊の話を語ったのも、「カシマさん研究」のカシマさんアンケートが始まったのも、二十数年前です。 つまり「呼び水」という怪談は、 カシマさんにまつわる怪談ではなく カシマさん研究にまつわる怪談なのです。 そしてカシマさん研究を始めたのは 「青山葵」なのです。

2022-02-22 21:08:03
青山葵 @aowasabi1972

「カシマさん」といえば現在は広く知られ活字、イラスト、映画、ゲームとすっかりキャラ化した存在ですが、「カシマさん研究」が始められる以前は、個々にその話を聞いた経験を持つ人は多くいましたが、それがどれだけの広がりと繋がりのある伝承なのかを知る人は、いませんでした。

2022-02-23 13:08:38
青山葵 @aowasabi1972

「カシマさん研究」の最初の一歩、「カシマさんアンケート」が黎明期のインターネットの片隅でコッソリ始まった時、有効解凍数は30件弱、サイト閲覧者もおそらく1日100件を越えない程度で、常連の仲間も十人いるかいないかという状況でした。 その中に「M君のお兄さん」がいたと考えるしかありません

2022-02-23 13:08:38
青山葵 @aowasabi1972

そして「M君のお兄さん」が施した仕掛けを、二十数年の時を経て、「青山葵」が発動させた、と考えるしかないのです。しかし…… こんな《偶然》あり得るでしょうか?《偶然》といえば…… その時期その地域で《偶然》囁かれていた日本兵の霊の噂を利用してカシマさんの仕掛けを施して語った話が……

2022-02-23 13:08:39
青山葵 @aowasabi1972

数年後、《偶然》M君に日本兵の霊の噂を振ってきた友人に伝わり、その友人がのちに《偶然》怪談師となり、TVに出演して語ったものを、《偶然》見ていた「青山葵」が仕掛けを二十数年ぶりに発動させて「カシマさん」と名付けるられる…… このような《偶然》の連鎖は、本当にあり得るのでしょうか……

2022-02-23 13:08:39
青山葵 @aowasabi1972

「M君のお兄さん」の動機も不可解です。 「M君のお兄さん」はM君に対して明らかに「意味がわかると恐ろしい怪談」を語ろうとしたといえます。 しかしその当時ほとんど知られていないカシマさん研究の知見がなければ意味がわからない仕掛けを施しています。 現に二十数年間解かれない仕掛けを……

2022-02-23 13:08:39
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