ウクライナ問題で「憲法9条批判」が高まっているのはなぜ?

「ウクライナには憲法9条はない」「だからウクライナ情勢を根拠に憲法9条を批判するのは藁人形論法」という珍論に一から反論しました。
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つりがねむし @Tsurigane_mushi

もしウクライナに憲法9条があったら「憲法9条があったのにウクライナが攻められたじゃないか」と言うのもわかるのだが、ウクライナには憲法9条はなかったわけで揶揄として意味不明だよな むしろ彼らがいつも言う「憲法9条さえ改正すれば攻められない」という主張こそが今回の事例で崩れてるんだよな

2022-02-25 17:21:13
つりがねむし @Tsurigane_mushi

憲法9条は他国を侵略しないためにあるのだし、自衛権は存在してるし、「憲法9条があれば他国から攻められなくなる」なんて主張はもともとほとんどされてない それを勝手にウヨがそういう主張があるかのように見せかけ、「憲法9条だけでは守られない」→「だから改正しろ」と藁人形論法をしてるだけ

2022-02-25 17:21:30
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

ネット論客。表現の自由戦士。フェミニストにしてアンチフェミ。寛容と対話の力が、私たちの社会に残る分断と断絶を乗り越えられると信じて、今日も論じます。「私は君の言うことに反対だ。しかし君がそれを言う権利は命をかけても守ろう」アイコンはマスコットキャラの「ヴォル子さん」(※呟きは個人の見解です。所属組織とは一切無関係です)

note.com/dokuninjin7

青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

まだこんなことを言ってるんですか……。なんかこの種の「ウクライナに憲法9条はない」とかいうわけのわからない論調が散見されるので、なんで今回のウクライナの事例で憲法9条「擁護論」が批判されているのかについて少し解説します。あらかじめ言っておきますが、私は必ずしも改憲は支持しません。 twitter.com/Tsurigane_mush…

2022-02-26 09:26:23
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

憲法9条が実質的に何を縛っているかというと、これはいわゆる「集団的自衛権」というやつで、ざくっと言うと、同盟関係にある他国が攻撃を受けた際に、自国の軍隊を出して守る、そういう軍事行動を行う権限を禁止もしくは制限しているものなわけです。

2022-02-26 09:26:23
リンク Wikipedia 日本の集団的自衛権 ここでは、日本の集団的自衛権(にほんのしゅうだんてきじえいけん)について述べる。 集団的自衛権は、1945年に成立した国際連合憲章の第51条に記載された権利ではなく国際連合加盟国において認められた権利である。 国際連合は、安全保障理事会に依拠した集団安全保障を世界の秩序維持の原則に掲げているが、これが機能しない場合、個別的・集団的自衛権による加盟国の対処が認められていた。 日本は、国際連合が設立された直後から主権を喪失していたが、主権回復にあたって1951年9月8日、旧交戦国である連合国(国際連合の母体) 2 users 30
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

以前、SEALDsとかいう若者グループが「憲法9条を守れ」ってどんちゃん騒ぎをしてたじゃないですか。あれは、安倍政権がこの集団的自衛権を日本の「存立危機事態」に限って認める(新三要件)という、いわゆる安保法制を整備したからです。

2022-02-26 09:26:24
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

この存立危機要件というのは、攻撃を受けている他国から邦人を脱出させるというような、きわめて限定的な状況にしか当てはまらないというのが立法趣旨としてあったわけですが、それでもあれほど大騒ぎになって反対されたわけです。

2022-02-26 09:26:24
リンク Wikipedia 自由と民主主義のための学生緊急行動 自由と民主主義のための学生緊急行動(じゆうとみんしゅしゅぎのためのがくせいきんきゅうこうどう、英語: Students Emergency Action for Liberal Democracy - s、略称(アクロニム): SEALDs, シールズ)は、2015年5月から2016年8月まで活動していた日本の学生により結成された政治団体・学生団体。2016年8月以後は「自由と民主主義のための琉球・沖縄緊急学生行動(SEALDs琉球)」のみ、名前を変えて活動を継続しており、2017年3月17日に、元メンバ 11 users 292
リンク Wikipedia 武力の行使の「新三要件」 武力の行使の「新三要件」(ぶりょくのこうしのしんさんようけん)とは、 第2次安倍内閣が2014年7月1日に閣議決定した、日本国政府が自衛権(武力の行使)を発動する際に満たすべき要件。単に「新三要件」または「新3要件」とも記される。 内容は次の通りである。 参考までに旧三要件は次の通り。 これまで憲法上行使可能とされてきた個別的自衛権に加え、「日本と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより日本の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険(存立危機事態)」が 3 users 29
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

こういう憲法9条擁護論を唱える人たちが従来何を言ってきたかというと、日本が攻撃能力を備えることは、かえって他国の警戒を招き、侵攻をおびき寄せるという理屈なんですね。むしろ、憲法9条を厳密解釈して軍事力をなるべくそぎ落とし、米軍も日本からなるべくいなくなっていただいたほうがいいと。

2022-02-26 09:26:25
まとめ 「『憲法9条があれば侵略されない』なんて誰も言ってない」は本当なのか? 今まで何度も聞いた記憶があるあの言葉は幻だったのか…? 160379 pv 8225 532 users 151
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

基本的に人間は平和がいいわけですから、攻撃能力のない国を攻撃する理由はないはずですし、そもそもこれだけグローバル経済が進展した現代では、全面的侵略戦争は、どの国にとっても損失しかない。平和主義の国家を侵略したら、制裁の連鎖で侵略国は戦わずして敗れると、こういう論理なわけです。

2022-02-26 09:26:25
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

ところが、今回、ウクライナで何が起こったかというと、損得勘定を完全に度外視して、ウクライナの外交努力も、全世界からの経済制裁や非難の声も全部まるっと無視して、問答無用でプーチンはウクライナに殴りこんできた。そして今、ウクライナは孤立無援の絶望的な戦いを強いられている。

2022-02-26 09:26:25
リンク Wikipedia ロシア・ウクライナ危機 (2021年-2022年) ロシア・ウクライナ危機 (2021年-2022年)(ロシア・ウクライナきき、ロシア語: Российско-украинский кризис 2021—2022 годо、ウクライナ語: Російсько-українська криза 2021—2022 років、英語: 2021–2022 Russo-Ukrainian crisis)は、2021年3月から2022年にかけて、ロシア連邦がロシア連邦軍を同国のウクライナ国境周辺に20万人規模で集結させ、ウクライナ北隣のベラルーシ国内で軍事演習を 3 users
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

ロシアはNATOの脅威を表向きは大義名分としていますが、そもそもウクライナ憲法17条では外国軍隊の駐留を禁じており、ウクライナ単独ではロシアを脅かすほどの軍事的脅威にはなりえない。にもかかわらず、プーチンロシアの猜疑心と野心をとどめることはできなかった。

2022-02-26 09:26:26
リンク ukraine.is-mine.net ウクライナ憲法 1 user 22
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

それどころか、ロシアの軍事行動に対して、NATOや諸外国の軍隊は手出しができないでいる。独裁国家が損得勘定度外視で動いたのに対して、アメリカも、欧州も、資源輸入や核の脅威といった算盤勘定を優先して、ロシアの暴虐に手をこまねいているわけです。

2022-02-26 09:26:26
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

軍事主義をとる独裁国家の侵略に対して、私たちの世界秩序はあまりにも脆弱であることがわかったわけです。じゃあ、日本はどうなんだというと、ロシアはもちろん、ロシアよりはるかに巨大な軍隊を持つ独裁国家である、中国がすぐ隣にいるわけです。

2022-02-26 09:26:27
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

で、その中国は、今回のウクライナの問題について、背筋が凍るようなことを言っているわけです。「弱い人は強い人に喧嘩を売るようなまねをしてはならない」「仮にどこかほかの強い人が後ろに立っているとしても」これは、日米安保に依存する台湾であり、日本のことを言っているのです。 pic.twitter.com/9nEZNbHjXt

2022-02-26 09:26:28
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青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

中国は香港を下して自由を蹂躙し、次は台湾へと手を伸ばそうとしている。尖閣諸島はもちろん、沖縄も「琉球独立」を暗に陽に示唆しつつある。狂える独裁者が「沖縄の独立を承認」して、「平和維持活動」と称して日本にミサイルを降らせたときに、どう抵抗できるのか。

2022-02-26 09:26:28
リンク Wikipedia 中国人による沖縄県への認識 中華人民共和国と中華民国(台湾)の公式な認識に反し、中国人による沖縄県への認識(ちゅうごくじんによるおきなわけんへのにんしき)には「琉球処分や沖縄返還は国際法上の根拠がなく、沖縄には合法的主権がない」とする認識や、「中国も主権を有している」という認識が含まれ、一部のメディアや歴史学者、政府・軍関係者によって主張されている。 1928年5月、中国国民党が南京において排日教育方針を決議したが、日本の活動は武力的・政治的・経済的・文化的侵略であるとし、経済的侵略として日貨排斥、国貨使用を提唱、日本が中国を侵略す 15 users 55
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

ウクライナの状況は、日本にとってまったく他人ごとではないのです。日本は憲法9条によって、集団的自衛権を縛られている。これはつまり、日本は同盟国から守ってもらうが、同盟国の危機に対して日本はなんの支援もしない、という宣言であるわけです。それでいいのかということ。

2022-02-26 09:26:29
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

集団的安全保障というのは、どこかの国が攻撃を受けたら、他の国がお互いに助け合いましょうという約束事の上に成立している体制です。他国のために自国の兵士が血を流すのを容認するのは、自国が危機の時にはその他国の兵士が血を流して守ってくれると期待するからこそなのです。

2022-02-26 09:26:29
リンク Wikipedia 集団安全保障 集団安全保障(しゅうだんあんぜんほしょう、英: collective security)とは、潜在的な敵国も含めた国際的な集団を構築し、不当に平和を破壊した国に対しては、その他の国々が集団で制裁するという国際安全保障体制の一種である。 集団安全保障とは地域的または全世界的な国家集合を組織し、第一に紛争を平和的に解決すること、第二に武力行使した国に対して他の国家が集合的に強制措置を行うことによって、侵略を阻止し、国際的な安全を確保する国際安全保障体制をいう。これが現実的に実現するためには以下の条件が必要であ 9 users 1