初期生産品のショーシャに関する、1916年3月付けの仏軍の評価記録を見つけたんだけど、部品のガタつき等に関する問題が指摘されてたみたい 1916年6月下旬までには組み立てと品質管理の見直しが行われた、と
2022-02-27 14:06:39あと同じ記録において、「. . その重量と構造的配置から、(CSRGは)携帯機関銃のカテゴリーに分類されるべきで、この点で、既存のパターンより信頼性が低い」との評価があったとの事なので、「ショーシャは軽機関銃ではない」とはやっぱり断言できないみたい
2022-02-27 14:08:49youtube.com/watch?v=i-jDpZ… それじゃあ今日は、「ショーシャ解説ならこの人がおススメ」とよく推薦されているこの方の動画で疑問に思ったところを挙げていきましょうか
2022-02-27 14:14:21読み間違えてたけど、これ1916年3月22日にイギリスのRSAFで行われた試験での指摘だったみたい twitter.com/ReliantPie3456…
2022-02-27 14:18:29この記述、2020年3月25日~同月3月27日の期間の版にしか記述が無いのですが、なんでそんなピンポイントな時期の版を参考にしてるんですかね pic.twitter.com/CNpZQcRrPB
2022-02-27 14:21:51仏軍内では一貫してFusil-Mitrailleurという区分でしたが、日本陸軍では「輕機關銃」、イギリスのRSAFでは「Portable Machine Gun(携帯機関銃)」、ロシアのフェドロフの手記では「ручной пулемет(手持ち機関銃)」と表現していました pic.twitter.com/07xRrcwc7Z
2022-02-27 14:30:46余談ながら、CS自動小銃の開発につながる研究は1903年に開始されたものではありますが、それ以前から1897年にはSection Technique de l'ArtillerieにてSTA No.4(後にA1に指定)というガス圧利用式小銃が存在しています pic.twitter.com/r7sPvQISwL
2022-02-27 14:43:52APXのCS自動小銃はブローニングのロングリコイル方式の特許(1900年)を参考にしたと言われていますが、STAやENTではガス圧、ガス直噴式なども研究されていました pic.twitter.com/0Mtw1kiBKo
2022-02-27 14:46:00「フランスの開発チーム」という一括りものは存在しません STAのA小銃、ENTのB小銃、APXのC小銃といった具合に、各派閥で様々な形態のものを試作して競合していました pic.twitter.com/BcKJP3Hma8
2022-02-27 14:48:31この後もしばしば混同が見られますが、これは「1911年型」と呼ばれるもので、1911年に試作された新型の「Fusil - Mitrailleur C7 de Puteaux Système CS, 8mm」、もしくはその改良型ではないかと思われます pic.twitter.com/MzlBU1UMDB
2022-02-27 14:53:48WW1独軍は西部戦線のマスケトン大隊にてマドセンを機関銃的な運用して大失敗してるので、実際その認識は大体あってると思いまする twitter.com/Farman12We18Wd…
2022-02-27 14:55:14気になってドライゼMG13の前身であるM1918について調べたら第一次世界大戦のドイツ帝国軍について詳細なまとめ記事が出てきてビビった 真偽のほどは判断つかないけど滅茶苦茶詳しく書かれていてヤバい このサイト曰く「ドイツは軽機運用に理解がなかったから」と書いてある german1914.com/category/machi… twitter.com/ReliantPie3456…
2022-02-27 14:41:45例えばこっちの「CSマシンライフル」は1913年型ですね pic.twitter.com/JHAGnInos4
2022-02-27 14:56:49twitter.com/ReliantPie3456… なぜショーシャの行進射撃の解説にM14の動画を使うのかわかりませんが、ショーシャの場合、教範によって行進に合わせてセミオートで射撃するよう指導していたものもあるので、「マーチングファイアはフルオート」と断言するのはちょっと根拠薄弱であろうかと思います pic.twitter.com/9eDWhjQQ5n
2022-02-27 15:01:321916年2月版の仏語版教範(つまり最初期の教範)を基にした1917年6月時点英語版の教範によると、「単発射撃では、足が地に着いた瞬間に射手が引鉄を引く。行進の速度を上げると連射速度も上がる」と書いてるので そしてこの後段では行進時のフルオート射撃について一切触れていない pic.twitter.com/VKbtTBdRHW twitter.com/ReliantPie3456…
2022-02-26 13:47:03twitter.com/ReliantPie3456… 「セミオートの行進射撃」はこちらがわかりやすいです
2022-02-27 15:04:22youtu.be/A9ryJaj3mPw?t=… Project Lightningでショーシャの行進射撃を実演してたけど、イアン氏は右足が付くタイミングで単射し、残り二名は左足が付くタイミングで単射してる
2022-02-26 14:01:42これまた余談ですが、Neil Grant氏著書の「The Lewis Gun」にて、アメリカ向けのM1917ルイスガンを抱えながら立射している訓練の写真が掲載されています ルイスガンに触れるのであればお手に取ってみてはいかがでしょうか pic.twitter.com/IMpy1cyght
2022-02-27 15:08:20twitter.com/ReliantPie3456… ショーシャ大佐本人の言によれば、CS自動小銃のコンセプトは端から「歩兵隊の火力増強」です あと航空機に積まれたのは1913年型で、1911年型の写真を出して行う説明としては不適当かなと pic.twitter.com/UrtdyaDqKC
2022-02-27 15:11:32あとショーシャ本から面白い記述が見つかった 1908年にショーシャ本人と会話した人物の証言に曰く、その当時からショーシャ自動小銃の開発コンセプトは「歩兵隊の火力増強」であり、それによって既存の砲兵隊に匹敵する歩兵火力を実現することだった、とのこと twitter.com/ReliantPie3456…
2022-01-30 14:24:37twitter.com/ReliantPie3456… バレルハウジングもプレス加工を使わず製造されていました pic.twitter.com/X86bBVytkh
2022-02-27 15:14:17特殊鋼を圧延して製造する基幹部分(遊底等)に関してはグラディエートル、バレルハウジングはプジョー、銃身はMACで製造、重要性の低い部分はプレス加工、ストック等の木製部品は外注で調達し、組み立てをグラディエートルで実施したと
2021-06-06 21:49:05twitter.com/ReliantPie3456… これは私が不勉強なのかわかりませんが、手持ちの資料には一切こういった記述は存在しませんでした pic.twitter.com/UqcKZlrrsK
2022-02-27 15:18:55ショーシャ本によると、1915年10月9日にジョフルの前で試験が行われたものは、グラディエートルで大量生産を行うためにオリジナルのCS自動小銃を再設計した試作品、とされており、この試験が成功裏に終わったことでMle1915として採用された、となっているので、突撃射撃の話は確かに全く出てこない
2022-01-27 22:43:03twitter.com/ReliantPie3456… ちなみに同様の記述はWikipediaに極僅かの間だけ追加されていましたが、独自見解として現在は削除されています
2022-02-27 15:23:16これ、21年6月22日に突然記述が追加され(もちろん出典無し)、同年8月10日にいつも編集してる編集者が気づくまで放置されてたってんだから恐ろしい これだからWikipediaはソースとして信用できない twitter.com/ReliantPie3456…
2022-02-23 18:52:341913年型からMle1915への仕様変更は「大量生産のため」という記録が残っています pic.twitter.com/O13R2bGu6m
2022-02-27 15:27:10jacar.archives.go.jp/das/image/C131… アジア歴史資料センターに収蔵されている日本陸軍の資料によると、銃身の後退距離は「八十密(80mm?)」とされています pic.twitter.com/N3aL0iwx7N
2022-02-27 15:30:33twitter.com/ReliantPie3456… その根拠も見つかりませんでしたが、少なくとも1917年2月2日付の教範(Le Fusil Mitrailleur Modèle 1915, Entretien, Instructions du Tir, Emploi Tactique from the Centre d'Instruction des Mousquetaires Fusiliers Mitrailleurs de la IV Armée)では伏射時も使ってます pic.twitter.com/k9iQYqK8b1
2022-02-27 15:35:49ショーシャのフォアグリップを「行進射撃の際に構えやすくするため」って解説してる人いるけど、あれ普通に伏射の時にも使うんすよね pic.twitter.com/NROFQuM0gv
2022-02-11 21:42:40ではなぜ1911年型の時点からMle1915まで二脚が無くなっていないのか、と思うのですが pic.twitter.com/i0OfSPbLPh
2022-02-27 15:46:33twitter.com/ReliantPie3456… 前述のとおりそもそもショーシャ本人は自動小銃の存在意義を「歩兵隊の火力増強」と考えていたようですが、その発言の中で「射撃の名手に自動小銃を持たせよ」といった旨も話していたので、腰だめで小銃弾をばら撒くのが主たるコンセプトではないと思います
2022-02-27 15:49:18「戦場では多くの弾薬が消費されるが、多くは射撃の名手でないため効果は薄い。後者(=射撃の名手?)に多くの弾薬を与え撃たせるべきだ。全体の火勢を衰えさせないため、彼らには自動小銃を与え、弾薬は助手に運ばせる。こうすることで既存の砲兵隊に匹敵する"真の歩兵隊"を作るのだ」と
2022-01-30 14:28:22