『幻想小説合同 詞幻』感想・解説まとめ

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tama @shinosaika

The Scarlets Wakeのタイトルの意味。

2022-01-15 04:06:12
tama @shinosaika

scarletsの複数形は一族という意味もあり、繰り返しという意味もある。wakeはループで主観が目覚めることと小説のキャラクターとして読者の数だけ目覚めることの意味もある。

2022-01-15 04:08:26
tama @shinosaika

フィネガンズウェイクのもじりでwakeには目覚め以外にも通夜の意味もある。だから反対に主観が作中に死に続ける意味と、物語の終わりとともに存在しないキャラクターとしてに死ぬ意味もある。

2022-01-15 04:09:13
tama @shinosaika

ついでに言うとi really really really ...は別に最後に「…」が何かたどり着くわけじゃなく、真剣に思い込んでいるがころころ変わるという意味と、内容がないのに確信するという感情だけが先行するという感じの意味。

2022-01-15 04:18:47
@kawagopo

詞幻に収録した自作『鳴矢曲』に関して。 発端の「惑星となった秘封倶楽部」というアイデアは、それこそ8年くらい前にめるめるめるめさんと青矢鴉さんとツイッターで適当な話をしていたときに出てきた「惑星レミリアと惑星咲夜」という与太話が、長い間頭の裏で眠っていたのが芽吹いたからだ。(1)

2022-03-02 22:13:23
@kawagopo

地球が意思を持つという考えは近代まで根強く残されており、タイトルを失念したが最後は地球の意思だけで公転軌道から飛び立つ現代ファンタジー(SF分類だったか?)作品もあった。そういった作品を底本にして、理屈付けでSFの要素を足していったのはいつもの趣味。(2)

2022-03-02 22:13:47
@kawagopo

内容そのものは前に書いた『黒を金じよ』と同じく秘封倶楽部の要素だけを妖怪側が用いる形のもので、舞台を空の向こうに設定したり似通りすぎてしまっているなと後で気づいたが失敗だった。杖刀偶磨弓の絡め方も少なすぎるように感じるし、バランスの配分を間違えてしまった。(3)

2022-03-02 22:14:58
@kawagopo

タイトルは弓の弦を鳴らして演奏する曲を踏まえ、キーアイテムである矢で奏でる楽曲をイメージしたものでおそらくこのジャンルは実在しない。ちなみに矢を「日本最古の宇宙船」と言った背景は日本神話の天地を往復した還矢のことであり、蓮子が最後に読んだ月光もそれに由来している。(4)

2022-03-02 22:16:09
まきしま @Maki_Cima

『幻想小説集 詞幻』(!ふぐり)それぞれに独自性があり、大変読みごたえのある合同短編集。個人的にはinuatamaさんの『Shallow Grave』が特に気に入ってる。

2022-04-16 21:37:49