辻田真佐憲『文部省の研究』におけるゆとり教育関連の記述について
辻田真佐憲さん@reichsneetの『文部省の研究』をパラパラと流し読み中。レビューにあった通り程よい距離感と抑制的な筆致で余計なストレスを感じずに読める。(2000年代の)「ゆとり教育」についてはさらっと流される程度なので当ツイートでいくつか補足しておきます。
2022-03-06 15:18:42①「ゆとり教育にはエリート教育の趣があった」というのは筆者の指摘する通りですが、ここから「ゆとり教育はエリート教育だ」まで飛躍する人のために、以下の記事を掲げておきます。前段でゆとり教育の成立経緯を説明し、後段でPISA調査のデータから格差拡大説を検証します。hajk334.hatenablog.jp/entry/2022/01/…
2022-03-06 15:19:07②現代教育に関する書籍ではほぼ100%「学力低下の批判が高まりゆとり教育は撤回された」的な文言が登場します。一方で、その原因となった学力調査の結果を解説した書籍はほぼ0%です。以下の記事ではPISA調査の結果を、「ゆとり教育」を軸に解説しています。 hajk334.hatenablog.jp/entry/2019/12/…
2022-03-06 15:19:23大規模学力調査の調査設計を含むより詳細な内容は以下の記事で解説しています。 hajk334.hatenablog.jp/entry/2022/02/…
2022-03-06 15:19:38③円周率が3はデマです。本書では「三割削減」と並んでゆとり教育で「喧伝された」ものと記述されているため、筆者がどう思っているかは不明ですがデマです。この点を言い切った教育関連書籍が皆無に近いのは現代七不思議のひとつと言わざるを得ません。 hajk334.hatenablog.jp/entry/2020/06/…
2022-03-06 15:20:23また、「三割削減」自体も相当に誤解の多い概念ですので、多少なりとも注釈が欲しかったところではあります。 hajk334.hatenablog.jp/entry/2021/04/…
2022-03-06 15:20:37