映画『十二人の怒れる男』の真犯人は誰か

あくまでも、ネタ考察として判断してください。
7
砂手紙 @sandletter1

1・映画『十二人の怒れる男』は、父親殺人の容疑をかけられた少年に対し、陪審員十二人のうち一人の男が疑義を発し、残りの十一人を説得して、「証拠不十分」ということで全員一致で無罪になるという、実にいい映画です。

2022-03-14 22:50:05
砂手紙 @sandletter1

2・で、この映画を3回ぐらい見て疑問に思ったのは、肝心の真犯人についてはさっぱり語られない、ということなんですね。つまり、本当の殺人者は、この物語の中ではわからない。

2022-03-14 22:50:20
砂手紙 @sandletter1

3・とりあえず、12人のキャラ紹介を雑にやると、1番(まとめ役)、2番(臆病な銀行員)、3番(強情な会社経営者)、4番(沈着冷静な株式仲買人)、5番(スラム街出身の工場労働者)、6番(人情に厚い塗装工の職人)、7番(怠惰なセールスマン)、8番(真面目な建築家)、9番(観察力に長けた老人)

2022-03-14 22:50:49
砂手紙 @sandletter1

4・10番(差別主義的な会社経営者)、11番(几帳面な時計職人)、12(自分の意見が弱い広告代理店社員)。全員が白人男性という設定は、今の時代には無理があるから、リメイクするなら男女比を半々にして、非白人その他のマイノリティも入れるところ。それでも貧富や階級的な違いは出てます。

2022-03-14 22:51:41
砂手紙 @sandletter1

5・そこで、ネタ的に推理をしてしまうと、一番はっきりするのは、容疑者の少年について最後まで容疑者の有罪を主張した3番の息子が真犯人で、その息子と容疑者とは友人。いつもひどい目に会っている容疑者を助けようと思って、3番の息子はつい殺して逃げてしまう。

2022-03-14 22:52:17
砂手紙 @sandletter1

6・容疑者の少年はもう、その子とは仲よしだし、むしろ自分のようなやくざ者が、その子の罪を背負って死刑になったほうがいいと思ってる。どうですかね、この推理。3番(真犯人の父親)は電話か何かで息子から話を聞いて真相を知っていて、息子をかばうために合理的な疑いを認めない。

2022-03-14 22:52:38
砂手紙 @sandletter1

7・最後に泣くのは、息子とその友人の少年のための涙です。なんかそう考えるとすごくいい話ですよね。この友情と親子の愛情。しかしこれは嘘です

2022-03-14 22:52:52
砂手紙 @sandletter1

8・本当は9番の老人がプロの殺し屋で、依頼を受けて、誰が犯人かわからないように殺した。あんな飛び出しナイフは特殊なようでも実はどこでも誰でも買えるようなものだし、飛び出しナイフを扱い慣れてると思われないように、わざと上から下に刺した。

2022-03-14 22:55:19
砂手紙 @sandletter1

9・8番の話を聞くことにしよう、とまず言いだしたのは、なんともかんとも自分の力では容疑者の無罪を証明することが難しいんで、この人だったら何とかしてくれるかも、と思ったんですね。

2022-03-14 22:55:45
砂手紙 @sandletter1

10・8番が少年を無罪にする原因が「真犯人を知っている」じゃなくて「犯人とする根拠がとぼしい(有罪に疑問を感じた)」だったんで、ああ、これなら大丈夫、俺を犯人とは思ってないな、って。老人に金を出したのは経営者ではなく、貧しい労働者である5番・6番・11番の人。

2022-03-14 22:56:07
砂手紙 @sandletter1

11・サービス価格で老人は引き受けました。その3人は老人の言動から察して、意見を変えました。5番の働いている工場は雷の製造と販売をしていて、6番は窓の外の壁に、いかにもそこから見えるようなビル街を描いて(嘘だと思ったら映画見なおしてみるといい)。

2022-03-14 22:56:40
砂手紙 @sandletter1

12・11番は2番がはかる時計を、少し遅くなるように細工した(映画の中では「41秒」って言ってますが、実際にはかると31秒なんです)。 まあこのあたりは当然嘘ですけど、ラストの、部屋を出てからの9番の行動に意味があると思うんですよね。

2022-03-14 22:57:08
砂手紙 @sandletter1

13・9番の老人は8番の男に声をかけ、名前を聞き、自分も名乗ります。これは「今度なにかやるときには、この男には用心しよう」って気持ちですね。

2022-03-14 22:57:27