10年前に漫才師の西川のりお氏が橋下徹氏について語ったコラムが話題になる

西川のりおさんの橋本徹評は一冊の本にまとまってる

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/160484

①都構想の敗因について

結果的に僅差で終わった敗因のひとつは上西小百合（衆院議員）ですよ。維新は「上西の問題と都構想は切り離して下さい」と言ったけど、世論は別だとは取らなかった。反対派の演説会では必ず上西の話が出ていました。「あんな議員を出したところの構想ですよ」と。揚げ足取りなんだけど、世論はそっちに流れました。

サンキュー上西！

②西川のりおからみた大阪人の気質

大阪人てね、「人のことはええねん。自分らがやってもらったら、それでええやないの。私は（役所に）借金してもらったらええねん」みたいなのが色濃くある。

③橋下徹は安倍元首相と似てて、批判するときは具体的なのに、自分がやろうとしてることについては具体的なことは言わない

都構想の橋下さんの主張の仕方と、いま国会で行われている安保法制の審議の安倍首相の答弁は似てますね。「必要なんです」「いまの時代はこれをやらないとダメなんです」と、細かい説明じゃなくて、漠然とした言葉の繰り返し。具体的な説明が全くない。

④大阪人も橋下徹のビンタになれてきた

橋下さんは大阪人にビンタを食らわしてきました。「よくぞここまで言った」と。でもみな、だんだんビンタの痛みが癒えてきた。

⑤ｉｎｇで済ますなら僕でも言える。

市営地下鉄も民営化にならなかったでしょ。橋下さんがやったのはあくまで問題提起で、問題解決はしていない。道路工事に例えれば、掘り返しただけで、まだ舗装していないのに、「あいつやりよったな、工事」って言っているようなものだった。結局、道路を穴ぼこだらけにしていっただけなのです。

⑥橋下徹は最初からずっと政治家じゃなくて芸能人

ズバリ言えば、橋下さんって芸能人なんですよ。芸能人が政治家の役をやった。橋下さんにとって政治はドラマで、最初は知事を演じて、次に市長を演じたんです。もちろんもともとは弁護士ですけどね。テレビに出た時点で、弁護士という芸能人になった。

⑦橋下徹さんと松井さんの比較

すぐしゃべらずに、笑ってみて、一瞬だけ涙ぐんで。カッコよかったじゃないですか。芸能人ですよ。政治家はあそこまでしません。横にいて無表情だった松井さん（府知事）、あんなんが政治家ですよ。

⑧橋下徹は引退した後にテレビに出たら晩節を汚す

僕は、国政も芸能界もどちらもないと思います。戻ったら、「なんや、あの男、ただの男やった」と言われる。市長も知事をやったことも７年半が全部消える。後々に、「橋下という大阪市長と府知事やったやつがおったな。考えたらようやってたんじゃないか。あいつ、どないしとるんやろ」って言われたかったら、せいぜいやって弁護士と講演会ぐらい。テレビに出たら、その時点で、終わりです。

みんなが「どうしているんだろう」と思うようなもんになれ。上岡龍太郎、島田紳助の後に続け、山口百恵の後に続け、と言いたいですね。

⑨安倍さんよりも橋下徹の方がすごかった

安倍さんには橋下さんほどのオーラとカリスマ性がない。政治家って人気が出るのはオーラがあって、カリスマ性のある人。これ何かといったら「ハッタリ」です。ハッタリかましたらオーラがあるように見える。その最たるものが橋下さんで、小泉純一郎元首相もそうでした。「自民党をぶっ壊す」なんてまさにハッタリじゃないですか。安倍首相はハッタリかませないでしょ。曖昧なのとハッタリは違うんです。安倍さんは「揚げ足を取られんとこ」みたいなしゃべり方をするけど、橋下・小泉は揚げ足なんか取られても平気なんです。

⑩なんだかんだいって橋下徹はすごいやつだ。それと比べると小泉のセガレは…

という口調で、辛口ではあるがかなり高く評価していると思う。

国民も市民も、ハッタリに酔いしれるんですよ。「そんな人が出てきて欲しい」という待望論みたいなのがある。小泉進次郎（衆院議員）も、ちょっとそういうにおいがしませんか。有権者はみんな「進次郎はいい」って言うけど、「どこがいいねん」って、思いません？