外務省における「人材育成」の現実と「白い嘘」

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外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(1)今年夏から在外研修が始まる外務省1・2年目の方々にお伝えしたいことがあります。

2022-03-03 15:03:12
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(2)本省研修お疲れ様でした。覚えることが無限にあり、また外務省や霞が関の仕事のやり方に慣れる必要がある一方で、コロナ禍でペースが掴みづらかったかと思います。まずはゆっくり休んでください。

2022-03-03 15:03:27
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(3)そして、水を差すようで恐縮ですが、外務省で一生勤め上げるつもりがない方、もう転職活動に着手されていますか?

2022-03-03 15:03:42
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(4)まだ人事課が皆さんに説明していないかもしれませんが、在外研修終了後5年以内に外務省を辞めると、数百万単位の費用(在外研修中の学費、研修員手当、旅費の総額)を返還する義務が生じるため(国家公務員の留学費用の償還に関する法律)、簡単にはやめることができなくなります。

2022-03-03 15:03:58
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(5)私のときもそうでしたが、どこかのタイミングで人事課から上記費用の償還を行う旨の誓約書が全員に配布され、「本日中に署名及び捺印の上、人事課に提出するように」と急かされます。

2022-03-03 15:04:12
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(6)人事課としては、あまり早くに配りすぎて危機感を感じて転職活動を始める輩が出てくるといけないので、例年出発の少し前、そこから転職活動をしても間に合わないようなギリギリの「最適」なタイミングを狙って配ってくる傾向がある気がしています。

2022-03-03 15:04:27
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(7)在外研修期間が2年間だとすると、プラス5年の計7年間、外務省を簡単に辞めることができなくなります。変化の激しい現代、硬直的で地盤沈下が止まらない霞が関と7年運命をともにするのはそこそこリスキーな選択だと考えます。

2022-03-03 15:04:46
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(8)実感がないかもしれませんが、20代の7年間というのはこの上なく貴重な期間です。体力が落ちて量が徐々に積めなくなり、結婚や子育てのウエイトが大きくなって仕事に時間を割きづらくなる30代に比べて圧倒的に伸びしろが大きく、転職市場でも高く売れ、且つ選択肢も多いです。

2022-03-03 15:05:06
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(9)7年待った後転職しようとした先輩方が転職エージェントに「30代前半ですか。あと5年早ければ引っ張りだこだったのに…」と残念な顔をされるのは例年繰り返される光景です。(それでも、優秀な方が多いので何だかんだ言って内定とって転職されていきますが。)

2022-03-03 15:05:19
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(10)また、外務省の若手の退職者が年々増加していることはよくご存知と思います。原因は様々考えられますが、長時間労働、その割に低賃金、意味があるのか分からない不毛な作業、スキルが身につかず潰しがきかない外務省の労働環境に嵌ってしまうことへの危機感などは共通要因としてあると思います。

2022-03-03 15:05:43
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(11)場合によってはここに私のようにパワハラやセクハラが加わってくるかもしれません。私の同期にもパワハラ・セクハラで辞めた方が残念ながら数名います。

2022-03-03 15:05:58
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(12)こうした外務省の諸問題は、私が入省する以前からずっと問題視されてきたものです。そして、問題視され続けている割にいっこうに改善せず、今の今まで続いています。今後10年以内に劇的に改善する見込みはほとんどないといっていいと思います。

2022-03-03 15:06:10
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(13)むしろ改善するどころか、何も変わらない、場合によっては今より悪化する可能性の方が大きいと考えます。そもそも外務省のような、地理的に遠く離れた部署も多い大組織を目に見えるレベルで改善するのは極めて困難です。

2022-03-03 15:06:22
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(14)また、組織の仕組みや仕事の進め方などのハード面に加えて省内幹部や中間管理職の意識改革といったソフト面も伴っていないといけないことも改革が困難な原因としてあるかもしれません。

2022-03-03 15:06:36
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(15)また賃金は、公務員への風当たりが強く、歳出削減の圧力が強い現下の状況に鑑みると今後大きく改善する見込みはほぼないと言えます。

2022-03-03 15:06:47
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(16)よくご存知のように、低待遇というのは単にもらえるお金が少ないにとどまらず、精神的に落ち込みやすくなり、将来の不安もなかなか消えず、社交に費やせる費用も限られ、職場も暗い雰囲気になりがちで、人生のあらゆる局面で負荷が増大します。

2022-03-03 15:06:59
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(17)さらに作業量についても、退職者が増える→一人あたりの業務量がさらに増大する→退職者が増えるという負のループが今後も続いていくことが予想され、一人あたりの作業量が増え、ただでさえ自転車操業状態の今よりもさらにキツくなる可能性が高いです。

2022-03-03 15:07:16
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(18)つまり今後7年間今のまま、下手をするとより劣悪な環境で働く可能性が大きいです。7年間それだけの苦労を費やして外務省で身につくよそでも通用するようなスキルはというと語学程度です。他方、より早く辞めていたら成長できていたかもしれない機会は失われます。

2022-03-03 15:07:30
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(19)また、現状もし組織に対する違和感や疑念を抱かれている場合は、そうした疑念は年々大きくなることはあっても、小さくなることはほとんどないです。実際に私の周りを見ても、留学前の段階で既に疑念を抱いていたり、やめることも視野に入れていた人たちの殆どは既に辞めているか、転職活動中です。

2022-03-03 15:07:44
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(20)現段階で辞めてまで他にやりたい仕事がないし…という方も、まずはダメ元で転職サイトへの登録や転職エージェントに話を聞いてみてもいいかと思います。ある程度情報を入れてはじめてやりたい方向性が見えてくるかもしれません。

2022-03-03 15:07:58
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(21)B社の転職サイトに登録すれば数日以内に相当数のエージェントからメッセージが入ると思うので、その中から数人選んでオンラインもしくは対面で会ってみるだけでもだいぶ違うと思います。

2022-03-03 15:08:10
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(22)また、ある地域に今後も携わっていきたい、出世して次官になりたい、外務省内に「こうなりたい!」と思える人がいて自分もそうなりたい、など諸々の理由で現段階で転職は全然考えていないという方もいらっしゃるかと思います。

2022-03-03 15:08:22
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(23)これは私の持論なのですが、転職に全く関心がない場合も、定期的に転職エージェントに会って自分の市場価値はどのくらいあるか、どのような業界や職種が今後の進路としてありうるかチェックする作業だけでも最低限やるべきと考えます。

2022-03-03 15:08:33
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(24)健康診断のようなもので、年一や半年に一回程度なのでチェックするコスト自体は微々たる一方で、チェックをやらずに異常(自分の認識と実社会とのズレ)が大きくなって取り返しがつかなくなるリスクの方がはるかに大きいからです。

2022-03-03 15:08:44
外務省のパワハラ・セクハラ @blackmofa

(25)以上、長くなってしまいましたが、本省研修も終わって時間に多少余裕ができると思いますので、まだの方は忘れずに転職活動(あるいは、少なくともその準備として転職エージェントに会う等)を是非やって下さい。

2022-03-03 15:08:58