オタク少女とピンクハウス

久我真樹さんが(@kuga_spqr)ロリータ系とメイド服の関連性に興味を持ったようです。
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久我真樹 @kuga_spqr

日本で受容されるメイドイメージの形成を学ぶようになってから、それまであまり興味が無かったサブカルチャーの批評を読むようになった。主に過去の年代に書かれたものだけど、著者の意見云々よりも、その著者が見ている世界・時代背景を読むのが楽しい。

2011-09-10 10:28:35
久我真樹 @kuga_spqr

もちろん、「メイド」がどのような位置づけかを含んだテキストが良いけど、『動物化するポストモダン』や『戦闘美少女の精神分析』で扱われるメイドの立ち位置は微妙に違うし(前者は服・記号化の融合、後者は存在)、メイド喫茶の本も編集方針に時代が出ている。

2011-09-10 10:31:50
久我真樹 @kuga_spqr

寄り道がてらで読んだ『オタク少女の経済学 コミックマーケットに群がる少女達』(1995年)で気になったのは、同書で何度も言及があるピンクハウスや、イベント会場で普段はしない格好をして繋がる感覚。

2011-09-10 10:34:52
久我真樹 @kuga_spqr

メイドコスプレの系譜としてのフリルのトレンドに少しだけ触れたけど(http://t.co/xyKs6xQ)、森瀬さんの書かれたメイド考察で、コミケのコスプレで見られたエプロンドレスについて、アリスやピンクハウスについて触れられているのを、別の角度で見た感じ。

2011-09-10 10:39:02
久我真樹 @kuga_spqr

『オタク少女の経済学』で、「オシャレは絶対ピンクハウス」との項目も作られている。あと、同人界隈の数字として、「コミケ45の総販売部数の半分にあたる211万部が、数で言えば全サークルの6.5%に過ぎない大手サークルによって売られた」(同書P.30-31より引用)が気になった。

2011-09-10 10:42:06
久我真樹 @kuga_spqr

経年での数字を見てみたいし、1995年段階での同人誌を取り巻く視点、偏見は、ネットの時代にあっても変わっていないと感じられる。

2011-09-10 10:44:33
久我真樹 @kuga_spqr

そういうところでは、『電波男』(2005年)も面白かった。基本的にここ数年の読書スタイルは、「書いてある意見が正しいか、受け入れられるか」ではなく、「この著者の目に見えた時代・世界はこうである」として、その映された世界に関心の軸がある。

2011-09-10 10:50:37
久我真樹 @kuga_spqr

ニーチェの言うところの、「何を語るか」ではなく、「誰が語っているか」の重要性とも似ているのかな? 語られる結論と、そこに至るまでに読者に提示される「その人の現状認識」を消費する今の読み方は「出典は何か?」「参考文献は?」と問いかけ続けてきた中で培われたのかもしれない。

2011-09-10 10:54:02
しえなまお @sienamao

@kuga_spqr ピンクハウスを着てる方は少ないですがね。どっちかと言えばメタモルフォーゼの方が多かったです。ブラウス1枚でDVDBOXが買える値段でしたから(^◇^;) ピンクハウスをアイコンにはしてましたけどね。

2011-09-10 11:04:02
久我真樹 @kuga_spqr

@sienamao ご指摘、ありがとうございます! ロリータファッションのアイコンとしての「ピンクハウス」ということですね。まったく詳しくないので、ロリータ系とメイド服の関連性はどなたかに細かく考察して欲しいところです。

2011-09-10 11:12:45
しえなまお @sienamao

@kuga_spqr 実際にピンクハウスで着飾る事ができる財力のある少女は少なく、またショップの敷居も低くはない為ロリータファッション少女は他のブランドに乗り替わって行きました。メイド服っぽいAラインのワンピースとエプロンはメタモルフォーゼあたりが影響力を持っていた感じです。

2011-09-10 11:42:27
久我真樹 @kuga_spqr

@sienamao メイド服っぽいといえる方向でのブランドもあったんですね。入手しやすさの観点はありませんでしたし、興味深いです。うっかり深淵をのぞいた気分です(笑) ワンピースとエプロンの少女性と、メイドというのは繋がっていそうですね。

2011-09-10 11:46:08
久我真樹 @kuga_spqr

最近、パフスリーブのブラウスを着た女性をよく見るので、「時は来た!」と感じています。『輪るピングドラム』のひまりの服(オープニング)も、いいですね。と、気づいたら1時間を過ぎていたのでしばし離れまする。

2011-09-10 11:49:26
しえなまお @sienamao

@kuga_spqr ピンクハウスやWonderfulなどは、布地を贅沢に使い、ピンタック、クルミボタン、レースなどの装飾が綺麗、豪華さがウエディングドレスなどに通じるとこにあると捉えています。女性の憧れをデザインとし活かした服にしていたのがピンクハウスであったと考えられます

2011-09-10 12:51:00
久我真樹 @kuga_spqr

@sienamao ピンクハウスの解説、とても参考になりました。私の知人でメイドに興味が無い子から、「メイド服を着てみたい」との言葉を聞いたことがあります。ドレスの持つ非日常性、というのでしょうか。

2011-09-11 07:39:16
しえなまお @sienamao

@kuga_spqr 私はメイド服への興味はお姫様系(ドレススタイルなど)デザインへの憧れも入っているのかと考えてます。メイド服系のデザインはアイコン化した事でデザインとして市民権を得たとも思います。あと花とゆめ系の漫画でも良く使われたデザインでもありますね。

2011-09-11 08:09:14
久我真樹 @kuga_spqr

@sienamao ご指摘の通りだと思います。以前、パフスリーブの話題をした際も少女漫画、大正時代の少女画、そして『赤毛のアン』にさかのぼりましたが、ドレスデザインはまさに「姫・物語」的ですね。アリスやディズニーも含め、児童文学、少女漫画、それらの世界的と思います。

2011-09-11 08:18:15