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茂木健一郎
@kenichiromogi
時々、「お笑い」と「落語」違いについて聞かれる。後者は新作もあるけれども、古典落語は100年、200年の時を経て無数にあったろう新作から厳選されたトップオブザ・トップで、いわば、「クラシック」。質が圧倒的に良いのは当然だろう。
2022-04-02 07:46:02
茂木健一郎
@kenichiromogi
落語のポイントは、「属人的」ではないということかもしれない。落語家がかけるネタは、芝浜にせよ、粗忽長屋にせよ、道具屋にせよ、その人に属するものではなく、誰がやってもいいパブリックのものである。ネタの良し悪しもパブリックに議論される。
2022-04-02 07:47:04
茂木健一郎
@kenichiromogi
また、落語でも、弟子や師匠、先輩後輩の話はないわけじゃないが、演者として高座にいるときにはあくまでもその人としているわけで、芸もその限りにおいて厳しく判断される。先輩だろうが、師匠だろうが、ダメな芸、ダメになった芸はダメなのであって、お笑いのようなウェットはぬるま湯はない。
2022-04-02 07:48:55
茂木健一郎
@kenichiromogi
落語は江戸、上方でそれぞれ特色があって、上方落語には『たばこの火』や『千両みかん』のようなかけ値のない傑作もある。属人的ではない、パブリックでクラシックな価値につながっている大阪の笑いの文化にはずっと注目しているし、愛している。
2022-04-02 07:50:51