Jxivはじめの一か月に出た論文

できるうちにJxiv全解読やってみた。公開開始一か月でいったん終了する。
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(注意: 2002-04-24 17:30 JST 時点)

sughimsi @sughimsi

日本における科学技術強化推進のための政策ならびに予算配分の適切さに当事者から疑義が持たれて久しい。政策的要因のうち俎に上りにくかった「大学研究本務者一人あたりの基盤的経費」などの定量的効用が統計的因果探索アルゴリズムLiNGAM開発者の清水らによって導出された。 doi.org/10.51094/jxiv.1

2022-04-03 19:45:05
sughimsi @sughimsi

スタートアップ企業の投資指標としては従来、IPOするまでの期間が簡便な参照データとされてきたが、2012年末の日銀緩和初期から消費増税前のようにマクロ経済環境が比較的恵まれている場合には様子見効果が顕れ、それを考慮すると必ずしも指標として適切でないことを示した。 doi.org/10.51094/jxiv.3

2022-04-03 19:45:34
sughimsi @sughimsi

昨年の沖縄のコロナ対策における、高リスク現場従事者・地域住民・沖縄発着便利用者に対するRT-PCR検査の効果分析を初めて行ない、飲食店従業員や希望住民への検査には門戸を開く意義があると示した。ただしこの調査期間のワクチン接種率は現在よりはるかに低いことには注意。 doi.org/10.51094/jxiv.5

2022-04-03 19:46:27
sughimsi @sughimsi

いわゆるシェールガスと同時に発掘される中軽質油(シェール油)は米露につづいて中国の産出が多いが、その経済性の見積もりは地質に加え、採掘技術・政策変化などにより不確定である。中国においては技術進歩は経済性と好循環をなし、優遇政策の経済効果は地域によって異なる。 doi.org/10.51094/jxiv.7

2022-04-03 19:47:55
sughimsi @sughimsi

台風は接近すれば当然危険だが、秋雨シーズンにはまだ遠洋に台風の中心があっても日本の陸地に大雨を降らすことがある。1980年以降40年間の事例をまとめ、起こらなかった場合と比較分析して、亜熱帯高気圧の張り出しや亜熱帯ジェット気流の道筋に傾向性があることをつかんだ。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-03 19:48:18
sughimsi @sughimsi

国・自治体から企業までカーボンニュートラル宣言が日々出される中、ガソリンスタンドの経営多角化は必須である。そんなスタンドの会社の一つヤマヒロの展開した油外サービス戦略が昨年末に業界初の日本経営品質賞を受賞しており、その内容紹介になっている(症例紹介の如し)。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-03 19:48:43
sughimsi @sughimsi

場の理論と呼ばれる物理学理論は考える真空の中で粒子の生成と消滅を系統的に扱うことで問題を取り扱う共通言語となった。複素二次元のゲージ場にて箙(えびら)と呼ばれる有向グラフに基づいた代数計算を取り入れることで、生成演算を簡潔に表現することができるようになった。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-03 19:50:05
sughimsi @sughimsi

人文学の取り扱う対象もデジタル化が進み、テキストを系統的・能率的に扱うための構造化の検討も本格的になされている。人文学のための電子テキスト構造化の国際的なガイドラインであるTEIガイドラインの出現文脈や意義・ガイドの内容・データの構築法などが概説されている。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-03 19:50:25
sughimsi @sughimsi

会社は株主のものであり株主還元は必須だが人件費抑制につながるとの懸念がついて回り、財務省も最近同様の指摘を出している。2000年以降20年間の上場企業の個別の日経NEEDSデータを分析して株主還元と人件費とに負の相関がみられるか検証したところ、逆に相関は正となった。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-03 19:51:17
sughimsi @sughimsi

胃がんは部位別死者数でも上位常連で早期発見ニーズがある。胃壁組織の腫瘍検査に円偏向散乱を使う方法で、がんの進行度が定量評価できるのかを、散乱光のモンテカルロシミュレーションで検討し、がん組織の偏光が健常組織と違ってかつ十分な強度で見える波長域を導き出した。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-03 19:52:21
sughimsi @sughimsi

機械形状最適化の一手法トポロジー最適化の多部品化は、各部品を勝手に最適化すると組み立てられなくなる課題があった。部品境界に密度を徐変できる架空の部品を配することで組立性の制約を段階化し、まるごと従来のFEM最適化の枠に乗せて組立可能構造を求めることができた。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-03 19:53:45
sughimsi @sughimsi

高分子の自己再生を自在に制御できれば難病根治の戦略に使える。そんなシステムを試験管内で築くための試みで、大腸菌遺伝子(DNA)の転写/翻訳系において転写RNA合成-遺伝子翻訳-DNA複製を連成させて、複製されたDNAから転写RNAを培養で合成する可能性を示した。補遺資料あり。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-03 19:55:47
sughimsi @sughimsi

持続可能な開発(SDGs)の17の目標の達成期限は2030年である。一方で日本においては無形文化遺産の持続性をSDGsと絡めて議論する機運は乏しい。2018年までのユネスコでの議論動向を整理し、特に4番の目標「公正な質の高い教育の確保・生涯学習の機会促進」との関連から論じる。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-03 19:57:48
sughimsi @sughimsi

信号処理のノイズ除去では、処理速度との兼ね合いから、どの波長の信号をどうさえぎるかが鍵とる。提案する手法(ガウス混合バンドパスフィルタ)では、有限インパルス応答の再帰型フィルタを用いて近似的に実現でき、計算量がインパルス応答の長さに依存しないことを実証した。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-03 19:58:55
sughimsi @sughimsi

正常性バイアスによって必要な防災行動を損なうオオカミ少年効果とは逆に、東南海地震報道のような巨大災害シナリオが報じられることで防災対策が急加速あるいは急減するという「ノアの方舟効果」を提唱し、新聞記事のテキストマイニングで実証した。防護動機理論の標語化か。 doi.org/10.51094/jxiv.… twitter.com/sughimsi/statu…

2022-04-04 21:22:50
sughimsi @sughimsi

いま公開されているjxivプレプリント全部見た。 番号から推察するに、この二倍以上の数の投稿が済んでいるとみられる。今月半ばには、もうこんなことはできないだろうな。 ※注意: サイトにもある通り、紹介した論文の記述は、どれも専門家の査読を経ていないものです。十分にご注意・ご配慮ください。

2022-04-03 20:03:31
sughimsi @sughimsi

辻二郎(クロスカップリング反応の祖)の訃報を各紙が報ず。氏が半世紀前に選んだパラジウムは炭素と炭素をつなぐ触媒として扱いやすいが高価。代わりにモリブデンを用いた錯体の触媒下でのアリルアルキル化反応が、鈴木宮浦反応で鍵だった塩基を使わずとも進むことを確認した。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-09 18:03:54
sughimsi @sughimsi

災害救助などの場面で二足歩行ロボットを遠隔操作で全身運動させる際、自身の全身運動をキャプチャするのではなく両手の操作だけでロボットを操作する装置を提案し実装した。重心移動と体回転を二足歩行の台車勢車机模型から組み上げた。突発事態への対処等については触れず。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-17 20:51:00
sughimsi @sughimsi

令和元年台風10号は命名もされず同年の他の台風に見劣りするも一時は超大型でかつ気象予報の進路予測が大外しをした。同時に洋上にあった台風9号との相互作用の強さ、所謂藤原効果が北太平洋高気圧の予測誤差に敏感に反応して、台風北上速度の予測が絞りにくい状況であった。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-17 20:52:23
sughimsi @sughimsi

時間遅れ=タイムラグを持つ一階線型微分方程式の減衰係数が減衰の臨界条件の上下にゆらいでも方程式の解の安定性はゆらぎのない場合とさほど変わらないが、時間遅れの値自体が臨界条件の前後にゆらぐと、ゆらぎのない場合より安定領域が実質的に広がることを数値的に示した。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-17 21:05:15
sughimsi @sughimsi

衝撃力から電力を回収する研究の一環として、著者等が以前に開発した逆磁歪効果(ビラリ効果)を利用する撚り構造型複合材料の特性が、撚り方を変えるとどうなるかを実験評価し、逆磁歪特性に対して撚りの最適回数を導いた。出力電圧値とははっきりとした関係は見られなかった。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-17 21:12:11
sughimsi @sughimsi

近藤克則『健康格差社会』発刊から17年、また同氏らが『検証 健康格差社会』を出して15年たつが、その後の国民健康・栄養調査報告の数値データから、2010年代日本における世帯年収による健康格差の推移を見積もったところ、ほぼ横ばいであり、男女の差もないことが分かった。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-17 21:17:41
sughimsi @sughimsi

大量検査が一気にこなせるとして新型コロナウイルスPCR検査に適用検討されたプール方式では混ぜ合わせた検体から各検査者の感染を調べるが偽陽性偽陰性に弱いと批判された。有病率が小さければカットオフ値を適切に選んで少ない検査数でも元の検査の偽陽性偽陰性を修正可能。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-24 16:42:00
sughimsi @sughimsi

生物の試験管内合成への前段として、翻訳タンパク質による生命に似せたDNA自己複製系を構築する。自己複製にはDNA複製・転写・翻訳に関わる全ての分子の再生が必要となるが、主要な翻訳因子である20種類のアミノアシルtRNA合成酵素のDNA複製と再生を実証した。補遺資料あり。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-24 17:16:13
sughimsi @sughimsi

通常と異なり偏食な蠅としてセイシェルショウジョウバエが知られる。ブドウ糖の少ない果実を好むこのハエが、一般的なショウジョウバエと同じようなブドウ糖の多い食事に付き合うと寿命が縮む。腸管周りの免疫応答遺伝子が抑制されることで消化不良や便秘を起こすことが原因。 doi.org/10.51094/jxiv.…

2022-04-24 17:30:51