「けしからん作品を広告に出すな」は完全に表現の自由への侵害→法務「さすがにそれは言われないでしょう…え、言ってるの?」

え? 言ってるの? え???
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ケット・シー @kettosee

『たわわ』の問題について、広告のリスクコンサルもするうちの人間と話してみた。仮に「こういう広告を出したいんだが」と講談社が相談して来たらどうコンサルするか、という視点で⇒

2022-04-11 10:16:35
ケット・シー @kettosee

今回はどうやら出版社も作者も確信犯で「ご意見は今後の参考に(はなほじ)」のようだから、まったく問題はないと認識しているんだろう。あたりまえだけど

2022-04-11 10:27:15
ケット・シー @kettosee

結論としては(意訳)「うるさいのがやいのやいの行ってくるだろうけど、それを出版社/作者が無視できるなら社会的問題はない」ということになった

2022-04-11 10:26:13
ケット・シー @kettosee

論点は ・公共空間⇒新聞はお金を出してあえて購読するものなので、厳密な公共空間とは言えない見たくない権利⇒法的に知る権利や表現の自由に優越するとは考えられていない

2022-04-11 10:32:03
ケット・シー @kettosee

ジェンダーステレオタイプ⇒言葉を誤用している。今回のはイギリスの基準に照らしても問題ない性的客体化⇒基準がない。今回のイラストが過去のものとくらべて著しく性的とする根拠がない pic.twitter.com/S76Ja6GFeg

2022-04-11 10:34:41
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ケット・シー @kettosee

広告と商品の不一致⇒商品そのものなので問題あるわけがない(例えば選挙の広告で美女がニッコリ、などは不一致とされる) ・むしろ世間にあふれる表現に比べて性的客体化の度合いは低いとさえ言える(後半2点は朝日新聞本誌広告。私見だがよほど「不快」だ) pic.twitter.com/xiaVB2zn6f

2022-04-11 10:51:58
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ケット・シー @kettosee

公共的主体(国、地方自治体、教育機関など)はより配慮が必要だが、私企業がメディアにお金を出して掲出する広告はその限りではない 以上、ほとんどの論点で「問題ない」でした。ただリスクコンサルとしては「好んで炎上させるヤカラはいるので、それを無視できるなら」ということになりますね

2022-04-11 10:56:26
ケット・シー @kettosee

あちなみに「作品の中身がけしからんので広告に出すのはけしからん」というのは完全に表現の自由への侵害なので、うちの法務としては「さすがにそれは言われないでしょう…え、言ってるの?」という反応でした

2022-04-11 10:58:50
手嶋海嶺(ゆっくり生命体) @TeshimaKairei

『月曜日のたわわ』に、治部れんげ准教授が「3つの問題点」を指摘。 特にたわわ広告は「有害なジェンダーステレオタイプを肯定する」「先進的なイギリスでは許されない」との趣旨だけど……。 実はその論は破綻している。 徹底的に分析してみたわ! @TeshimaKairei #note note.com/teshima_kairei…

2022-04-10 11:55:02
ケット・シー @kettosee

講談社がこういう流れを知らないわけがないので、あえて「炎上するだろうけど向こうの論理矛盾が露呈するからやってやれ」とやってるんじゃないかと思ったりして

2022-04-11 11:02:12
シバの殿下 @Mahal

この後半2点に尽きるんすよね。 よしんば「お前らは自社コンテンツでよりによってお色気漫画を前面に出すのか!」と批判したとこで(その批判はまあなくはない)、現実に毎週のように「ヤングジャンプよりも明らかにエロスの強いメディア」の広告が毎週繰り出されてるというお話で。 twitter.com/kettosee/statu…

2022-04-11 12:34:53
ケット・シー @kettosee

@Mahal はい。エロスが強いだけならまだしも「アスリートヌード」なんてあちら界隈からしたら最も許すべからざる「求めていない性的客体化」そのもののはずですけどね。その基準はどこにあるのかというお話ですね

2022-04-11 12:38:12
ケット・シー @kettosee

ちょっとリスクコンサルについて補足。広告の場合2段階で考えます。1)訴えられて勝てるかどうか 2)広告主にとっての各種リスク。「中身がけしからんので広告に出すな」は、もしそういう訴訟を起こしたら、表現の自由の話になりますね。過去の猥褻裁判などを見ても、規制側にはハードルが高いです

2022-04-11 19:42:48
ケット・シー @kettosee

2)に関しては例えば講談社への不買運動などが考えられますが、少なくとも今回のマンガ、およびヤンマガを購読する層は今回の規制側とはまったく重なっておらず、ここでのレピュテーションリスクはかなり小さいと考えられます。またTwitterなどを見ても講談社全体へはあまり飛び火していないようですね

2022-04-11 19:48:55