「捕獲個体をジビエ活用しない有害鳥獣駆除は命を粗末にしている」という風潮に対して異を唱える人々

本来、人々の生活や安全を守ることが目的の有害鳥獣駆除において、捕獲した個体の食肉等での利活用が推進されるあまり、駆除の目的が歪められ、現場で働く人々に様々な負担が生じているという問題提起についてまとめました。
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小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) @SciKotz

「捕獲後は殺処分されるのがほとんどで、命を粗末にすることに疑問を抱いていた」この言い回しがだんだんメディアを侵食してきていて心配です。私たちの生活や衛生を守り、生態系や生物の命も守るための駆除と殺処分が、そんなに命を粗末にすることだろうか。 mainichi.jp/articles/20220…

2022-04-01 08:50:43
リンク 毎日新聞 県内で急増、農作物被害が深刻化 「お尋ね者」キョン、高級革に きめ細かく丈夫 業者や猟師、大切な命有効に /千葉 | 毎日新聞 県内で急増し、農作物被害が深刻化しているシカ科の特定外来生物「キョン」の革を有効活用しようと、地元の業者や猟師が奮闘している。捕獲後は殺処分されるのがほとんどで、命を粗末にすることに疑問を抱いていたところ、キョン革のつやのある性質に着目。「お尋ね者」を高級品に生まれ変わらせようと試行錯誤を続けてい 73
小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) @SciKotz

本来は個体数管理や被害抑止が目的なのに、有効活用に重点を置いて、駆除が遅れたり、貴重な費用を費やしてしまったら、その方が人やリソースの粗末な使い方のような気がします。本来の目的を見失わずに報道して欲しい。自分自身への戒めとしても記しておきます。

2022-04-01 08:50:44
小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) @SciKotz

しつこいですが、有害捕獲や外来種駆除をしている当事者に対して、「命を粗末にする人」と書いていることに無自覚な感じが伝わってきて結構腹立たしく思っています。やってくれる人がいなくなったらどうしてくれるんだ。

2022-04-01 08:59:19

駆除個体の有効活用を推進する農水省の方針に関して

しまきう@熊に返り血を浴びせるひよ子猟師 @SHIMAQ404

有害鳥獣駆除が「命を粗末にすること」という論調が本当に嫌でして。 過日あった鳥獣害対策の基本的指針についてのパブコメにも意見を送ったりもしてるのですが当の農水省がこんな認識なので、一般の方の認識はもっとこの論調に近いのだろうと思うととても辛いです。 public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public… pic.twitter.com/c4z64OCXgV

2022-04-03 01:27:38
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リンク public-comment.e-gov.go.jp 「鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための施策を実施するための基本的な指針の改正案についての意見・情報の募集」の結果について|e-Govパブリック・コメント パブリックコメントの「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン(案)」に関する意見募集の実施についての詳細です。
しまきう@熊に返り血を浴びせるひよ子猟師 @SHIMAQ404

こんな言い方は普段しないですが、農水省の担当の方には一頭分でいいので有害駆除された動物の引き出しから解体、販売までしていただきたい。どれだけのマンパワーがかかっていて利益を出すのが難しいのか。 有効利用される“率“をあげるためにどれだけの非効率さが生まれるのか考えて頂きたい。

2022-04-03 01:27:39
しまきう@熊に返り血を浴びせるひよ子猟師 @SHIMAQ404

「命を粗末にしない」という綺麗事のために犠牲になるのは本来殺さなくても良かった野生動物の命であり、費用対効果が低くなって余計に掛かる税金です。 何のための有害鳥獣駆除なのか、本来の目的に今一度立ち返る必要があると考えます。

2022-04-03 01:27:39
nonn @nonn3627

@SHIMAQ404 @r_kikyoya 本末転倒ですね!駆除と有効活用を一緒にやろうと思うことに無理がありますね! 理由は、獲れる時期に沢山獲らないと減りません。でも、受け入れ施設は、処理しきれないので制限をかける結果、減らすという一番の目的が無くなります!後手後手の施策です!

2022-04-03 17:19:18

駆除個体を受け入れている加工施設での過重労働について

桔梗屋@Deer Culler @r_kikyoya

捕獲する人間と解体処理施設で働く人の意識のギャップが端的に出たケース。捕獲する側としては、動物の行動に合わせて、最も捕獲しやすい時間に出猟するのは当然であり、捕獲したら、肉質が落ちないように一刻も早く処理施設に引き渡せるよう努力しようとすると思う。その行為に全く悪意はない。 twitter.com/deersnakanohit…

2019-07-04 10:17:13
ちづDeer’sの中の人@ジムニーJB74 @deersnakanohito

いくら雨上がりで明るくなるの早いからって、こんな時間に鹿を持って来られるのは困る。 うちをなんだと思っとるんじゃ? ロボットじゃないんやで。 マジで常識が無さすぎるわ。 「仕事忙しくて夜が遅いから朝早くに持ってくるのは勘弁して」って一応言ったけど、絶対つたわってないなアレ。

2019-06-28 06:16:13
桔梗屋@Deer Culler @r_kikyoya

一方、処理施設ではたらく人にとっては、いつ来るかもわからない獲物に対応するために、日の出直後から日没後まで待機しておく必要があり、場合によっては、一気に持ち込まれた捕獲個体の解体のために、何時間もの重労働を求められる訳だから、そんなのやってられないという気持ちも理解できる。

2019-07-04 10:17:14
桔梗屋@Deer Culler @r_kikyoya

しかし、もし捕獲個体を全て加工処理施設に持ち込むことが駆除の条件になっているのに、日の出直後と日没後数時間の持ち込みを断られたりしたら、駆除のために頑張っている狩猟者としては到底やってられないと感じるだろう。これは鳥獣被害対策とジビエ利用を両立しようとする際の根本的な問題である。

2019-07-04 10:17:14
桔梗屋@Deer Culler @r_kikyoya

狩猟者は動物に合わせて行動しているのだから、処理施設もそれに合わせるべき、という意見は一見合理的だが、日没後に複数の狩猟者がそれぞれ獲物を持ち込んだ時などは、大量の解体処理のために作業が深夜に及ぶという話を聞くと、そのような過酷な労働を処理施設の人に求めるべきではないと思う。

2019-07-04 11:19:19
桔梗屋@Deer Culler @r_kikyoya

駆除個体を受け入れている加工処理施設での長時間労働の問題は、いずれ大きな問題になるはずである。この問題の根本的な解決には、捕獲個体の処理と食肉加工を分離し、無人で受け入れ可能な窓口や、一時保管用の大型冷蔵庫、解体せずに処分するための処理ルートの整備などが必要だと思う。

2019-07-04 11:19:20

捕獲個体の活用を前提としない低コストの処理施設について

Uri(山本暁子) @Urify_Hunter

鳥取市の減容化施設がオープン。 骨も皮も全部土に還る最新施設。1億600万円の予算で建てられた。 今日1日で大量のイノシシと鹿が運び込まれていた。写真3枚目のような70kgオーバーのプリプリイノシシも廃棄に(ノД`) もったいないけど、解体所の経営って難しいのよね。 pic.twitter.com/XGb1LGd6DR

2022-04-01 21:42:05
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石崎英治 @hide_danbo123

有害鳥獣駆除で捕獲した獲物を100%利活用するのは現実的ではありません。そもそも捕獲目的が違います。肥料や飼料としても使えないのであれば、いかに効率的に減容化させるかが重要です。 twitter.com/Urify_Hunter/s…

2022-04-04 14:10:59
桔梗屋@Deer Culler @r_kikyoya

日本では、ジビエ利用ばかりが推進されているせいで、狩猟や駆除で捕獲した個体を低コスト・低環境負荷で処分する技術の導入が遅れていると思う。食肉利用が難しいような状態の悪い個体は費用をかけずに処分して、条件の良い個体の加工だけに注力しなければ、大規模加工施設の経営は難しいと思う。

2021-03-29 13:57:53

狩猟者としての倫理感についてのひとつの考え方

桔梗屋@Deer Culler @r_kikyoya

利活用が進まないから駆除が出来ないというのは本末転倒だと思う。どこの世界に「切った毛の有効利用が出来ないから髪は切れません」という床屋がいるだろうか? 増えすぎた動物が人間社会の害になるのなら効率的に殺して捨てる。こういう考えが狩猟者倫理に反するなら、私はハンターじゃなくていい。

2020-07-09 14:06:34
桔梗屋@Deer Culler @r_kikyoya

私は基本的な考え方が「ハンター」ではないので、効率的な有害鳥獣駆除のためなら、毒餌の使用など、普通の狩猟者が卑怯だと嫌う手法でも使って構わないと思っている。駆除個体の有効利用も、現場の負担にならないように出来るのなら、無理のない範囲で進めれば良いという考えである。

2020-07-09 14:06:33
まとめ 「命を無駄にしない!」という伝統的な狩猟倫理にあえて異論を唱えた、ある狩猟者のつぶやき 狩猟に関わる者として「命を無駄にしないために捕獲した個体は出来る限り有効活用したい」というという気持ちは当然ありますが、「殺して捨てるだけの駆除」や「金目当ての捕獲」を安易に批判する意見には賛成できない、という立場からのつぶやきをまとめました。 22942 pv 241 11 users 10