吉野家ファンからの「取締役舌禍事件」に対する評価

そもそもなんであんな外資コンサルが潜り込んでいたのか
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SOW@ @sow_LIBRA11

まぁ件の吉野家の取締役の舌禍問題。 要は「吉野家は安さや手軽さで勝負をしている以上、高価格飲食店にはやはり勝てない、高級フレンチ料理よりも牛丼はいいにはできない。だから、そういった経験を得るより先に、如何に、”思い出枠”に入れるかがポイント」ということを言いたかったのだろうと。

2022-04-20 07:36:11
SOW@ @sow_LIBRA11

わかりやすく例を挙げれば、コカ・コーラなわけですよ。コーラより旨い飲み物は、多分いっぱいある。それこそ金に目をつけない高級品ならいくらでもあるだろう。でも、夏のさなかに、喉がクソ乾いた時に、「欲しい」と思うのは、やはりコカ・コーラなのだ。 まぁ私はペプシ派なんだが。

2022-04-20 07:38:20
SOW@ @sow_LIBRA11

それを植え付けるためには、やはり早い段階、若い段階、まだ自由になるお金、それこそ飲食方面に注ぎコメられるようになる「前」に、如何に取り込めるかが重要。味や接客も大切だが、プラスアルファが求められる、そういう意味合いなのだと思うのな。

2022-04-20 07:40:13
SOW@ @sow_LIBRA11

ただそれを踏まえた上でも、やはり適切とは問うて言い難いたとえだったのは事実で、吉野家を愛用している者でさえ、いい顔をしないのは事実。 なぜなら、今この瞬間も通っている者たちは、「シャブ漬けに成功した者たち」扱いしたと言ったに等しいのだから。

2022-04-20 07:42:10
SOW@ @sow_LIBRA11

そういう意味では、マーケティングの専門家でありながら、件の取締役は、「客を見ていなかった」とも言える話で、単純な懲罰だけでなく、「資質に疑問がある」として役職を解任されても当然な話なのな。

2022-04-20 07:44:11
SOW@ @sow_LIBRA11

ただ、だがそれでも、一時的に株価などは下がっているが、総合的に見ても誤差範囲。しばらくしたら、また戻るのは確実だろうと。しかし、それは、今回の件が軽かったわけではない。

2022-04-20 07:44:56
SOW@ @sow_LIBRA11

私も吉野家にはよく行く、松屋も行くし、なか卯も行くが、すき家は近所にないので足が遠ざかっているが、嫌いではない。ともあれ、私が吉野家に行くのは、たいてい朝方、夜明け前だ。あれくらいの時間に一番食いたくなる。

2022-04-20 07:46:06
SOW@ @sow_LIBRA11

その時間帯の近所の吉野家には、いつもおばちゃんとおねえちゃんの二人が店に立っている。 おばちゃんの方は五十代後半くらいだろうか? 吉野家、オーダーの仕方具合では、割高になる場合もあるのだが、「こっちの方が内容同じでお安いですよ」と笑顔で言ってくれる。

2022-04-20 07:47:50
SOW@ @sow_LIBRA11

おねえちゃんの方は無愛想ではあるのだが、このご時世、オーダーの仕方を間違え、テイクアウトのほうで注文してしまい、それに気づくやすぐに厨房の方に、「こちらの方店内です!」とやって、謝る私に「大丈夫です」と返してくれた。

2022-04-20 07:49:22
SOW@ @sow_LIBRA11

なんのことはない。件の取締役・・・もとい、元取締役よりも、私にとっての「吉野家」は、このおばちゃんとおねえちゃんのいる店なのだ。どこの大学出のどんな経歴の欧米帰りのお偉い方か知らんが、そいつなど「知ったことではない」のだ。

2022-04-20 07:53:07
SOW@ @sow_LIBRA11

それは多分、日本中の吉野家で同様なのだ。 今この瞬間も働いている、かつて働いていた、何千もの従業員たち。つねに「うまくて安い」を維持するために駆けずり回っていた何十何百もの社員たち。

2022-04-20 07:54:34
SOW@ @sow_LIBRA11

ご存知だろうか? 吉野家、数年前、狂牛病問題の際に、牛丼の販売を中止した。あれはただ単に「安価な米国産牛肉が手に入らなくなったから」ではない。 「同じ味、同じ品質の牛肉」が手に入らなくなったからだ。

2022-04-20 07:55:40
SOW@ @sow_LIBRA11

吉野家は基本的に、ごく一部の例外はあるが、「どの店でも同じ値段、同じ味」をモットーとしている、全国に千店を超すチェーン店に、それだけの莫大な量を供給するには、国内では果たせず、大規模畜産が可能な米国以外にないのである。

2022-04-20 07:57:47
SOW@ @sow_LIBRA11

食肉業では、肉の出荷の際、その肉の使用用途に合わせた「スペック」と呼ばれる切り方が定められている、「ハンバーグ用のスペック」「ステーキ用のスペック」などというようにである。

2022-04-20 07:59:17
SOW@ @sow_LIBRA11

アメリカの食肉業において、その「スペック」の一つに「ジャパンスペック」がある。これは、吉野家の牛丼ように合わせたスペックであり、それが「日本向け牛肉」の代名詞になった、それくらいこだわっているのだ。

2022-04-20 08:00:52
SOW@ @sow_LIBRA11

そんな吉野家だが、実は一度、倒産寸前まで追い込まれた時期がある。少なくとも、会社更生法の申請を余儀なくされるほどの事態。なぜこんなことになったかというと、簡単にいえば、価格を抑えるために、質の悪い肉を使ってしまったからだった。

2022-04-20 08:02:00
SOW@ @sow_LIBRA11

その時の経験から、「チェーン店は、どこでもいつでも同じ味が楽しめてなんぼ、それができないのなら、売るべきではない」と、「牛丼屋が牛丼を売らない」という選択をしてまで、「客を裏切らない」ことを守ったのだ、それが、あの当時の牛丼販売停止の顛末である。

2022-04-20 08:03:20
SOW@ @sow_LIBRA11

一度倒産仕掛けた吉野家は、それまで「はやい、やすい、うまい」だったキャッチコピーを、「はやい、うまい、やすい」に変えた。低価格維持をお題目に、味をおろそかにした過去を諫めるために、今日この瞬間も己を律しているのである。

2022-04-20 08:04:42
SOW@ @sow_LIBRA11

一度倒産仕掛けた吉野家が再建できた理由は、経営者たちの奮闘もあるが、それ以上に、従業員たちの草の根の努力の賜物だった。彼らは、なんのかんのいって吉野家を愛していたのだ。

2022-04-20 08:06:33
SOW@ @sow_LIBRA11

その証左として、「Mr.牛丼」と呼ばれた男がいる。 阿部修司氏、誰あろう、吉野家の先代社長である。 この人物こそが、上述の「牛丼販売停止」を決定した人物なのだが、彼は「元吉野家のアルバイト」である。

2022-04-20 08:09:44
SOW@ @sow_LIBRA11

バイトから社員になり、倒産の危機を経験し、それから社長にまでなり、22年間吉野家を経営を指揮した。 まさに、その異名にふさわしい立志伝の人物である。 社長ですらこれである。 だからこそ、沈んだ太陽を、もう一度登らせることができたのだ。

2022-04-20 08:11:31
SOW@ @sow_LIBRA11

安倍氏はあくまで、「わかりやすい例」でしかない。 そして吉野家に限らず、多くの企業が、今も営まれているのは、顔も名前も出ない、多くの従業員たちがいてこそなのだ。まさに「人は石垣人は城」なのである。

2022-04-20 08:12:59
SOW@ @sow_LIBRA11

彼らの日頃の働きがあればこそ、今回の問題すら、致命傷はおろか、回復可能な醜聞にしかならないのである。 だが、これは「ノーダメージ」だったのではない。 元取締役の起こした問題を、全国の従業員と社員たちが、分散して請け負ってくれただけなのだ。

2022-04-20 08:14:33
SOW@ @sow_LIBRA11

多くの人間で分散すれば、傷は小さなものになる。 だがそれでも傷はつく。いわれのない傷を付けられたのだ。全国の、ただ真面目に黙々と働いていた者たちが。 おそらく、この数日で、店頭で勘違いした正義執行者に皮肉を受けられた者も、一人や二人ではないだろう。 心から同情する。

2022-04-20 08:18:50
SOW@ @sow_LIBRA11

「でも従業員なんだから同罪!」と思うかもだが、会社組織は国家ではない。法人である。少なくとも働いている社員は、件の元取締役の家来ではない。ましてや奴隷ではない、所有物ではない。

2022-04-20 08:19:55