作品と広告の歪な関係

かかし朝浩(@kakashiasa)さんの一連のツイートに感銘を受けたので纏めました。
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かかし朝浩@自称漫画家 @kakashiasa

「普通のドキュメントかと思ったら宣伝だった」系のCM番組にムカついてたら、夢でまでそれにブチ切れて起きてしまった。正直、未だかつてここまで腹立たしい「エンタメの手口」に会った事がない。心底腹に据えかねている。

2011-09-13 09:19:09
かかし朝浩@自称漫画家 @kakashiasa

「好きな女にこの方法試してみろ!」の騙し討ち広告がネット中に貼りまくられてもどこからも規制されないこと、「一見ドキュメントなのにオチはタダの広告」な番組が放送され続けている事はエンタメの根幹に関わる。俺本気でそう思ってます。

2011-09-13 09:21:54
かかし朝浩@自称漫画家 @kakashiasa

作品と広告の関係って、「いい商品を作ること」「いい商品があると知らせる事」のシンプルな関係で、本来どっちかだけで成立するものではないんだけど、バブル以降「いい商品だと思わせて金さえ払わせたら、それがいい商品かどうか関係なくね?」という詐欺的な考え方が強まった。

2011-09-13 09:27:14
かかし朝浩@自称漫画家 @kakashiasa

更に、客はタダ見してスポンサーが金を払うわけだから、客の好みなんかよりスポンサーさえ喜ばせておけばいいという手合いが増え、「誰が見るんだコレ」って作品が量産されているのに商売としては完結するというイビツな金の流れが出来上がった。結果、客は「作品」に期待しなくなった。

2011-09-13 09:30:47
かかし朝浩@自称漫画家 @kakashiasa

しかし客がソッポを向いたら、本来「集客効果」に金を払っていたスポンサーだって困る。実体の無いコンテンツにスポンサーが興味を示さなくなり、「仕掛けたブーム」が宙に浮き、それでもなお売れている「面白い作品」にやっと'10年代で注目が集まってきた。

2011-09-13 09:34:52
かかし朝浩@自称漫画家 @kakashiasa

いわば作品と客の健全な関係が再生され、「面白いもの」に客が期待を取り戻し始めているのが現状。その「期待」を逆手にとって食い荒らそうって奴は断固許しがたい。卵を産むまで育った雌鳥を勝手に締めて、自分だけ焼き鳥を食おうってんだから。

2011-09-13 09:39:42
かかし朝浩@自称漫画家 @kakashiasa

「面白い作品だよ!」とデカい声で喚き散らし、それならと覗いてみたら露骨に商品を売りつけてくる。こんなのに当たったら、「面白そう」って期待まで根こそぎ潰れて当然。本当に腹が立つのは、メディアに金は払ってるからいくら人の神経に障ろうとも露出は延々と続くって点だ。

2011-09-13 09:44:16
かかし朝浩@自称漫画家 @kakashiasa

今まで一番いやらしいエンタメ作品だと思ってた「営利宗教」の勧誘作品よりも酷い点は、営利宗教はいちおう「客本人が金を払いたいと思う」ようには気を使っていたということ。こいつらは詐欺師として一応プロのエンタメをしている。だが引っ掛け広告、てめーはだめだ。

2011-09-13 09:50:45
かかし朝浩@自称漫画家 @kakashiasa

人も騙せず、ただ客の期待感だけを潰し、疑問視する声は発信媒体に金を渡す事で無視する。こんなビジネスモデルはいずれ破綻するだろうけど、客が「作品」というものに期待感を抱かなくなる前に、可能な限り早く潰すべきなんだ、こういうのは。

2011-09-13 09:53:30