編集可能

米議会図書館アンドリュー・ロブ氏講演会「災害からの図書館資料復旧」@国立国会図書館 #saveMLAK

米議会図書館アンドリュー・ロブ氏講演会 「災害からの図書館資料復旧」@国立国会図書館 http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/data_preserve28.html
震災 支援 robb 国立国会図書館 andrew
10
Toshiyasu Oba @tsysoba
今日は、全史料協関東部会「被災文書を復旧する」@文京区駒込地域活動センターと、米議会図書館アンドリュー・ロブ氏講演会「災害からの図書館資料復旧」@国立国会図書館がもろかぶりであった。海外から人を呼ぶ時には日程の選択肢がほとんどないので、しょうがないんだけど。
Toshiyasu Oba @tsysoba
ロブ氏の話は、1966年のフィレンツェ洪水から始まった。資料保存の世界では繰り返し語られるFlorence Floodだけれど、ロブ氏もまた、Florence Floodを経験したconservatorから教えを受けている。
Toshiyasu Oba @tsysoba
ロブ氏が大切な本だと語っていたのは、Peter Waters "Procedures for Salvage of Water Damaged Library Materials"。1975年米議会図書館版が初版とのこと。
Toshiyasu Oba @tsysoba
ちなみに、今は1993年版がネットで読める。 http://t.co/HsEHOIS
Toshiyasu Oba @tsysoba
この"Procedures for..."は、フィレンツェの洪水の際の文化資源救出の経験から得られたものをまとめたもの。ロブ氏は、経験を文字にしてまとめることの重要性を指摘していた。そして、1966年から10年かかった、ということも。
Toshiyasu Oba @tsysoba
日本の経験も書き残してほしい、とロブ氏は繰り返し強調していた。それが、後につながる、ということも。フィレンツェの経験が、ロブ氏に受け継がれたように。
Toshiyasu Oba @tsysoba
それにしても、1966年にフィレンツェに集まった欧米の文化財修復の専門家たちのネットワークが、現在の資料保存関係者たちのネットワークの基礎になっている、というのは、知識としては聞いたことがあったけど、直接その流れを受け継いだ人の話を聞くと、説得力が違う。
Toshiyasu Oba @tsysoba
フィレンツェでの経験を踏まえて、米議会図書館で整備されたものの一つが、consevatorと保存修復のためのlaboratories。冷凍保存や、凍結乾燥という手法は、フィレンツェでの経験から研究、発展させていったものとのこと。
Toshiyasu Oba @tsysoba
もう一つ重要なのは、緊急事態管理体制emergency management。特に、災害等の緊急事態時の対応のための計画作りの重要性をロブ氏は強調していた。そこには、短期的な対応だけではなく、長期的な復旧プランを含む必要性も指摘あり。
Toshiyasu Oba @tsysoba
あと、重要なのは、こういった緊急事態計画は、小さな災害(ちょっとした雨漏りでも!)適用して、そのプラン通りに行動してみなければならない、ということ。計画の実用性を確認できるとともに、大きな災害のための訓練にもなる。(耳が痛かった)
Toshiyasu Oba @tsysoba
米議会図書館では、資料保存担当者たちによる緊急事態チーム(ボランティアらしい)が、何かあった場合には、24時間いつでも、次の行動への起点となれるようにしているとのこと。
Toshiyasu Oba @tsysoba
緊急事態計画については、日ごろの準備、短期の災害対応、長期的復旧、緩和(mitigation)といったサイクルで説明がされていた。具体的事例としては、ロブ氏も写真の復旧作業に関与した、2004年のハワイ大学での鉄砲水がとりあげられた。
Toshiyasu Oba @tsysoba
脱線しますが、ハワイ大学の鉄砲水による図書館の被害と復旧に関しては、バゼル山本登紀子「楽園を襲った「ハロウィーンイブ鉄砲水」」情報管理. 48(6) http://t.co/xQaYTtb は必読かと。
Toshiyasu Oba @tsysoba
ハワイ大学では、夜8時の災害発生後、災害対応計画に基づいて、2時間後には建物外からの最初の被害状況のアセスメントが行われ、深夜には計画の実施を決定、朝には現場の確認開始、24時間後には冷凍トラックが現地に到着と、極めて迅速な対応が行なわれた、とのこと。
Toshiyasu Oba @tsysoba
1週間で優先順位の高い資料の救出/搬出を完了し、2週間後には資料の救出が完了し、部分的に再開館、2ヶ月半後にはほぼ全面的に開館するところまで対応が進んだそう。ただし、救出した写真の処理には2年半、被災した地下スペースの再利用開始までには6年弱がかかっている。
Toshiyasu Oba @tsysoba
ハワイ大学のケースは、人的被害がほとんどなく、被災地域が限定的で、図書館の建物自体も、被災は地下に集中していたなど、インフラ面も被害が少なかったことが幸いした面もあるとのこと。それでも、コレクションの復旧には長い時間がかかることを、ロブ氏は強調していた。
Toshiyasu Oba @tsysoba
ちなみに、ハワイ大学のケースでも凍結して資料を一時的に保管する方法は有効だったとのこと。これで時間が稼げた、と話をされていた。あと、質疑でも話題になったのだけど、災害対応の専門会社と大学が契約していて、そこのサポートを(有償だけど)得られたのも大きかったらしい。
Toshiyasu Oba @tsysoba
ちなみに、ロブ氏の話に何度も出てきた、災害対応を専門にしている会社の一つはBelfor社 http://t.co/RGc2Tcv 。日本法人もあり http://t.co/q00bMAc 。ただ、米国でも、中小規模を含めた文化機関まで対象にしだしたのは最近のことらしい。
Toshiyasu Oba @tsysoba
ハワイ大学の経験を踏まえて、米西海岸とハワイの資料保存専門家の間のネットワークが構築されたとのこと。WESTPAS http://t.co/Fg5DDjP
Toshiyasu Oba @tsysoba
もう一つ、ハワイ大学の例で重要なのは予算の話。初期対応に関する費用は、州政府が負担し、国として災害地認定を受けると国から予算が出ると、それが州政府に支払われる(州が一時立て替えるような感じ?)という方式が取られているとのこと。
Toshiyasu Oba @tsysoba
次にロブ氏がとりあげたのは、ハリケーン・カトリーナの事例。州をまたぐ大規模な災害でもあり、また、人命、インフラへのダメージも甚大だった。
Toshiyasu Oba @tsysoba
Tulane大学図書館でも災害対応の会社に依頼したものの、到着したのは一週間後、水の排出が終ったのがさらにその一週間後。その後、資料の救出を開始したものの、すぐに次のハリケーンが来て、作業は中断。優先度の高い資料の搬出は1ヶ月半後、全資料の搬出はその2週間後。
Toshiyasu Oba @tsysoba
対応に時間がかかったこともあり、資料へのダメージが大きかったとのこと。現在は、ようやく資料の乾燥が終わり、書架に戻すのを待っている状況で、全ての作業が終了するのは2013年ということだった。いかに災害後、資料の復旧に時間がかかるのかがよくわかる。
Toshiyasu Oba @tsysoba
その他、小規模な施設の事例なども紹介されていたけど、ちょっと省略。
残りを読む(18)

コメント

Toshiyasu Oba @tsysoba 2011年9月14日
追記ツイートを追加しました。
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする