ゲッターロボ 簡易レビューまとめ

アマプラで平日に1話ずつ、2ヶ月半ぐらいかけて見て書いた簡易レビューのまとめです。
10

前半(2クール目まで)

大山シュウ @ohyama_emerald

41話まで見てるんですが、とりあえず26話まで雑感。 amazon.co.jp/gp/video/detai…

2021-10-02 20:43:18
大山シュウ @ohyama_emerald

もうすぐ50周年ですが、漫画版をベースにした続編やスピンオフが作られ続けているマジンガーZと同様かそれ以上に根強い人気を誇る本シリーズ。最新作にしていわゆる本伝としては最終作とされる「ゲッターロボアーク」のアニメ版もこの間放映を終えたばかりです。

2021-10-02 20:46:54
大山シュウ @ohyama_emerald

壮大な世界観へと発展した漫画版が何かと取り沙汰されがちですが、俗に東映版とも呼ばれる1974年に漫画版と並行する形でアニメ化された本作は基本骨子こそ共通していますが、その趣は漫画版とだいぶ異なるものです。

2021-10-02 20:51:49
大山シュウ @ohyama_emerald

本作の範疇ですとゲッター線は例外ケースこそあるものの無公害で採取も宇宙から無尽蔵に降り注ぐそれを採集するだけという「夢のエネルギー」であり、早乙女博士の目的もあくまでその平和利用が第一、ゲッターロボも本来は宇宙開発用とかなりマイルドになっています。

2021-10-02 21:34:50
大山シュウ @ohyama_emerald

ただしこのゲッター線が恐竜帝国たるハ虫人類にとって猛毒であることは漫画版同様で、太古の昔地下へ逃れながらも地上再進出を夢見る彼らにとって人類がゲッター線を発見したことはまさに死活問題でした。ゲッター線エネルギーの利用が一般的になれば、地上に出ることさえ困難になるからです。

2021-10-02 21:34:51
大山シュウ @ohyama_emerald

この根底において本作が善悪以上に一種の生存競争であることは漫画版と同様であり、恐竜帝国側も手段こそ悪辣ですが彼らなりの信念や価値観で動いているという、ドラマ重視寄りなところはこの頃から色濃いものがありますね。

2021-10-02 21:34:51
大山シュウ @ohyama_emerald

漫画版と一番異なるかもしれないのがリョウこと流竜馬。 前年の「バビル2世」で頭角を表しつつあった神谷明さんの爽やかで力強い演技がよく似合う正統派イケメンに仕上がっています。サッカー部キャプテンだけど実家は剣術道場を営んでいるなど、バックボーンも全く異なるもの。 pic.twitter.com/Hj0iSGb0JP

2021-10-02 21:34:52
拡大
大山シュウ @ohyama_emerald

そのイケメンで模範生的な立ち位置ゆえハヤトには時折反発されムサシにはよくやっかまれる立場ですが、その能力とリーダーとしての資質は確かなものであり、他の二人にもその点は大いに認められているし、ゆえにこそ彼を中心にしてチームは徐々に纏まってゆくことになります。

2021-10-02 21:34:52
大山シュウ @ohyama_emerald

漫画版ではその苛烈さと過激さが目立つハヤトですが、このアニメ版では心の奥底の優しさをニヒルな態度で隠す正統派クールガイとして描かれています。亡き母の写真を忍ばせたロザリオを肌身離さないなど、黙して語らぬだけで大変家族想い。あと事あるごとにハーモニカを吹きます。めっちゃ吹きます。 pic.twitter.com/GujghT8O4r

2021-10-02 21:49:15
拡大
大山シュウ @ohyama_emerald

ハヤト回はなんか妙に気合が入っている感じなんですけど、8話におけるチンピラ兄弟とのやけに動きのいい格闘シーンなどでは何のアニメだっけこれ、と行き場のない気持ちになったりします。ただしこの回は戦闘の方の動きも良かったんですが。

2021-10-02 21:49:15
大山シュウ @ohyama_emerald

あと意外にノリが良くてお茶目なところがあるのも味ですね。1話での「オレはボインちゃんが大好きでな」は照れ隠し込みでアニメ版ハヤトを象徴する一言かもしれません。「スーパーロボット大戦A」ではラミア絡みで意外なほど良い使われ方をされたセリフでもあります。

2021-10-02 21:51:35
大山シュウ @ohyama_emerald

リョウが一枚目、ハヤトが二枚目なら典型的な三枚目がムサシです。敵がハ虫人類なのに爬虫類のたぐいが苦手だったり当初は操縦技術も未熟だったりと、序盤は特にコメディリリーフ担当でした。ミチルへの好意を一番表に出してるけど空振ってばかりなのもお約束。 pic.twitter.com/kW7jk46yDI

2021-10-02 22:03:20
拡大
大山シュウ @ohyama_emerald

ただ彼はバリバリの成長型でもあり、爬虫類への苦手意識は早々に克服して操縦技術も徐々に確実に向上してゆきました。これによって自信を得たのか、リョウやハヤトへ張り合う姿勢も少しずつ影をひそめてゆきます。子供を利用した敵に怒りを露とするなど、情深さや人の好さも顕著。

2021-10-02 22:03:21
大山シュウ @ohyama_emerald

シリーズの顔役でもあるゲッター1。 サッカーボールがモチーフ元だというその印象的なフェイスやロボアニとしては初かもしれない斧装備など基本的なインパクトは既に備えています。ゲッタービームはもちろん強力ですが、決まり手としては意外なほどトマホークも目立っている印象。あとキック。 pic.twitter.com/78JdF2dDhj

2021-10-02 22:24:20
拡大
大山シュウ @ohyama_emerald

スピードと切れ味、大地の狩猟者ゲッター2。 速さを活かして敵を翻弄する場面も多いのですが、思わぬ攻撃に不覚を取ってしまいがちなのもこの形態です。しかしながら、ツボにハマった際の破壊力と突破力は全形態トップという印象は今も変わりません。 pic.twitter.com/karsQO7tEB

2021-10-02 22:24:22
拡大
大山シュウ @ohyama_emerald

距離を詰めての力比べなら任せろ、のゲッター3。 アニメ版の設定に即すれば、そのミサイルや太い腕は障害物を排除するためのものなのでしょう。ムサシはこの特性を応用し、柔道の達人である自らの特技を反映した投げ技「大雪山おろし」を編み出しています。OPでも披露しているアレ。 pic.twitter.com/0Y1WL5oTto

2021-10-02 22:24:23
拡大
大山シュウ @ohyama_emerald

本作のバトル傾向は、最終話直前まで主役が頂点として君臨していたマジンガーZと異なり「敵が強い」の一語につきます。恐竜帝国はその悪辣さや卑劣さも込みでとにかく手強い連中であり、リョウたち人類側はゲッター線という槍を武器にチームワークを成長させながら立ち向かっている印象。

2021-10-02 22:39:59
大山シュウ @ohyama_emerald

なもんだから、ゲッターロボは割によく壊れます。かなり壊れます。でもそのたびになんとかチームワークを立て直したり根性で修理して次は必ずゴールを決める、そんな作風ですね。

2021-10-02 22:39:59
大山シュウ @ohyama_emerald

ムサシが成長するにしたがってコメディリリーフをやりにくくなったからか、23話からは大枯文次に浅太郎ロボという新たなコメディリリーフが登場します。これにムサシの子分だったジョーホーが加わり、コメディ担当チームが結成される形。

2021-10-02 22:39:59
大山シュウ @ohyama_emerald

文次は多分にボスを意識したキャラなんですが、メインキャラ三人のチームワークが見せ場な本作においてはいささか浮いている感があります。ミチルに惚れるところといい、ムサシの後釜としては立ち位置が被りすぎているのも問題点。使い所がないためか、スパロボにも登場していません。

2021-10-02 22:40:00
大山シュウ @ohyama_emerald

敵方は意外なようですが、1クール目の段階ではバット将軍もガレリィ長官も出てきません。シリーズの特徴のひとつでもある毎回のキャプテン達も、その登場は8話を待たなくてはなりませんでした。いろいろ事情があったのでしょう。

2021-10-02 22:47:45
大山シュウ @ohyama_emerald

漫画版にない要素としては、帝王ゴールの上に君臨する大魔人ユラーが挙げられます。おそらく帝王の血筋のみがその存在を知るいわば「魔界の神」ですが、その割に意外と顧みられない不遇ポジションに立っています。何故なのかは、最後まで見届けたら語れることが増えるでしょう。 pic.twitter.com/D2ZTLBiNCO

2021-10-02 22:47:46
拡大
拡大
大山シュウ @ohyama_emerald

さて本作もマジンガーZほどじゃないですが、それなりに推しは存在します。ちょっと刻んでみましょう。

2021-10-02 22:53:18
大山シュウ @ohyama_emerald

メカザウルス・サキ。かつてはスパロボでも常連でした。 1話に現れ、試験運用中だったプロトゲッターロボを破壊しミチルの兄・達人を亡き者とした張本人です。戦闘場面は短いですがゲッタービームをいきなり受け付けなかったり、初回の敵としてはなにげに割と高レベル。 pic.twitter.com/3NxI3UjqXR

2021-10-02 23:07:07
拡大