- Kim_Kaphwan11
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はじめに
「ロシア・ウクライナ戦争」の影響か、「岸田政権下の憲法改正」の機運が上がっています。
https://mainichi.jp/articles/20220502/k00/00m/010/154000c
これに対して「憲法9条護憲」を訴える側から『プーチン氏のようなリーダーが選ばれても、他国への侵略ができないようにするための条項が憲法9条』との主張が聞かれますが、この主張は説得力が薄いと思えます。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220225-OYT1T50235/
その辺りを調べてみました。
やはり「憲法9条護憲」を訴えるにしても「近年の事例も研究」は欠かせないと思います。
皆さんはどう思われますか?
【政治】 うーん、こういう意見を最近よく聞きますが、どのような理屈でこの結果が導き出されるのかよくわからないですね。 『プーチン氏のようなリーダーが選ばれても、他国への侵略ができないようにするための条項が憲法9条なのです』 ↓ yomiuri.co.jp/politics/20220…
2022-05-04 12:51:54日本国憲法は「平和主義」を柱とし、「平和条項(9条)」を持つ「平和憲法」として知られていますが、世界各国の憲法にも平和条項は記載されています。 むしろ平和条項のない憲法の方が少数派といえます。 ↓ s3-us-west-2.amazonaws.com/jnpc-prd-publi… pic.twitter.com/7KtFxak2bH
2022-05-04 12:51:55日本国憲法9条1項と同様の規定を憲法に記載している国としては「イタリア」が有名ですが、「アゼルバイジャン」の憲法にもあります。 しかしアゼルバイジャンは2020年にアルメニアとの武力衝突「第2次ナゴルノ・カラバフ紛争」を起こしています。 ↓ ja.wikipedia.org/wiki/2020%E5%B…
2022-05-04 12:51:56この紛争は1980年代から断続的に続いていた紛争で、ロシアの支援を受けたアルメニアが有利でした。 両国の係争地は「ナゴルノ・カラバフ共和国」として未承認のまま独立を宣言し、実質的に「アルメニアの保護国」となっていました。 ↓ ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2…
2022-05-04 12:51:56「失地回復」を目論むアゼルバイジャンはトルコの支援を受け、最新鋭の軍用無人機(UAV)を効果的に使用しサイバー戦・情報戦なども同時に展開した「現代戦」でアルメニア軍を圧倒。 ナゴルノ・カラバフ地域の約6割を奪回して勝利したとされています。 ↓ jiia.or.jp/research-repor…
2022-05-04 12:51:56この紛争はアゼルバイジャン側からの先制攻撃ではじまったとの見方が一般的です。 アゼルバイジャン側から見れば「国土防衛」であり「国際紛争を解決する手段としての戦争」ではないという理屈ですね。 でもこの理屈をそのまま受け取る人は少ないでしょう。
2022-05-04 12:51:57アゼルバイジャンの政体は共和制ですが、実質的にはアリエフ大統領一族の「独裁制」と見られています。 アゼルバイジャンの事例を見る限り、憲法9条の規定が『プーチン氏のようなリーダーが他国への侵略ができないようにする』ことには役立たなかったように見えます。 ↓ ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2… pic.twitter.com/FjXmp2RgaE
2022-05-04 12:51:58仮にアゼルバイジャン憲法に日本国憲法9条2項「戦力不保持」の規定があっても、『これは自衛のための必要最小限の戦力だ』と言えば自衛隊程度の戦力を保持できますから、ナゴルノ・カラバフ紛争を防ぐには役立たなかったと考えます。
2022-05-04 12:51:59『プーチン氏のようなリーダーが選ばれても、他国への侵略ができないようにするための条項が憲法9条なのです』という発言がイマイチ説得力を持たないのは「研究」が足りないからと感じます。 ナゴルノ・カラバフ紛争は2020年ですが、この事例を研究した上でこのような発言をしているのでしょうか?
2022-05-04 12:51:59またアゼルバイジャンは「非同盟諸国首脳会議」の加盟国で、アルメニアはオブザーバーです。 日本共産党は「日米安保条約」を破棄して非同盟諸国首脳会議への参加を主張しています。 しかし非同盟諸国首脳会議参加国でも紛争を起こしていることになります。 ↓ jcp.or.jp/web_policy/201… pic.twitter.com/WyJenx08MV
2022-05-04 12:52:00ナゴルノ・カラバフ紛争に対して非同盟諸国首脳会議はどのようなアクションを起こしたのでしょうかね? 紛争を起こしたアゼルバイジャンには何かペナルティがあったのでしょうか? これらは非同盟諸国首脳会議への参加を主張する側が研究してクリアにするべき課題だと思います。
2022-05-04 12:52:01やはり主張に対して説得力を持たせるためには「研究」が欠かせないと考えます。 「憲法9条護憲」を訴えるのなら、これまでの主張に加えて近年の事例も研究した方がより説得力を持つと思います。
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