重田園江『ホモ・エコノミクス』読書記録

なんと言うか、なんと言うか、なんと言うか
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坂本一八 @Tagomago715

重田『ホモ・エコノミクス』、アンコレ氏案件では?

2022-04-12 22:37:49
海老 @evil_empire1982

スティグラーで思い出したが、重田 園江先生『ホモ・エコノミクス』で、ベッカーとかスティグラーの時代のシカゴ学派をまさにネオリベ的近代経済学という感じで描き出していたな。

2022-05-06 10:05:26
海老 @evil_empire1982

そのお膳立てみたいな役割を果たすのがフィリップ・ミロウスキ『More heat than light』で、限界効用革命を極端に推し進めた先が極端な市場主義・ネオリベ的な経済観だというお話。

2022-05-06 10:09:18
海老 @evil_empire1982

工学由来の限界分析を「費用便益計算」として括りだして分けつつ、近代経済学における限界分析をその効用理論と一体と見做して、その科学主義的レトリックとイデオロギー性を批判する件でミロウスキが引かれている。

2022-05-06 10:12:57
海老 @evil_empire1982

ところが、ジョージ・スティグラーが限界分析の歴史を語る上で重視したのは、イデオロギー批判の際に慎重に選り分けられていた工学的伝統の方だったのであった。

2022-05-06 10:15:31
海老 @evil_empire1982

工学方面の記述がこんな感じだから、戦争とORとかの話も無いよ。

2022-05-06 10:17:47
uncorrelated @uncorrelated

積読になっていたのでぱらぱらとめくってみたのですが、顕示選好を否定してしまっているので(pp.119-120)、現代的な意思決定理論とえらい齟齬がありますね。 twitter.com/evil_empire198…

2022-05-06 11:00:32
uncorrelated @uncorrelated

欲望≒効用→選好と考えることもできるのだが、数式を選好に対応した便宜的な効用関数≠欲望と考えても良いので、むしろ数学を導入することで、重田さんの言うようなホモエコノミクスの呪縛から解放されたとも言える。自己利益だけを考える人々と言う仮定が要らないことに気づいた。

2022-05-06 11:11:10
uncorrelated @uncorrelated

限界効用逓減法則のところ(p. 138)で、偉い急にベンサムさんが言及された気がする。それまで出てきていたっけ?

2022-05-06 11:38:45
uncorrelated @uncorrelated

限界効用逓減法則と同じ事はベンサムさんも言っているのだが、重田さんは見落としているようだ。つか、現代の経済学における(選好を定めるためだけの)効用関数の値と、功利主義者の言う効用にそこそこ乖離があることとか気づいているのか不安になるな。

2022-05-06 11:44:03
uncorrelated @uncorrelated

「ジェボンズはどこから限界効用逓減を思いついたのだろうか」(p.145)とあるのだが、「ベンサムは富の効用に関して、効用逓減の法則…ともいうべきものを認め,これを根拠として,富の分配は平等に近ければ近いほど,最大多数者の幸福を最大ならしめることができると説いた」cgu.ac.jp/Portals/0/data…

2022-05-06 11:49:52
uncorrelated @uncorrelated

ダニエル・ベルヌーイさんが数式表現の限界効用逓減法則の元祖だそうです(p.147)。

2022-05-06 11:56:45
uncorrelated @uncorrelated

p.157のビールの例、限界効用が逓増していて、逓減していないぞっと。当てはまらない場合があると書いて欲しかった。p.159の一物一価の法則の説明、これで良かったかな。市場参加者の価格への影響力に関係あったっけ?

2022-05-06 12:16:30
uncorrelated @uncorrelated

19世紀の物理数学というか「仮想速度の原理」ぐらいは白旗(p.184)をあげずについていって欲しい。仮想仕事の原理の昔風の表現で、どちらにも動かないが全力でやっている綱引きのような話だから、「ここで…説明することはとてもできない」と諦めるほどでは無いはず。

2022-05-06 21:31:17
uncorrelated @uncorrelated

ワルラス均衡の概念が説明されずに、物理数学の「コピペ」と評しているだけなのが気になる。後のほうに何かある?と思ったのだが、pp.179–180で説明してあった('-' )\(--;)BAKI

2022-05-06 21:31:48
uncorrelated @uncorrelated

限界革命からの話の流れがあるせいか「解析学の導入」「経済学の解析化」と言われているわけだが、まずは連立方程式という代数になっているところが大事で、すべての財の需給がゼロになるまで無闇に価格ベクトルを更新していってもワルラス均衡に達しうるんだよなと思ってしまう。

2022-05-06 21:43:51
uncorrelated @uncorrelated

ワルラスさんの一般均衡理論とニュートン力学の多体問題との類比を「分かったような分からないような話」(p.182)としているが、ワルラスさんはn財モデルにも解があると言いたかっただけだと思う。証明ができれば良かったのだろうが、それに必要なブラウワーの不動点定理の証明が1904年で、

2022-05-06 22:06:24
uncorrelated @uncorrelated

ワルラスさんの『純粋経済学要論』は上巻1874年・下巻1877年だから、ちょっと証明は無理だったと言うか、証明ができるようだったらエコール・ポリテクニークに入学できて、経済学に貢献していなかっただろうし(ヲ

2022-05-06 22:09:24
uncorrelated @uncorrelated

物理学をよく知らないので勘違いかも知れないのだけれども、「エネルギーは「場の理論」を通じて熱そして電気と同種の方程式で扱われるようになった」(p.184)と言う記述が適切なのか気にかかる。ジュールの法則は、電場や磁場を考えなくても成立するよね?

2022-05-06 22:18:07
uncorrelated @uncorrelated

商取引が無くても外部経済は生じうるけど、p.193あたりの話、商取引に限っているよなぁ…とか何とか思っているところです。 twitter.com/evil_empire198…

2022-05-07 05:32:13
海老 @evil_empire1982

続く外部不経済の解釈もなかなか驚きで、これは近代経済学が経済の内部と外部を市場の内外と同一視して、外部を無きものとしようとするものであることの現れである、という話になっている。

2022-05-06 12:36:38
uncorrelated @uncorrelated

「ワルラスが主流派から追放された」(p.110)とあるのだが、ワルラスモデルが流行らなかったことを追放と書くのはどうかと。主流派になかなか受容されなかったぐらいに書いて欲しい。

2022-05-07 05:40:59
uncorrelated @uncorrelated

学部の教科書に「理論、理論と言いますが、事実解明的分析(positive analysis)と規範的分析(normative analysis)は別なんですよ~」と言うような話が書いてあることが大事なことが分かります(注意:本当に見分けがついていないか、今、確認中)。

2022-05-07 05:48:43
uncorrelated @uncorrelated

ぶっちゃけトーク調でカジュアルに書いてあるっぽいので、ワルラスさんが二つの違いをはっきり意識していなかったので、ワルラスさんの紹介をしている文だとごっちゃになっているだけと言う可能性がある。オレたちのワルラスは、ぶっちゃけデキがうわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp

2022-05-07 05:51:43
uncorrelated @uncorrelated

書籍自体は19世紀に誰々がどこでどんな論争をしていて~と言うような情報量が多いので楽しいと言えば楽しいし、理論屋さんが細かいglitchを埋めたら思想界隈の話ももっと深化しそうだと思ったり。現代経済学disではなく、当時の人々の限界がどういうもんで、何でそこで留まったのかみたいな。

2022-05-07 05:57:16
uncorrelated @uncorrelated

p.133でホモ・エコノミクスという前提が、ホモ・エコノミクスでないといけないと言う規範に転化しがちみたいな話が書いてある。規範に転化しがちと言うのは実際そうだと思うが、著者が現在の経済学において規範に転化してしまっていると主張しているのかを確認しなければならない。

2022-05-07 06:05:48
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