茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2801回「その100万倍大切なのは、お互いに時間とスペースを与えること」

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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2801回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

2022-05-16 06:21:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日、「混雑時」のスーパーで「子ども」が「セルフレジ」をやっていて、それが迷惑だ、みたいな記事に「アホか」と反応したら、たくさんのコメントが来て炎上状態になった。世の中に頭も性格も悪いひとたちがはびこるのは困るので、ここで落とし前をつけておく。

2022-05-16 06:22:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

「迷惑」というのは常に主観である。そもそも「混雑」の定義はなにか? セルフレジで「もたもた」しているとか、「時間がかかっている」という評価の基準はなにか。すべて主観に過ぎない。その主観で、人間のスペースや時間をうばうのは最低のバカである。

2022-05-16 06:23:42
茂木健一郎 @kenichiromogi

人はそれぞれ事情をかかえて生きている。主観的には、「混雑時」のスーパーのセルフレジで「子ども」が「もたもた」しているように見えても、それで立腹するのはその人の主観であって、実際にどうなのかはわからない。唯一の解は、お互いにリスペクトして時間とスペースを与えることだ。

2022-05-16 06:25:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

日本のバカなひとたちが大好きな「マナー」や「配慮」や「ルール」といったものは、すべて、主観にもとづきできそこないの人工知能のような社会にするあたまからっぽの思考であって、そんなことよりも大切なのは、お互いに人間としての時間とスペースを与え合うことだ。

2022-05-16 06:26:01
茂木健一郎 @kenichiromogi

レジでもたもたするおとしよりもいるだろう。セルフレジでまるで遊んでいるように見える子どももいるだろう。それで腹を立ててマナーやルールの話に持っていくのはあなたの頭の主観であって、その100万倍大切なのは、お互いに時間とスペースを与えることである。

2022-05-16 06:27:09
茂木健一郎 @kenichiromogi

アラン・チューリングの有名な「チューリングテスト」の論文には、人間の知性やふるまいにはあらかじめルールで書けない側面があると書いてある。ルールやマナーが好きな日本のバカなひとたちは、人間を離れて、自分たちはできそこないの人工知能になりたいようだ。つきあっていられない。

2022-05-16 06:28:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2801回「その100万倍大切なのは、お互いに時間とスペースを与えること」をテーマに6つのツイートをお届けしました。

2022-05-16 06:28:57