科学批判への対応とか科学者の役割とか

くまきちさんのツイートを読んで考えたことなど。
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@kumakiti2ch

少しはなんで「科学批判」「経済成長批判」みたいな人達がどんどんラディカルかつ狂信化するか考えた方がよい。要するに不完備契約を盾に取って「俺らがいなくなったら困るだろ?」っていう条件の上に「力で黙らせる」ということをやってるに近いでしょうが。

2011-09-16 09:28:32
@kumakiti2ch

そうなると、そんな構造が見えない普通の人は「納得しないまま黙る」しかなくなるわけだし、納得しない少数者はどんどんラディカルになってく。ついでに普通の人が「黙ってる」のは別に納得したわけじゃないから、力で黙らしててもいつか弾ける。個人的には文明衰退期ってのはこれがよく起きると思う。

2011-09-16 09:32:18
ヨートゥーン @jotun82

↓ 今RTしたくまきちさんの意見は重要かなと。御用学者批判とかニセ科学批判批判とかも同様の構造があると思う。

2011-09-16 17:04:16
ヨートゥーン @jotun82

一つは情報の与え方の問題で、「私は専門家だから信じなさい」だと権威主義的になってしまうし、情報の受け手は納得できない。まぁ説明の上手い人はそういうのを避けて、相手が理解できるようなソースを教えてやるとか、そういう方法で説得を試みてるんだと思うけど。

2011-09-16 17:07:34
ヨートゥーン @jotun82

まぁ個々の科学者が情報の与え方に注意すれば解決する、という問題でもないんだろうけど。メディアの問題もあると思うし、行政の問題もあると思うんで。

2011-09-16 17:11:07
ヨートゥーン @jotun82

さらに科学批判の人が全てくまきちさんの言うような(ある意味自然とも言える)理由で批判しているかと言うと決してそんなことはなくて、もっとアホな理由(陰謀論に乗って騒ぎたいとか)の場合もある。そういう相手に分かりやすいソースを出して、「自分で理解」させるようにしてもまるで効果がない。

2011-09-16 17:15:06
ヨートゥーン @jotun82

つかまぁ「科学者(これも微妙な言葉だが)」と「科学者以外」という分類で議論するのは危険で、ある分野の専門家・非専門家という分類の他に、「データに基づき論理的に思考する訓練を受けた人(あるいは自然にそれが身に付いた人)」と「それができない人」の分類も必要かと。

2011-09-16 17:18:31
ヨートゥーン @jotun82

研究者が自分の専門以外のことでも情報を集めてそこそこの制度の判断ができるのは、論理的に思考する訓練を受けてる(あるいは元々それが得意)だからであって。つか、それができるなら、アカデミックにいなくても国や研究機関の情報から大体科学的問題の是非を判断できると思う。

2011-09-16 17:21:26
ヨートゥーン @jotun82

そういう訓練を受けていない人が、くまきちさんが指摘するような不満を抱いている場合、解決するのは結構面倒。一つの方法は事実を無理やり単純化して説明することだが、適切なのか微妙なところ。つーわけでまぁ割と根の深い問題なんだとは。

2011-09-16 17:24:20
ヨートゥーン @jotun82

連投失礼。まぁ似たようなこと言ってた人はいたと思うんだけど、朝のくまきちさんのツイートが私には分かりやすかったので。ちょっと言及してみました。

2011-09-16 17:27:22
ヨートゥーン @jotun82

義務教育レベル(せめて高校レベル)で、「専門家の出す情報を利用して自分なりに判断できる」くらいの思考力が身に付けば理想なんだけど。まぁなかなか難しいんでしょうな。

2011-09-16 17:29:57
ヨートゥーン @jotun82

しかし個々の研究者がアウトリーチに力を入れてもどうにもならん気がしますな。そういう情報が目に入るのはそれなりに素養のある人なので。情報の届く範囲を考えるとメディア(特にテレビ)に頑張ってもらうしかないという印象w

2011-09-16 17:35:36
ヨートゥーン @jotun82

ただ叩く方も「納得のいく説明をしてくれなかった」という理由で個々の研究者を叩いてもお門違いかと。無償で情報提供してる人間がそれを止め、かえって情報が得にくくなるだけ。「国から給料もらってるんだから」という理屈もほぼナンセンス。他に叩けそうなところが見当たらないからなんだろうけど。

2011-09-16 17:57:59
ヨートゥーン @jotun82

つかなー、別に研究者でなくても、大学出てなくても、素養のある人ならネットの情報等を使って科学的問題の是非を判断できる気がするんだよね。そういう人を増やす方が(アウトリーチに力を入れるより)効率が良さそうだけど、教育でどうにかすることが可能なのか分からん。

2011-09-16 18:05:05
ヨートゥーン @jotun82

ある面での理想の社会は、「国民があらゆる問題を理解・判断できる力を持ち、専門家はその判断に基づき、調査・結果報告するだけ」みたいな感じか。まぁ無理だろうけどw ただくまきちさんの言う「不完備契約」は解消される。

2011-09-16 18:13:09
ヨートゥーン @jotun82

コンセンサス会議みたいなのが有効なのかもしれん。市民と専門家の代表呼んで、市民に納得いくまで質問させる。んで、市民も納得できた段階で政治的判断を下す。後で問題が起きた時の保険(言質を取って連帯責任)という穿った見方もできるけどw http://t.co/DTbSTn02

2011-09-16 18:27:24
みちひと@鳥取 @michihito_t

@jotun82 個人的には学内の情報が煩雑なのが理由だと思いますよ。誰が何に詳しいるのか、何処で何が行われているのか、外部からは恐ろしく見えづらいです。学内ですらその情報を整理するのが難しいのに、外部のテレビ局がそれを利用しようとはしないかと。

2011-09-16 17:37:48
ヨートゥーン @jotun82

@michihito_t 学内の広報が機能していればいいんですけどね。上手く回っていないところが多いのかも…?

2011-09-16 17:47:47
+えふわら @efuwara

@jotun82 僕の思うにアウトリーチは、啓蒙だけではなくて科学や研究に興味を持ってもらうことも目的だと思うのです。興味持ってなければ素養があっても自分で調べないわけで、やはりサイエンスカフェみたいなのは大切だと思うのです。

2011-09-16 18:10:42
ヨートゥーン @jotun82

@koichi1741 確かにそういう効果もありますよね。アウトリーチの重要性は大きいのかと。科学批判というか科学不信への対応としては、別の方法も考えにゃならんなーという意図でした。

2011-09-16 18:21:50
+えふわら @efuwara

@jotun82 ううん、僕はそもそも科学不信ってどういう言説なのか、わかっていないのですよね。科学の何を不信に思っているのでしょうか?

2011-09-16 18:31:59
ヨートゥーン @jotun82

@koichi1741 言葉の定義を深く考えずに使ってましたが、よく分からないものにお金が使われているとか、よく分からないものが工学的に応用され、事故を起こしたりしてる、みたいな。科学そのものに不信感があるというより、それが政治性を帯びた時に「難解さ」がネックになるのかと。

2011-09-16 18:49:52
+えふわら @efuwara

@jotun82 僕は科学不信と科学者不信は分けるべきだと考えます。後者はニセ科学批判批判の文脈で「子を持つ親の気持ちを考えろ」「市民に寄り添え」ですね。これは、科学者は科学の訓練を受けていない人との接し方がわからないから教えて欲しい、という菊池先生の言葉の通りだと思います

2011-09-16 20:06:41
+えふわら @efuwara

@jotun82 で、科学不信ですけど、これはよつんさんの指摘の通り、お金の問題、応用の問題、あとは倫理の問題があると思います。倫理の問題はまず措きます。お金に関しては、これはやはり納税者へ説明が必要でしょう。

2011-09-16 20:10:21
+えふわら @efuwara

@jotun82 どうしてこの研究をする必要があるのか説明して、むしろ納税者には応援してもらいたい。アウトリーチはそのためのひとつで、もっと科学者も努力した方がよい。で、一番厄介なのは工学的応用についての批判だと思います。

2011-09-16 20:12:01