
バブルの感想とか考察とか解釈とか(ネタバレ有)
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riiyuriiyuriiyu
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どこで見たかとか前知識あったかとか

個人的に、この映画は「映画館で見る価値のある作品」ではあると思う。てか前提知識不要のアニメ映画の中だと普通に上位に入る映画だと思う。あ、普通にネタバレ注意。
2022-05-17 14:43:03
視聴環境は「映画館」で、スクリーンサイズは約7×18m。音響に関してはデジタル5.1CH。座席は前を向いた時の目線がスクリーン縦横比が中央になる席…なはず。
2022-05-17 14:44:12
「ネトフリで見るのと映画館で見るのだと感想が変わる」的な前情報込みで、一応近隣の映画館で一番条件の良いスクリーンと座席を選んでいる。小説と漫画は未読だからそこら辺で自分の意見には欠落あり。
2022-05-17 14:45:10
(まぁ事前にネトフリ勢から「この作品は面白くない」とのマイナス情報が先に入ってきちゃってて、ちゃんとまっさらな状態で楽しめなかった…言い換えると100%入り込めなかったのは若干の後悔)
2022-05-17 14:45:28何となく思った事

そんで思った事というか勝手な解釈として、多分この作品はメタ的にも作中的にも「人魚姫のリフレイン」っぽいなーと感じた。というか、人魚姫ってワードが作中でも言及(どころかバブル登場人物と人魚姫登場人物の重ね合わせまで)されてるし、確実に人魚姫の再構築なんだと思う。
2022-05-17 14:46:08
そっから人魚姫って題材のなかでも特に作中で作品に対する感想として提示された「可哀想だから苦手」って意見に対するアンチテーゼっぽさがある。
2022-05-17 14:46:27
視点を変えてみると、結末からして多分"セカイ系"(特に構図や話の流れからして「天気の子」はかなり意識してるっぽい)に対するアンチテーゼでもありそう…かな?それに天気の子と対比して、最期には人魚姫(ヒロイン)は泡と消えちゃうしね。しかもそれは自己犠牲でなく、そばにいる為の行動によって。
2022-05-17 14:48:30
ここら辺から「例え最期は泡になる報われなくて可哀想な結末だとしても、それでも人魚姫は儚くて美しいよ」として作られたのかなって個人的には思った。こういう雰囲気の作品、個人的にはかなり好きなテーマ。見てて哀しいけど、紛うこと無い愛故に美しいなと思える。
2022-05-17 14:49:38
てかニトロプラスさんとかは沙耶の唄作った過去あるし、こういう系統の作品が恐らく作りたいって思える作品なのかな、やっぱり? (とは言え、最後の泡がウタであるとするなら完全な悲恋では無いけど…でもヒビキの慟哭描写とか考えると相当に悲恋寄りの作品だと個人的には解釈する)
2022-05-17 14:50:45個人的に好きだった所

好きだった所はこの作品はとにかく映像美と音響のクオリティの高さで殴ってくるって所。例えば映像はパルクールのアクションや街並みの構図はとにかく転回して展開しててマジで見てて面白い。
2022-05-17 14:51:10
雰囲気も壊れかけた東京からは儚さと尚残る活力が感じられるし、泡(という名前ではあるが、ウタの産まれるシーンからしておそらくは細胞をイメージされた存在)や植物は瑞々しさや生命の神秘性と恐ろしさが無茶苦茶に伝わってくる。とにかく綺麗だし畏れる。
2022-05-17 14:51:54
音響も凄まじい…とにかく「音楽」に関してが特にやばい。文字通りウタ(りりあ。)が歌うEDや作中での「鈴の音のように美しい声」は映画館で聴くと高音が柔らかいのにしっかりとした芯を持ってぶっ刺してくる。
2022-05-17 14:52:25
んで、PVで聴いてたEveさんの曲も当然にテンションをぶちあげてくれる。澤野弘之さんの劇中でのBGMは壮大であり、軽快であり、場面場面を適正にかつ最高に演出してくれる。
2022-05-17 14:52:33
それに題材のテーマが色々考えさせられてそこもまた惹かれる。無論「人魚姫」って作品がベースにあるんだろうけど、そこから「崩壊と再構築」について割と場面場面で挟んでくる。次に「生命」についても触れてくる。触れ方自体は結構突拍子も無かったりするけど、色々考えるきっかけにはなって面白い。
2022-05-17 14:54:10
人間関係やその描写が比較的カラッとしてたり、パルクールを土台にした競争にしてる事から割と揉めたりしてもパって次の場面に行けてしまうのは見ててストレス要因が少ないと言えるかも。
2022-05-17 14:54:31
明らかに「ヴィラン」として出てくるのはまぁラスボスだけで、途中で争う「アンダーテイカー」も割とサラッと仲間になる(殺し合いではないのが1番の要因っぽい)。ただこれらの空気感は人によってかなり感想変わりそうでもある。
2022-05-17 14:54:50
直近の作品でこの作品と感想と近くなった方向性の映画を上げるとしたら、いわゆる「竜とそばかすの姫」と近いなぁ…作品の内容もメッセージ性も全然違うけど、この2作は「人魚姫」や「美女と野獣」を再構築したアニメ版ディズニー的な作品って印象ある
2022-05-17 14:55:59