寺島道子先生と峰村健司のツイ談

尊敬すべき患者側弁護士・寺島道子先生(@himenoyumeha先生)との対談備忘録です。
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寺島道子 @himenoyumeha

医療過誤訴訟は何故患者側敗訴が多いのか、最大の原因は実は、医療過誤ではないものが医療過誤として提訴されているから。

2010-04-09 11:41:51
寺島道子 @himenoyumeha

事実関係というより、患者側の主張通りの事実であっても損害賠償がそもそも成り立たない、そういう裁判を平気で提訴する弁護士がいる。

2010-04-09 11:52:05
寺島道子 @himenoyumeha

自分が正義と信じ込む依頼人がいる。

2010-04-09 13:37:13
寺島道子 @himenoyumeha

世の中の理不尽、不正義、不公平、ましてや不幸、司法が解決できるのは果たしてどれだけ?

2010-04-12 18:59:07
峰村健司 @minemurakenji

医療訴訟の原告勝訴率(一部勝訴を含む。正確には認容率)が、平成22年は平成21年よりさらに下がって20.6%に。医療側にとってはホッとするニュースだが、いくらなんでも上がり下がりが激しすぎで、司法のあり方としては如何なものかと思う。 http://bit.ly/jnUmvP

2011-05-23 23:59:13
峰村健司 @minemurakenji

…と思ったら、そう簡単ではないようだ。患者勝訴件数+和解件数+請求の認諾件数を、既済件数で割った数、すなわち患者側が何がしかの金銭を得た率は、平成21年は59.5%、平成22年は60.4%とむしろ上昇していた。まだまだ探求が必要だ。 http://bit.ly/bUL6kw

2011-05-24 00:17:03
峰村健司 @minemurakenji

平成17年以降の原告側金銭獲得率は、63.9%→65.8%→65.7%→60.0%→59.5%→60.4%。和解金ゼロ円という例もあるので、厳密にはこれらより少し低い可能性はあろう。ともあれ、実際に裁判を確認すると、「なんでこの事例でこんな大金が!」という例も未だに少なくない。

2011-05-24 00:28:47
峰村健司 @minemurakenji

東京地裁で医療訴訟第一回弁論。裁判所曰く「原告側は、過失の中身をもう少し明らかにして頂きたい。どの時点でどういう過失があり、それを基礎づける事実と、取るべき具体的措置、損害の因果関係を」とのこと。被告側からの求釈明も同様とのこと。提訴前に調べろっつーのwまあ作戦なのかも知れないが

2011-05-25 10:29:48
kiichiro kanamitsu @kiichiro0508

検査や診断なしでち治療するようなもんか "@minemurakenji: 東京地裁で医療訴訟第一回弁論。裁判所曰く「原告側は、過失の中身をもう少し明らかにして頂きたい。どの時点でどういう過失があり、それを基礎づける事実と、取るべき具体的措置、損害の因果関係を」とのこと。"

2011-05-25 12:13:26
峰村健司 @minemurakenji

@kiichiro0508 そう思います。このような例をこれまでにもたびたび見ています。医療問題弁護団問題→http://bit.ly/bMlCge

2011-05-25 12:55:59
峰村健司 @minemurakenji

東京地裁で多汗症手術に関する医療訴訟の本人・証人尋問。術前説明で「乳首より上から出ていた汗が、代償性に乳首よりもしたから増える」ことの説明は聞いていたと本人。何を訴えているのかよくわからない。原告代理人は医療訴訟でよく見かける人。大丈夫かおいおい。

2011-06-08 12:04:12
峰村健司 @minemurakenji

被告は、初診で受診した基幹病院と、実際に手術をした病院の模様。基幹病院だと手術待ちが長く、基幹病院の医師が執刀している別の病院で手術を受けたため。尋問を聞く限り、その別の病院の弁護士は「うちは場所を貸しただけで責任はない」という方向性で尋問をしている模様。なんだかなぁ…

2011-06-08 12:16:23
峰村健司 @minemurakenji

@thermalpaper00 お久しぶりです。相変わらず傍聴マニアしています。考えすぎかも知れませんが、取り調べ可視化要求も、世間が専門職の仕事に厳しい目を向ける傾向が強くなった流れの一部なのかなと思ったりします。司法判断も専門職に厳しい傾向にあるように思いますし。

2011-06-14 22:31:54
峰村健司 @minemurakenji

@thermalpaper00 医療裁判を見ていると、両手をポケットに突っ込んで、医者に対し不遜な態度で詰問するなど、「あんたはこの法廷が公開法廷であることをわかってんのかね?」と訝しくなるような弁護士さんを見かけます。あまり深く考えていないんでしょうかね。

2011-06-14 21:59:53
峰村健司 @minemurakenji

@fuka_fuka_mfmf 共同通信「判決によると、男性は2004年8月、医院で親知らずの抜歯手術を受けたが、激痛で再受診。医院は消毒をし、鎮痛剤を処方しただけだった。その後、別の病院で「下顎(かがく)骨骨髄炎」と診断され、流動食しか食べられない状態になった。」

2011-06-16 22:29:18
峰村健司 @minemurakenji

まあ、過失認定が厳しい気もするけど一応それは認めるとして、「抗生剤を投与していれば防げた蓋然性」を認定するのはどうかなぁ。ただし、過失ありとした場合に相当程度の可能性で200万300万は、安い気もします。高度の蓋然性、相当程度の可能性、可能性なし、の3段階は、大雑把すぎに思うです

2011-06-16 22:32:48
寺島道子 @himenoyumeha

一般論ですけど救命可能性は所詮降雨予測に近い。科学的真実究明ではなく損害の責任を誰が負うのが公平かが目的@minemurakenji

2011-06-17 05:50:04
寺島道子 @himenoyumeha

慰謝料は逸失利益と異なり謂わば喪失感の代償。説明の仕方は別としてあらゆる要素を考慮。例えば同じく過失有りでも中には信じがたいレベルを繰り返すとか。日本は懲罰的慰謝料は認めないが裁判官の裁量で慰謝料に加味する。と大阪のかつての中本部長。@minemurakenji

2011-06-17 06:03:40
峰村健司 @minemurakenji

@himenoyumeha 救命可能性が降雨予測に近いは全く同感です。ただ、それが五分五分のときには本来責任が認められないというシステムは、到底公平なシステムとは言えないと思いました。後のfuka_fukaさんのご指摘通り、三段階になったのはまだマシという点もまた同意です。

2011-06-17 21:31:27
寺島道子 @himenoyumeha

すみません三段階の意味がわかりません@minemurakenji

2011-06-17 21:38:33
峰村健司 @minemurakenji

@himenoyumeha 過失判断の部分が、本来は「あり」、「なし」の二段階で判断され、賠償責任も基本があり、なしの二段階だったものが、平成12年9月22日第2小法廷の判例で、高度の蓋然性ありの場合、相当程度の可能性ありの場合、因果関係なしの場合の三段階になったことです。

2011-06-17 21:59:20
寺島道子 @himenoyumeha

医療に限らず訴訟はすべて論より証拠。ただし訴訟は公平な裁きを目的にするので目的にかなう程度の証明があれば認容。微妙な場合和解が理想。

2011-06-18 06:44:24
峰村健司 @minemurakenji

@himenoyumeha それ以前の問題として、過失について争いがない場合に、救命可能性を五分五分だとして争わずに判決させると、昔ならば賠償責任なし、今でもマシになったとは言え慰謝料のみという点、この仕組みには患者、患者側代理人の多くが不満を持つだろうと思います。

2011-06-18 09:13:09
峰村健司 @minemurakenji

そういう原則の上では、いきおい原告側は無理があっても因果関係証明に打って出ることも止むを得ない面があるかと。そうして不毛な訴訟を生み出す元にもなっているのかも知れないと思います。なんにしても「あ、司法にも結構いろいろな穴ぼこがあるし、司法の進歩は牛歩だなぁ」と感じております。

2011-06-18 09:17:55
寺島道子 @himenoyumeha

個人的には生存可能性五分五分なら和解。その場合責任の所在は不明だから慰謝料のみで公平な解決と思う。生存可能性五分五分の事件を提訴する場合見通しを最初から説明するのが本来の弁護士。@minemurakenji

2011-06-18 09:24:26
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